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1841年に発表された、世界初の推理小説といわれる「モルグ街の殺人」の作者、エドガー・アラン・ポー。彼の最期は謎に包まれていた。
という史実を元に、大胆にもポーが事件に巻き込まれ毒殺された、という脚本の映画です。
16日までしかやらんとゆうので慌てて観に行ってきました。
ポー最大のヒット作「大鴉」をモチーフに、鴉がちょいちょい出てて良いなと思いました。
あと、ポーがアルコールやなんかの悪癖に溺れているのは両親の不在に対する慰め(アランは引き取り先の家の名前。)とか、妻が結核で死んだ事を語らせて、ポーがどんな人物だったのかを入れている所も良かったと思う。
ストーリィ的には色々気になる所があったので、諸々は以下に隠すとして、ひとつ言っておきたい。

警視正めっちゃ格好良い…!!

当時の探偵小説に居勝ちな「思い込んだら一直線、自白するまで拷問するのも厭わんぜ!」タイプの刑事ではなく、物事を冷静に見る事が出来る、そこそこ賢い刑事さんってのが良かった。


+ + + + + + + + + +
先に観ていた友人のお姉さんが、「やめて!もうやめたげて!!」と心の中で叫んだという残酷シーン(落とし穴と振子)が序盤で出てきた。
心の準備が出来てなかったからびびったけど、ふーむ、鼠は出てこないのか…とか、元ネタの主人公の機転が利かなかったらああなってたのね、と思った。

マァそこはおいといて、四番目の事件(マリー・ロジェエ事件)の死体!
あれ、医大で発見させる意味あったのかなぁ。そもそもいち○○(自主規制により伏せる)の人間が献体用の死体と見立て死体とを入れ替えるチャンスはあるのだろうか。
というか、第五の事件もだけど、犯人は被害者をどこで仕入れてきたのか。
そんな都合よくバネ仕掛けで開く窓のあるアパートに住む母娘を見つけられるのか(モルグ街の殺人)、元ネタに出てくる船(この元ネタは未読)と同じ名前の船に乗ってた背中に地図の刺青をした水夫をドウ見付けてきたのか…
見立て殺人の意味を立てようとするあまり、ちょっと細部に拘り過ぎた所が気になります。
寧ろ、犯人の職業考えると、死体を壁に塗り込んだり、劇場の天井うろついたりしている暇があるんだろうか。夜は暇なの??その割にエミリーが行動を起こした時にはしっかりその場にいたのに…うーむ。

マァ、こんな事言い出したら映画にならんのですが、気になるジャン!!
あと、下水道?の壁に埋められたと思われるエミリー探しをピンで捜索させるとか、警視正が一人で下水道を犯人を追いかけるシーンとか、ジョンに独りで裏口に回らせるシーンとか、死亡フラグはんぱない!!
なんで犯人を独りで追わすのよ!捜査は二人一組が基本でしょうよおお!あんなに部下おるのに何故ジョン一人なんさあああ!!
と、警視正に対して心の中で訴え続けました。そして案の定ジョンが犠牲に。
ばかああああ!!だから言ったじゃないのおおおお!!

有能な部下を失い、ポーにも死なれた警視正が執念で犯人を追ってパリへ行き、銃声と共にブラックアウト、というラストがすっごくかっこ良かった。主役は警視正だったのか。
でもツッコミたい事あるのよ、なんで犯人の行き先がパリだと判ったん?
聞き込みでパリ行きの列車に乗った事が判明したんならそれで良い。
しかしドウやって先回りしたの…???
つーかそもそも舞台はアメリカではないのか。アメリカだからポーの評価低くて、偶々バーにいたフランス人がポーの詩を褒めたのではなかったのか??
字幕に「1849年、アメリカ」とか入っていたのかも知れん…でも列車より早くパリへ行く事が出来たんですか警視正!それとも犯人は最終目的地がパリというだけであって、途中観光してて警視正が追い越したの???
うーむ謎は深まるばかり…

あーだこーだゆってますが、総評は「大満足」です!でもこれ一部のまにあしか喜ばん作品だろーな^^^
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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