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やっぱり昨日はW杯見なかったてゆうか眠気に負けた。
ベストエイトにはなれなかったけど、充分ではなかろうか。

+++++

『金田一耕助の帰還』は、中長編にリメイクされた短編を集めたもの。
横溝さんはよく短編を練り直して中編にしたり長編にしたりしている。

・毒の矢
御近所の秘密(奥さんが浮気してる、とか)を暴きたてた手紙が起こした事件。
『蝋美人』と改題される。
てゆか、これ元々は大正10年に投稿用に書かれたネタらしい。捕り物帳シリーズでもこのトリックを使用しているらしい。

・トランプ台上の首
ストリッパーの首がカードゲーム用テーブルの上に置かれている!
なんか手品のトリックを思い出します。
『迷路荘の怪人』に。読んだけど覚えてない・・・

・貸しボート十三号
斬首を中断した状態の男女の死体がボートに乗せられて漂っているのを発見される。
被害者はレインコートを着た40代位の女性と逞しい男性的な猿股一丁の20代男。
『火の十字架』に。金田一シリーズなのに読んだ事ない・・

・支那扇の女
稀代の毒殺女として大正の犯罪史に名を残した元子爵夫人を大叔母に持つ女性が夢遊病の最中に殺人を犯す。
これ、巧く伏線が張られているよ、知識ある人にはすぐ見破られる系だけど。
改稿版『支那扇の女』では冒頭でふれられていた強盗についても解答がある・・・らしい。

以下の三篇は横溝さん、高木彬光、島田一男の三人がリレー形式で連載されたもの
・壺の中の女
密室で殺された壺マニアは壺に入る曲芸を得意とする支那女が殺したのか・・・
一番かわいそうなのは名前もない孤児だった子供が悪い大人に拾われて女として玩ばれた揚句殺されちゃうところだよ。

・渦の中の女
これは!『白と黒』の元です!
私こっちの方が好きなんだ依頼人の旦那さん殺されなくて済むから。
この話も中傷誹謗の手紙が発端となった事件。
・・・うーん、同性愛ネタが多い。

・扉の中の女
渦の~に出てきた依頼者の紹介で、殺人現場に居合わせてしまったという女性が金田一の元へ訪れるところから始まる。
金田一さん、東京で依頼受けて仕事する場合もあるのね。
金田一=岡山 という思い込み。

・迷路荘の怪人
『迷路荘の怪人』(中編)から更に『迷路荘の惨劇』(長編)となった作品。
不義の疑いをかけられ日本刀で斬り殺された夫人と、その姦通の相手(と、旦那さんは思い込んでいる)の左腕を斬り落としたが、返り討ちにあって「名琅荘」の主人が殺されるという事件があった通称「迷路荘」で再び事件が起こる。
果たして「片腕の怪人」は生きているのだろうか・・・
懐かしい、懐かしいよう・・・!読んでるうちになんとなく思い出した。
しかし思い出すのはドラマ『悪魔が来たりて笛を吹く』に出ていたいしぐろけんなのであった。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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