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[創作篇]
・或る老後/町工場主の池辺善助は、三河島駅の大事故で妻と息子夫婦を失った。その息子に一度強姦されたという金森京子を罪滅ぼしの為に事務員として雇ったが、彼女の淹れる茶が時々おかしな味がする。善助の弱みを握った京子は、夫を工場長にさせると善助殺害計画を練り始め…
→1963年発表。女がめちゃくそ悪い奴!強姦話も嘘か本当か判らんよ…そしてめっちゃぞわつくオチ…じいさん強心臓だな。
・ユダの窓はどれだ/結婚三年目で「もう倦怠期だわ」と言い出した妻。書店の主人に勧められた「ユダの窓」を妻に渡すとすっかり推理小説ファンとなり、推理研究クラブまで結成してしまった。そのクラブ会員である林夫人が「ユダの窓」のような密室で殺害されてしまい…
→1963年発表。「或る老後」と共に宝石短篇賞に投稿して入選した作品。こっちはユーモアミステリ。作風の幅が広いね。
・目の毒/窃盗の為に社宅街を偵察していた男が「金のかからない殺し方」で脅迫者を殺害しようとする夫婦の会話を聞いてしまう。殺人の起こらぬ内にと盗みに入った家の隣人がガス中毒死してしまう。怪しい男を見たと通報された強盗は、真犯人を探そうとするが…
→1963年発表。「金のかからない殺人」…
・同じ星の下の二人→1963年発表。悪社長から酷い仕打ちを受けた女と男。ストライキの最中、社長室に閉じ込められた社長が姿を消し、タンスの中から死体で発見される。監視下の密室殺人。下心と殺意が何重にもなっている。
・六月に咲く花→1963年発表。花卉市場の主人が交通事故死したが、応援に来た花屋の若主人は手伝いもせず探偵ごっこを始め…新しく主人となった妹が嫌な奴…と思いきや意外な結末。いい話。
・女三人→1963年発表。エロジジイに囲われていた女三人が遺産を独り占めする為に殺し合う話。どんでん返しに返してバッドエンドなユーモア。ジジイの独り勝ちや。
・砂と新妻→1963年発表。轢き逃げを目撃され恐喝される夫婦がとった行動とは。久保田がいい奴過ぎて泣く。
・13/18・8→1963年発表。タイトル、なんのこっちゃだけど、ステンレスの内容量?の事らしい。13クロムのステンレスが一般的で、クロム18%ニッケル8%のは最高級なんだとか。密室トリックは「針と糸」時代な感じするけど、人物関係とか心理とかなかなか…意外な正体もあって結構盛沢山。
・危険な目撃者/一晩で二件の殺人事件が起きたアパート。双方の犯人は逃げる姿を目撃され、顔を見られたのではないかと不安になる。後日、気晴らしに入った劇場で二人は再会し…
→1964年発表。目撃者を丸め込もうとする二人。からの目撃者連鎖。
・静かなる復讐→1964年発表。探偵社の女性調査員が巻き込まれた事件。警察からの信用を失い、頼れるものは己の探偵力のみ…とはいえ、これが復讐になるのかな??足を洗わせる為の鎖としての結婚なら、鏑木生贄にされて平気なん??
・悪党はいつも孤独→1964年発表。悪党三人が共謀して金を強請り取っていたが、事件に巻き込まれ次々と事故死に見せかけて殺害されてしまう。生き残った男が真相を暴こうとする…実父からの暴力によって言い訳が出来なくなってしまった男の哀しい結末。
以下六編は、父の遺産を月三回、一回につき一万円貰って生活している浪費癖の有る放蕩息子・沢村友三シリーズ。
・亭主を思い出した女→1963年発表。ご近所トラブルに首を突っ込む事になった友三の話。
・密談をしに来た女→1963年発表。友三、人妻に誘惑される…と思いきや、夫の様子がおかしいと相談され…
・昼下がりの電話の女→1963年発表。友三、電話で誘惑される…からの手の込んだ狂言。公衆電話、こーゆう仕組みがあったのか(判らん)。
・張り込み好きな女→1963年発表。友三、赤子誘拐犯にされる。姉登場。
・撫でられた女→1963年発表。マネキンだと思ったものが本物の女性だった?マネキン倉庫に隠された秘密。
・爆薬を持った女→1963年発表。飛行機に乗った友三、隣の席の女から「ニトログリセリンを持った人が紛れている」と密告される。さらにハイジャック犯まで現れ…
以下ショートショート。
・開運祈願 ・求人作戦 ・買物心理 ・慰安旅行 ・信用第一 ・謝恩特売→全て1964年発表。

[随筆・読物篇]
受賞者感想/無題/地面がホースをたべた!/霊チョウの不思議

ちば・じゅんぺい(1924-?)
出身地不明。本名・山田真一。
1946年東京大学工学部物理学科卒業。大学講師等を経てテレビ局のプランナーを務めながら、化学記事を執筆。
1963年宝石短篇賞に投じた「或る老後」「ユダの窓はどれだ」で同賞一席入選しデビューするが、64年に筆を断つ。
以後の経歴は不明。
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エグチマサヤ
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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