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[創作篇]
・桃色(ピンク)の胸衣(ブラウス)/ホテルとは名ばかりの不景気なアパートの一室でピストルを手にした男の死体が発見された。死体は身元不明で、部屋の借り主である山名は行方をくらましていた。山名が最有力容疑者とみなす若手刑事の白川であったが…
→1935~36年発表。白川は出世しなさそうだな…

・魔の狂笛(きょうてき)/伊豆へ旅行に行ったはずの男爵が自宅で殺害されていると匿名の密告文を受け取った警視庁の小泉係長。所轄の安藤警部へ連絡し様子を見に行かせると、手紙の通り男爵の死体が発見された。旅行に出かけると一カ月は戻らない男爵が何故一週間で帰って来たのか。犯行は空き巣狙いの泥棒の仕業か、それとも計画的な犯行だったのか。そして密告文を送った人物は何者なのか…
→1924年発表。佐川春風名義。警視庁の敏腕刑事小野田VS秘密探偵星野。
・死美人事件/タクシーに乗った男女。男は途中で降り、女を加賀町へ送ってくれと言い去っていった。目的地に到着するが、女は首を刺されて死んでいた…
→1925年発表。三木白水名義。被害者の意外な正体。
・室井君の腕時計→1934年発表。ヨーロッパから帰国した洋画家の室井がダイヤのはまった女性用の腕時計を持っているのは何故か…
・襟巻騒動→1936年発表。黒狐の襟巻をめぐるショートショート。
・父よ、憂ふる勿(なか)れ→1936年発表。貿易商の父親が息子を連れてアメリカへ向かう道中の話。世間知らずの息子に度胸を付けさせるため大金を渡し、同船していたイカサマ師に息子から金を巻き上げてくれと頼む父だったが…
・四つの眼→1936年発表。給料を盗まれた事に腹を立てた男が、偶然拾った義眼を使い、給料を失った晩に立ち寄った店へ復讐を企てる…
・隼太(はやた)の花瓶→1936年発表。竹本隼太作の花瓶を絶対手放したくないじじいVS貧乏だし私病気だし兎に角金になるなら売ってしまえばばあ。結局、ばあさんの命には代えられない立沼に花瓶を売る。しかし、立沼はその花瓶が偽物だと知る…価値観は人それぞれって話。
・噛みつくペット→1936年発表。猿に噛まれた人の話。船長、金は巻き上げられるし船員に騙されて社長の(頭わるそーな)娘に嫌われるわで貧乏くじ引かされてるけど、猿と一緒にいられるからハッピーエンド?しかし騙した船員と社長の娘、嫌なやつらだな。因みに、芥川龍之介の「猿」を読んでいるとより深読み出来るっぽい。
・救はれた男→1936年発表。沈没した船に乗っていて助かったブナカン氏。漂流しているところをボートに救助された老人が、ブナカン氏に「下男が必要ではないか」と尋ねた。以来、ブナカン氏とその老人――ベート老人は二十年主従関係を結んでいたが、ベート老人の意外な正体を知ってしまう…老人の死をきっかけに明かされた話。
・上海の掏摸→1936年発表。怪しい予言者を罵ったために不吉な予言を受けた串田船長。その場では一笑に付したが、予言は的中し…何だこの展開。こんな女と一緒にならん方がぜったい良いぞ。しかし掏摸良い人(矛盾)
・不思議な肖像画→1937年発表。少女雑誌に掲載された少女探偵もの。つーかしっかりしろ大人。
・天誅→1947年発表。ある邸で男が毒殺され、同じ部屋には銃殺された男の死体が…警察は、どちらかが相手を殺害し自殺したと考えたが、銃殺された男の服のポケットから「天誅」と書かれたハガキが見つかり…事件現場に同行した心理描写に重きを置く推理作家の空論が的を得てしまう話。なかなか観察力のある作家だ。
・運命の茶房→1947年発表。お茶好きの刑事が偶然見かけた挙動不審の青年。その後発覚した殺人事件に青年が関わっていると直感した刑事のトラベル・ミステリ。なんだけど真逆の未完…!割と切りが良いところで終わってるから「後は読者の想像に任せる☆」というオチかと思ったが、底本の掲載誌が落丁していたからだとか。誰か、完全版持ってる人ーーーー!!!
・深夜の冒険→1948年発表。歯医者へ行った弁護士が見かけた男は赤木というらしい。どこかで会った事のある顔だが思い出せない。赤木の妻が巻き込まれた事件を発端に、赤木銃撃事件が起きて…
・友情の凱歌→1950年発表。勉強もスポーツも優秀な昌吉が近頃学校に遅刻するようになった。心配した友人の正雄が訳を聞くと、母が病気の為、代わりに新聞配達をしているらしい。父を亡くした昌吉を思い手伝いを申し出る正雄。二人で新聞配達をするようになったある日、正雄は病院に泥棒が入った事に気付き…二人の少年の友情と探偵物語。
・胸像の秘密→1950年発表。正男と時男兄弟宛に、いとこの郁子から毎晩庭から変な音がするので調べて欲しいとの手紙が届いた。探偵ごっこが好きな兄弟は早速郁子の家を訪れた…

[評論・随筆篇]
追想断片:佐々木味津三追悼文/三つのスリル/「悔ひなし、寂しからず」:大学の師・馬場孤蝶追悼文/砂金のこぼれ出た頃/老編集者の思い出:『新青年』編集長時代の思い出話/探偵小説の虫
→「老編集者の思い出」は、好きな作家がもりもり登場していて満足満腹。
郷里の森下雨村 森下一仁→雨村の遠縁の作家・評論家のエッセイ。高知での雨村の姿。
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エグチマサヤ
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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