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[創作篇]
・特急「亜細亜」→1938年発表。吉川英治名義。四肢を切断され顔面をめちゃくちゃに潰されて性器をそぎ取られトランクに詰められた男女の死体!ワー!!ドウ展開していくんやろ!!と期待して読んだが例の「顔の無い死体」で、死んだと思わせといてソ連から逃げた赤軍軍人の前編と、上海で支那人の愛人をしている日本人女性が生涯で唯一愛した妻子持ち男の為に、俄仕込みのスパイとなる後編からなる作品。
・日本(にっぽん)の孤児→1938年発表。吾妻大陸名義。五歳で支那人奇術団に拾われ虐められながらもサーカスの人気者になった范小林(ファン シャオリン)こと中田斌(たけし)君が射撃の腕前を武器に日本軍に協力して大活躍する話。
・アジア大旋風の前夜→1938年発表。吾妻大陸名義。秘密結社の暗号話。幕間で女間諜と親日家ギャングのボス羅文旦(ロー ウェンタン)とのロマンス有り。
・吼ゆる黒龍江→1939年発表。吾妻大陸名義。ロシア人と日本人のハーフ・永田太郎君が父母の仇を打ち、命懸けでソ連から満州へ逃亡する冒険譚。
・火薬庫危(あやふ)し→1939年発表。吾妻大陸名義。中田少年再び活躍。
・懺悔の突撃路→初出不詳。吾妻大陸名義。『蒋介石を狙ふ女』収録。ホノルルから帰国した白石が従軍志願届を出したところ、死亡したとして戸籍を抹消されていた事が発覚。誰が彼になりすまして死んだのか…という謎が白石になりすましていた男・楠本の回想で明かされていく。結構複雑な人間関係で、これが一番探偵小説味がある。
・暗黒街の機密室→1940年発表。吾妻大陸名義。再び羅文旦登場。米国女スパイの話。羅の半生も描かれている。
・ビルマ公路(ルート)→1941年発表。吾妻大陸名義。羅に助けられ、彼が率いる突撃隊に所属する牧勝子の話。

[評論・随筆篇]
秘密結社/探偵小説異論/探偵  /探偵小説万能来(きたる)/悪筆探偵漫談(新年号月評)/予言的中/親愛なる吾が日本(にっぽん)の少年諸君よ!!/ぺてん商法
「ぺてん商法」は1946年『猟奇』に遺稿として掲載された


うめはら・ほくめい(1901-1946)
富山県生まれ。本名・貞康。別名・吾妻大陸、吉川英治ほか。
「ストライキの有力加担者または首謀者」として中学を二度退学処分される。中学卒業後は上京し、医院の書生や郵便局員になるが続かず、早稲田大学英文科に入学。のち中退。
1924年『殺人社会』前編を梅原名義で刊行するがのちに発禁となる。25年『全訳 デカメロン』上下巻『露西亜大革命史』翻訳刊行。今東光(こん・とうこう)が始めた同人雑誌『文党』に参加。自らも『文芸市場』を創刊する。26年から『変態十二支』『変態・資料』等の性文献出版を行うが、27年出版法違反で前科一般となる。
38年から40年にかけて憲兵に追われたため地下に潜伏、生活費を稼ぐために大衆読物を発表。
46年病没。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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