→1952年発表。会社社長のモンド氏は誰からも祝われない誕生日に、昔から憧れていた「失踪」ってやつを実行するの巻。
男に捨てられ自殺を図った女を助け、彼女と共にニースへと向かう。そこで持っていたお金を盗まれ秘密クラブで働く事に。そこへ出入りする訳アリな人々を観察しながら働くモンド氏は、二人の子どもを置いて出て行った最初の妻と再会する…
男に捨てられ自殺を図った女を助け、彼女と共にニースへと向かう。そこで持っていたお金を盗まれ秘密クラブで働く事に。そこへ出入りする訳アリな人々を観察しながら働くモンド氏は、二人の子どもを置いて出て行った最初の妻と再会する…
+ + + + + + + + + +
誰も恨まず、誰かを傷つける事を極端に恐れて生活するモンド氏の態度には苛々させられるが、次第にその姿勢は崩れ、何事もなかったかのよーに自宅へ帰って現妻の初めて見る狼狽した態度を冷静に観察する姿は「そんなキャラだっけ…??」の域。失踪中に出会った人とも手紙のやり取りを続け、ヤク中になった元妻の住居や治療にまで手を回すなど、失踪前とはほんとに別人に生まれ変わってしまったかのようでした。
シムノンはメグレ警視シリーズの作者だったね、メグレさんも読んでみないとなぁ…
PR