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患者を安楽死させ有罪となった医師、ドゥーカ・ランベルティ。三年の刑期を終えて医師免許を剥奪されていた彼が得た仕事は、アウセリ技師の息子・ダヴィデのアルコール中毒を治療する事だった。
その夜、ダヴィデは手首を切る。ドゥーカはダヴィデのアルコール依存と自殺未遂の裏には法に触れる事があると感じとる。ダヴィデは、去年女を殺したと告白する…


1966年発表。イタリアン・ノワールの父と呼ばれる作者晩年の作品。
ダヴィデの女殺しは、「自分が彼女を放置しなかったら自殺しなかったかも知れない、だから自分が殺したも同然」という罪悪感によるものだとすぐに判明。しかし彼女の忘れ物の中に犯罪に巻き込まれたのではないかという疑惑を起こさせるものが混じっていた事から、知り合いの警察官を巻き込んで捜索を始める。
その過程で出会ったのが、被害者の友人でヤバイバイトの話を聞いていたリヴィアという女性。彼女はドゥーカの裁判を傍聴し、彼は無実(=安楽死したい人がいるなら安楽死させてあげれば良いじゃない派)だと信じたり、実験的に売春をしてみたりなかなか癖が強いキャラ。
事件の方は、当時のイタリアの暗黒面が描かれていて興味深い。

以下ネタバレ感想↓↓



+ + + + + + + + + +


何だかハッピー・エンドみたいな終わり方だけど、リヴィアは顔をめちゃくちゃに切られてるし、それによってドゥーカもダヴィデも心に傷を負っただろうし、彼女の父親の事を考えると悲しみしかない…
だけど、リヴィアが強い女性として描かれているので悲惨な感じは少ない。ドゥーカシリーズ全四作すべてにリヴィアは登場しているみたいだし、翻訳されたら読みたい。
(現在、三作目は翻訳されてる。他はまだみたい早く翻訳してくださいいいい!!)
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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