[創作篇]
・女優の失踪:知り合いの女優が誘拐されてしまった。彼女が誘拐されたのは、隼がそれまでいた劇団を辞めて新しい劇団に入るよう進めた一月後の事だった…
→
・ボーナス狂繰曲:1933年、日本が戦争へと向っている頃、隼は男装して公園の枯れ草の上に寝転んでいた。そこへ一組の男女がやってきて、女の父親が経営する会社に勤める男が明日配られる予定のボーナスが盗まれた話を始める。男は社長にボーナスを取り返したら娘との結婚を承諾してくれと迫ったが、やってきた刑事に侮辱され追い出されてしまったと言う。それを聞いた隼は…
・当世やくざ渡世:隼の妹である為に就職を断られてばかりいる千代子。「私立探偵の助手になりたい」と言う千代子に、隼は「探偵助手募集」の張り紙を見たと教える。探偵助手の職を得た千代子の元に、早速人探しの依頼が舞い込んできた…
・白旗重三郎が凄がった話:三人の男を手玉にとるもの凄い女の話。
→隼による前田良白「回想録」に出ている話。というふれこみだが、どうやら与太らしい。
・隼銃後の巻:乾児の由公の元に召集状が届いた。掏摸から足を洗い真面目に働いていた由公だが、事ある毎に高山刑事がやってくるので職場では白い目で見られており、見送りには昔の仲間しか来ないと言う。翌日、由公を見送る為外出した隼だが、高山刑事に付きまとわれ…
→隼シリーズ最終話。お調子者の由公が戦争に行ってしまうの悲しくなるね…高山刑事の粋なはからい…そして隼らしい最後。
以下三作品はノンシリーズ。
・盗まれた首飾:かるた会の最中に片瀬伯爵令嬢・綾子の首飾りが盗まれた。警察が調べたが首飾りは発見されず、翌日も伯爵家総出で首飾りを探した。綾子が期待せず台所の紙屑籠をひっくり返すと、新聞紙などと共に桃色のレターペーパーを発見して…
→少女雑誌に掲載されたので、少女探偵。これに出てくる兼吉とお君って、やっぱ隼組の二人だよね^^
・当世(モダン)内助読本:サラリーマン、社長の愛人と仲良くなって馘首になるかもしれないの巻。
→サラリーマン社会のユーモアミステリ。
・或る成功者の告白:落ちぶれた男爵家の一粒種がいかに成功者と呼ばれるようになったのか。
→片山秀名義。
〈梅由兵衛(うめのよしべえ)捕物噺〉
1955年、突如発表された捕物シリーズ。深川材木屋の主人・由兵衛と贔屓の仲町芸者の梅吉、黒江町の親分こと喜久三
・ゆきうさぎ:ある大名が所有する珊瑚珠が紛失した。奥方は伽を勤めた女に遣ったのだろうと問いただすが、殿様は盗賊が入ったと言う。本当は盗賊など入ってはいないのだが、殿様には奥方に言えない秘密があり…
→大名わるいやつだなぁ^^というか毎晩夜伽必要って奥方にもばれているのに春画は持っているのばれちゃいけないのか…ふしぎ…
・恩讎(おんしゅう)畜生道:十六の時勘当された長男が十年ぶりに帰ってきた。その間に一家は父親を喪い、店も潰れて母親は目が見えなくなっていた。八つ下の妹・お君が針仕事をして家計を支えている状況だった。戻った長男は亡くなった父の友人・由兵衛の元で働くようになり…
→「母親の目が見えない」時点で話の流れは読めてしまうけど、良いオチだった。人情物。
・由兵衛黒星:喜久三がライバル視している丈五郎が、江戸を騒がせている強盗を捕まえた。捕まった強盗は、梅吉の同業・初次の兄だった。その日初次は不思議な客から呼び出され…
→おお、どんでんがえし(?)
・恐妻家御中:屑六と同じ長屋に住む与太郎は掻っ払いであるらしいが義賊である事から人気者だった。ぼんやりものの屑六は妻から「与太郎の弟子になれ」と言われ与太郎の仕事振りを観察する事になるが…
→大団円。しかし案外屑六がいい奴で好感が持てる。いや、自分の旦那だったら絶対嫌だけど。
・心中片割月:由兵衛が親類同様に付き合っている庄兵衛の次男が死んだという知らせを受けた。事故死のようだが、持たせた二十両が見付かっていなかった。そこへ現れた喜久三によると、首を絞められて殺されており、また、最近従来の人から腕づくで略奪する泥棒の一団があるという…
→百本杭に落ちた時の死体の格好??それはさておき、死体無き死ってのはアレしかないのでマァ、ねぇ…
・新版鸚鵡石:人気役者が殺害された。強盗の仕業と思われたが、手柄を挙げたい喜久三は役者宅へ聞き込みに向った。家人六人は無罪と判り、容疑者は人気を取られた師匠と妻を寝取られたと世間で噂される検校の二人に絞られた…
→はじめにタイトルに意味あるんやで…という注意書きがあって、確かにタイトルは良いけど、やっぱ現在ではたいしたトリックじゃないから勿体無い感じする。
・相馬の檜山:由兵衛の伯父から相馬の地所に家を建てたいと依頼を受けた棟梁。相馬へ戻るのは二三日後で暇潰しに賭場へ案内させた伯父だったが、五百両も負けてしまった。実は、棟梁は賭場の者とぐるになっていかさま博打で客から金を巻き上げていたのだったが…
→ふふふ…隼の姐さんを髣髴とさせるネタです。
[随筆篇]
愚談/丹那盆地の断層/探偵作家と殺人――考へるだけでも凄いわ/処女作の思ひ出/当世百戦術――簡易貯金術/マイクロフォン/アンケート
・女優の失踪:知り合いの女優が誘拐されてしまった。彼女が誘拐されたのは、隼がそれまでいた劇団を辞めて新しい劇団に入るよう進めた一月後の事だった…
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・ボーナス狂繰曲:1933年、日本が戦争へと向っている頃、隼は男装して公園の枯れ草の上に寝転んでいた。そこへ一組の男女がやってきて、女の父親が経営する会社に勤める男が明日配られる予定のボーナスが盗まれた話を始める。男は社長にボーナスを取り返したら娘との結婚を承諾してくれと迫ったが、やってきた刑事に侮辱され追い出されてしまったと言う。それを聞いた隼は…
・当世やくざ渡世:隼の妹である為に就職を断られてばかりいる千代子。「私立探偵の助手になりたい」と言う千代子に、隼は「探偵助手募集」の張り紙を見たと教える。探偵助手の職を得た千代子の元に、早速人探しの依頼が舞い込んできた…
・白旗重三郎が凄がった話:三人の男を手玉にとるもの凄い女の話。
→隼による前田良白「回想録」に出ている話。というふれこみだが、どうやら与太らしい。
・隼銃後の巻:乾児の由公の元に召集状が届いた。掏摸から足を洗い真面目に働いていた由公だが、事ある毎に高山刑事がやってくるので職場では白い目で見られており、見送りには昔の仲間しか来ないと言う。翌日、由公を見送る為外出した隼だが、高山刑事に付きまとわれ…
→隼シリーズ最終話。お調子者の由公が戦争に行ってしまうの悲しくなるね…高山刑事の粋なはからい…そして隼らしい最後。
以下三作品はノンシリーズ。
・盗まれた首飾:かるた会の最中に片瀬伯爵令嬢・綾子の首飾りが盗まれた。警察が調べたが首飾りは発見されず、翌日も伯爵家総出で首飾りを探した。綾子が期待せず台所の紙屑籠をひっくり返すと、新聞紙などと共に桃色のレターペーパーを発見して…
→少女雑誌に掲載されたので、少女探偵。これに出てくる兼吉とお君って、やっぱ隼組の二人だよね^^
・当世(モダン)内助読本:サラリーマン、社長の愛人と仲良くなって馘首になるかもしれないの巻。
→サラリーマン社会のユーモアミステリ。
・或る成功者の告白:落ちぶれた男爵家の一粒種がいかに成功者と呼ばれるようになったのか。
→片山秀名義。
〈梅由兵衛(うめのよしべえ)捕物噺〉
1955年、突如発表された捕物シリーズ。深川材木屋の主人・由兵衛と贔屓の仲町芸者の梅吉、黒江町の親分こと喜久三
・ゆきうさぎ:ある大名が所有する珊瑚珠が紛失した。奥方は伽を勤めた女に遣ったのだろうと問いただすが、殿様は盗賊が入ったと言う。本当は盗賊など入ってはいないのだが、殿様には奥方に言えない秘密があり…
→大名わるいやつだなぁ^^というか毎晩夜伽必要って奥方にもばれているのに春画は持っているのばれちゃいけないのか…ふしぎ…
・恩讎(おんしゅう)畜生道:十六の時勘当された長男が十年ぶりに帰ってきた。その間に一家は父親を喪い、店も潰れて母親は目が見えなくなっていた。八つ下の妹・お君が針仕事をして家計を支えている状況だった。戻った長男は亡くなった父の友人・由兵衛の元で働くようになり…
→「母親の目が見えない」時点で話の流れは読めてしまうけど、良いオチだった。人情物。
・由兵衛黒星:喜久三がライバル視している丈五郎が、江戸を騒がせている強盗を捕まえた。捕まった強盗は、梅吉の同業・初次の兄だった。その日初次は不思議な客から呼び出され…
→おお、どんでんがえし(?)
・恐妻家御中:屑六と同じ長屋に住む与太郎は掻っ払いであるらしいが義賊である事から人気者だった。ぼんやりものの屑六は妻から「与太郎の弟子になれ」と言われ与太郎の仕事振りを観察する事になるが…
→大団円。しかし案外屑六がいい奴で好感が持てる。いや、自分の旦那だったら絶対嫌だけど。
・心中片割月:由兵衛が親類同様に付き合っている庄兵衛の次男が死んだという知らせを受けた。事故死のようだが、持たせた二十両が見付かっていなかった。そこへ現れた喜久三によると、首を絞められて殺されており、また、最近従来の人から腕づくで略奪する泥棒の一団があるという…
→百本杭に落ちた時の死体の格好??それはさておき、死体無き死ってのはアレしかないのでマァ、ねぇ…
・新版鸚鵡石:人気役者が殺害された。強盗の仕業と思われたが、手柄を挙げたい喜久三は役者宅へ聞き込みに向った。家人六人は無罪と判り、容疑者は人気を取られた師匠と妻を寝取られたと世間で噂される検校の二人に絞られた…
→はじめにタイトルに意味あるんやで…という注意書きがあって、確かにタイトルは良いけど、やっぱ現在ではたいしたトリックじゃないから勿体無い感じする。
・相馬の檜山:由兵衛の伯父から相馬の地所に家を建てたいと依頼を受けた棟梁。相馬へ戻るのは二三日後で暇潰しに賭場へ案内させた伯父だったが、五百両も負けてしまった。実は、棟梁は賭場の者とぐるになっていかさま博打で客から金を巻き上げていたのだったが…
→ふふふ…隼の姐さんを髣髴とさせるネタです。
[随筆篇]
愚談/丹那盆地の断層/探偵作家と殺人――考へるだけでも凄いわ/処女作の思ひ出/当世百戦術――簡易貯金術/マイクロフォン/アンケート
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