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1942年発表。
快活な金持ちのフランクと、嫌われ者のジョージ兄弟の住む館・レイヴンズムーアの週末パーティに招かれたディクソン夫妻。フランクとは二、三度仕事で会っただけ、他のパーティ参加者とは初対面という奇妙な集まりだった。
翌朝、マリリー・ディクソンはジョージが部屋で殺されているのを発見するが、パーティが終わるまで誰にも知らせないようにしようと決意する。そして、ジョージに弱味を握られているパーティ参加者は、それぞれその証拠品を探しにジョージの部屋に忍び込が、皆、彼の死を秘密にする…

リーダビリティが高いし、人物視点が切り替わる毎に参加者たちの秘密が明るみになってゆくのでぐいぐい読めます。面白かった。
ただ、視点の切り替えがちょっと判り難い部分もあって、今わたしは誰の心を読んでいるんだ…と迷った。でもマァみんな人間だからね、ジル・マゴーンは突然の動物視点入れてきてたからね、それに比べれば判り難さなど…

ネタバレに関わる感想は以下に↓↓



+ + + + + + + + + +

メルヴィル・フェアの正体は中盤位から「アレッ」と思ってて。「小男」で「全身グレー」ってゆう特徴からポアロを連想してたので、この人探偵なんじゃないかなって思ってたんや(ポアロは読んでないけど「灰色の脳細胞」を持ってるのは有名だからね、スーツ関係ないけど)。
そいから、参加者がジョージの部屋へ行く度 死んでると気付く=首にナイフが刺さっているのとシーツに広がる黒ずんだ血の染み ってゆうのが「見えんようにシーツ被せてたのに何故見えちゃうのか」と思ったらモウさ、ジョージが生きててわざと見えるようにしてるんだって気づいちゃうジャン?マァ何故死んだフリしてんのかは単なる悪趣味の領域かと思ってた。
んだけど…そうゆう事だったのか…そして、ああ…そうゆう…へぁああ…

フェアの最後のセリフが、タイトルの対になってんのが洒落てるなあと思いました!
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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