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日本の元監察医上野先生と、韓国の元監察医文國鎭先生の対談本。
韓国では人の死体を屍体と書くんだって。死体だと動物を指すそうな。
韓国には「二度死」という概念があって、変死だろうが他殺だろうが解剖されるのを嫌うのである。解剖によって二度死んでしまうと考えられていたようで、文先生も解剖を始めた頃は遺族に殺されかけたりしたとかそういう話から始まる。
解剖制度はアメリカでは完全に整っているし理解もあるが、韓国ではまだまだのよう(2002年発行の本書によると)
日本も東京23区と大阪、名古屋、横浜、えーと多分兵庫(すぐ忘れる)の五大都市にしか司法解剖の制度がない。
迂闊に県外に出て自然死のように殺されちゃったら死にきれない状態なのである。ただし沖縄は米軍に占領されていた過去がある為独自のシステムが確立していて他県の検死制度よりも優れている。
法医学の本を読んでて毎回検死と検視の区別がつかない訳だけど、今回のでちゃんと覚えたい。
検死が警察医(服役している人とかを治療する警察の近くの開業医)とかが死体をチェクするもので、検視が監察医(法医学を専門にやってる医者)による死体チェク、と。たぶん。

読んでて気になった部分メモ
・死蝋化:マグネシウム、カルシウム、無機物などが結合しワックス化したもの
・事故性縊死(アクシデンタル・ハンギング)
・溺死体:男性―下向き
      女性―上向き(お腹の脂肪が男性より多い為)
      ただし波や水流によって10%位の割合で反対になる
・子宮内膜の剥離によって血管から空気が入り心臓が機能しなくなる場合がある
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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