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[創作篇]
・白日夢→1936年発表。W大学の人気投手・左近譲二が巻き込まれた恋愛醜聞と殺人事件…どんどん人が殺されていくけど、登場人物みんないけ好かなくて読み進めるの辛かった…女子も恋できる程の魅力を感じなかったし…真相が語られ始めてもグイグイ読む気になれず…それに犯人の自白アッサリし過ぎでは??死者の証言だけであんなにゲロらんでも良いと思うが、大悪党と見せかけた超小物ってとこかな。しかし最後で判るタイトルの意味は悲しさと幻想味があって良い。
・宝島通信→1936年発表。男性が極めて少ない女王が統べる宝島へ交流試合にやって来た日本の野球チームの運命は…ユーモアショートショート。
・五万円の接吻→1936年発表。借金があることを知らされずに亡父の跡を継がされ毛皮を扱う会社の社長にされてしまった剛造。「酒と女に気をつけろ」との父の遺言に反して社員のタイピストに恋をしたが…
・福助縁起→1936年発表。福助が白目をむいて笑うと不幸が起きる前触れだと言い伝えられている屋敷で、若旦那の二人目の嫁が自殺した…くそ一家だな…くそじじいにくそばばあ、くそむすこ…ほんとくそ。
・作家志願→1938年発表。
・聖骸布→1938年発表。借金を残して支那へ行った父から六年ぶりに手紙が届く。近く帰国するとの事だったが、盧溝橋(ろこうきょう)事件が起こってしまう。翌年四月、支那で父と一緒だったという男が、父の死体を包んでいた布を形見だと言って持ってきた。その布には父の死顔がうつされていた…宗教の話、と思いきや、というかやっぱり詐欺の話。狂信者の祖母は真相を知ったらどうなってしまうんだろう。

[評論・随筆篇]
由太郎と高太郎/苦労あのテこのテ/探偵小説の作り方/アンケート


きたまち・いちろう(1907-1990)
新潟県生まれ。本名・相田毅(あいだ・たけし)。別名・蔟劉一郎(そろ・りゅういちろう)。
福島高等商業学校在学中と思われる1928年、本名で詩集『手をもがれてゐる塑像』を上梓。東京商科大学入学。卒業後、婦女界社に入社。
35年「賞与(ボーナス)日前後」で第16回サンデー毎日・大衆文芸入選。36年『白日夢』が春秋社主催の長編探偵小説募集に第二席入選し探偵作家デビューする。同時活動や出版社勤務の傍ら、探偵小説、スパイ小説、ユーモア小説を発表。
40年『啓子と狷介(けんすけ)』が直木賞候補になるが授賞を逃す。同年同作品とその他作品により、第一回ユーモア文学賞を受賞。62年の「一一〇番野郎」を最後にミステリ作品の発表が途絶える。
79年、児童文学功労者として日本児童文学協会より表彰される。90年死去。
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エグチマサヤ
趣味:
寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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