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青空文庫というサイトで黙々と海野十三作品を読んでいて、先日帆村荘六が出ている話を大体読み終えた。
大体、というのは、どの作品に帆村荘六が出ているのか判らないからである。
タイトルだけでは科学系推理ものなのかSFなのか、はたまたSF系推理ものなのか全然見当がつかないのである。
いかにもエスエフだと思ってスクロール(=飛ばし読み)していたら帆村が出てたりする。
海野さん好きなんだけど、すっごく軍事主義ってゆうの?戦中に日本軍ばんざーいな作品いっぱい書いているだけあって、軍事ネタも多い。
あと、なかなか非現実的なトリック多し。科学者だけあって、理屈では出来そうってネタ多し。面白いっちゃあ面白いんですが。

面白い話
・一九五〇年の殺人(バラバラ死体も外科手術で生き返らせちゃう時代の殺人話)
・烏啼天駆シリーズ(盗めぬものはない怪盗とへっぽこ探偵の話)
・骸骨館(廃墟を肝試し会場にした子どもたちの話)

気持ち悪い話
・悲しき通夜(三人の男の話)
・俘囚(殺した筈の夫が…)

興味深い話
・人体解剖を看るの記(ノンフィクション。タイトル通り死体解剖に立ち会った時の話)

哀しい話
・仲々死なぬ彼奴(祖父のように慕っていた富豪の死を嘆いて自殺しようとする青年の話)

このオチ好き
・鍵から抜け出した女(鍵の細工の美しい女性の横顔に惚れた青年の話)

あ、肝心のほむらそうろく理学士探偵が出てこない作品ばかりだ^^^
(※俘囚にはちょろっと出てました)



話によっては甥っ子がいたり身寄りのない子を養子にしてたり…
女性嫌いかと思えば事件で関わった女性と結婚しちゃったり…
ひょろっとしてるのかと思ったら丸太ん棒みたいって記述があったり…
若かったりおじいちゃんだったりするほむらそうろく。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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