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初版昭和38年、私のは昭和61年16版。
凄いな30年かけて16回も出版してる。嘘、23年だった。算数出来なかった。
訳者解説を読むと、原本はもっと分厚くて15世紀から1960年までの300以上の事件を網羅しているという。
その中から日本人が興味を持つだろう事件を60選んで訳したのがこの本。
・・・うーん原本読んでたら卒論も当初の予定通り実例何件か挙げたうえで考察するテイストをとってたかも知らん、多分ぜったい途中で面倒になって投げ出してただろうけど。そもそも筆頭のソニー・ビーンが伝説の怪人的扱いだもんなあ、フィッシュ老人の生活史なんてどっからひっぱり出したらいいんだ、結局ろとうに迷う運命のようだ。(※「それなにもの??」と思った人はネットで検索するといっぱい出てきます、有名なカニバリストです)

冒頭はコリン・ウィルソンの「殺人の研究」の訳が載っている。ニーチェがドウとかサミュとかカミュとか罪と罰とか私が読めない本の引用。このへんはほんと読むのキツイ。夢野久作ばりにキツイ(※それは私がカタカナ見てると眠くなるからです)。
実存主義がうんたーらという話のあとに本題であるセックス殺人の心理とかが登場。この時代にこんな事真面目に研究してたってドウかしてるとしか思われんかったろうなー当時は。
そして本編。セックス殺人、毒殺、射殺、爆薬による殺人、誘拐殺人、斧による殺人、溺死させたもの、大量殺人、刺殺、殴殺、絞殺、ギャング、暗殺、戦争犯罪の項目に分類。
有名な事件(切り裂きジャックとかデュッセルドルフの怪物とか浴槽の花嫁とか肉屋のハールマンとか)から冤罪っぽい事件や未解決事件など。冤罪くさいのは当時の警察や裁判がいかにいい加減でいかに犯人っぽい人物をでっちあげ処分するかに重点をおいているかが滲み出ていて苛っとする。現在はまだ良くなった方だと思うけど表面しか見えない世界なのでどうなのかは判らない。相棒で取り上げられてるテーマは多少ノンフィクションだと思ってる。
戦争犯罪の項目はコリン・ウィルソンが書いたものではないとの注釈。えー。
戦争犯罪って、本当に許しがたいものだと思うだよ、威張りちらして一般市民やらユダヤ人やらを拷問して嬲り殺して、戦争が終わってそれは犯罪だ、戦犯だってなったらちゃちゃっと逃げ出して。中には貝になりたい的な上層部の人間に蜥蜴のしっぽきりみたく罪を着せられた人たちもいっぱいいただろうけど。
戦争、いくないっつってんのに未だに戦争はなくなる事無く、それどころか街歩いてたらいきなり切りつけられたり歩行者天国に車が突っ込んできたり油断ならぬ世界になっている。
医学や科学が進歩してきてるように、犯罪手口も日々進歩している訳で。平和な世界って、そのうち御伽噺になってしまう日がくるかもしんない。
とか思ったりする訳で。
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