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ジョン・アプルビイシリーズを読み倒そうと思って有名なやつ借り読み。
アプルビイシリーズはイネスのデビュー作から続いていて、これは二作目(発表は1937年)。
以前読んだ『ある詩人への挽歌』は三作目。
だので登場人物表から容疑者が二名早々に除外されてしまった…しかし容疑者はまだ28人いるってゆう。
そう、この作品は登場人物がでら多くて(名古屋弁)ですね…人物表確認率ちょう高いよね、何度も確認しちゃって全然進まなかったよ。
なにより、殺人事件が起きるまでが長くって!!(150頁位)
マァ、人が死ぬと読み進むスピードが速くなるのはお約束ですが。

クリスピン公爵婦人の思い付きでハムレットの素人劇をする事になり、城へ招待される出演者、衣装係、そしてシェークスピア研究の第一人者。出演者の中にはアメリカ人の音声研究者、謎の未亡人とその双子の娘、ロシア人の女、演技指導も兼ねてプロの役者もいれば、婦人の昔馴染みの大物政治家もいる。その政治家が機密文書を持っているというので、クリスピンの城の周りにはスパイがうろついているという噂が…
表面上は和やかに過ごす出演者たちだが、リハーサルや脅迫状が届いたりで緊張感でぴりぴり。
さらに空気読まない音声研究者が勝手に話し声を録音して回るので出演者ではない公爵の使用人もぴりぴりしてる。
そんな中、劇を見る為に200人もの人が集まってくる。その観衆の中で殺人は行われるのである!
おおお…『夜歩く』!『アメリカ銃の謎』!多くの眼による監視の中行われる殺人!テンション上がらない訳が無い!
そしてようやく我らがアプルビイ警部が登場。
休暇をバレエ鑑賞してのんびり帰宅すると、何だか様子が可笑しい。事件があったと緊張が高まる中、部屋に入るとそこにいたのは総理大臣!うひゃー。ん、首相?マァ国のトップが待ち構えてたんだよ、びびるよね。
1937年というと、ナチスが台頭して皆ぴりぴりムードだった時代で、いち警察官の自宅に総理が来るかってゆう疑問も、機密文書絡みの事件の可能性があるので非現実的な事ではないという解説。へえー。

アプルビイ到着後も事件が起こるし、総理からは早く解決しろ圧力がかかるし、自分勝手な行動をとる人が多すぎるしでアプルビイ大変だなー。
何だか女性が活躍してましたね、あとは真逆の人物の意外な活躍。あっこからロマンスが生まれるんかと思ったよ…
それにしても…謎の双子姉妹をもうちょっと利用しても良かったんじゃないかな…と思うのは横溝作品にかぶれてるからだろうか…なんかもっと…さあ…!容疑者レベルもっと高くても良かった気がする…これは単なる(横溝)趣味から来る欲求かもしらんが。
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