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再読短編集。やっぱり高木彬光は面白い。
この短編はタイトルが女性に関係があり、かつ未収録であったものをまとめたもの。
自分を捨てた男の為に自己犠牲を厭わない女とか、愛と欲の為に殺人を犯す女とか、道ならぬ恋の為に破滅させられる女とか…そうゆう話。
しかし高木さんって、すっごい量の長短編残しておられるね、神津ものだけで60編以上、他に捨て松検事ものとか、えっと…えっと…しまった神津以外は『白黒の檻』と『大東京四谷怪談』しか読んでなかった。
マァ。文庫カヴァの折り返し見たらすごいことになってるんです。

そういや神津ものは、むーかーし二時間ドラマ化されていて、確か神津を近藤まさおみさん、松下を大和田ばくさんが演じていたのだけど、再放送でちょこっとみた時は
「え、松下ちょっと太ってね???」
と思ったものだが、改めて再読してると小太りな位が丁度良い気がしてきた。
神津が俗人を超越した人物である分、松下が平凡で欲に流されやすい人物にして神津の存在を浮き出させているとゆうか。
しかし松下、事件に巻き込まれ過ぎである。
容疑者の元許嫁の友人だったり、ふらふらしてたら切り取られた腕が宙に浮いてるのを目撃しちゃうし、偶々出会った女に拳銃を渡されてしまうし、こりゃ捜査一課長のお兄さんが逮捕してやるぞと怒鳴るのも無理ないわ。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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