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一級建築士によるミステリに出てくる奇妙な建物を建築図面に落とし込み、ついでに建築にどれだけのお金がかかるのかを調査した本。

調査された家たち・・・

●十角館 (綾辻行人『十角館の殺人』)
●8の字の家 (我孫子武丸『8の殺人』)
 長ーい廊下のロッジ (歌野晶午『長い家の殺人』)
 居留地建築+インド様式なホテル (篠田真由美『玄い女神』)
 十字屋敷 (東野圭吾『十字屋敷のピエロ』)
●3連ドームハウス (森博嗣『笑わない数学者』)
 82mの塔 (法月綸太郎『誰彼』)
●ちょう有名な武家屋敷 (横溝正史『本陣殺人事件』)
 逆L字型の家を真っ二つにした家 (江戸川乱歩『三角館の恐怖』)
●傾いた家+傾いた塔 (島田荘司『斜め屋敷の犯罪』)

読んだ事ある小説には黒丸付けてみました。うーん半分しか読んでないか、まだまだ未熟者だな。
この中で最も気になるのは乱歩です、ちょう資産家の父親が「より長生きした方に全財産相続させる」という遺言を残した事から、仲の良かった兄弟が、その家族ぐるみで険悪になって40年以上も同じ敷地に住んでいるってゆう話・・・気が滅入るね! たとい家を真っ二つに区切っても玄関で鉢合わせしたらテンション下がるよね。
この話の元ネタはスカーレットの『エンジェル家の殺人』良く聞くけど読んだ事ないな・・・
で、この家の凄いのは1890年頃に建てられた家を1920年に改築(家を真っ二つに区切った)したときになんとホームエレベータを設置したところ!
日本で最初に国産エレベータが設置されたのが1913年に建てられた初代通天閣らしい。
てゆかいくら資産家だからって、まじパねぇぇええ! という訳です。乱歩がパねぇ。
(でも風呂・トイレの記述は無かったらしい・・・そっちのが気になる)

因みに、この本で調査された家(塔)を建てるのに必要な最低金額は

島いっこ+4000万以上

です。
高額なものは

数十億

です。(マァあんな装置付いてるんだからな・・・ブツブツ)

結論

辺鄙なところにある金のかかった建物で事件は起きる


今まで読んでた建物内で起きた殺人事件の現場をプロの視点から見る、てゆうのも面白いなぁ。
自分の仕事を趣味と結びつけて、それで書籍化→印税という図式を立ち上げた一級建築士も凄いなぁ・・・
なんか私も趣味と仕事を繋げて金にならんか・・・ ・・・ミステリ小説の漫画化とか、ブックデザインとか、うん、もうみんなやってるよね、凄い人いっぱいいすぎて参入不可だよね知ってた!
・・・夢くらい見たって良いじゃないか。
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