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初めて読んだ時は登場人物に数学者が多くて、必然的に数学的文章が多々出てくるのでさっぱり理解出来なくて読むのがしんどかった記憶。
今読み返したら昔よりは話が判った。
これは、年を経て賢くなったという訳ではなく、判らんことは判らん! とスルー出来るようになっただけの事。
狡賢くなったんですね、こうやって駄目な大人になっていったんですね、成程!

本編はマザー・グース「誰が駒鳥殺したの」をベースに「コック・ロビン」という渾名を持つ男が弓と矢で殺害されるところから始まります。
マザー・グース殺人というと、クリスティの『そして誰もいなくなった』、日本だと横溝正史の『獄門島』が有名ですが、僧正はクリスティより前に書かれています。元祖ですね元祖。
だのに何故『マザー・グース殺人事件』ではないのか。
これは犯人が自らを「僧正」と名乗り、新聞社に犯行声明文を送ったからなのです。他にも理由があるけどネタバレなので割愛。
マザー・グースで思い出したけど、これ読んだ後、マザー・グース集読んだなー・・・いっぱいありすぎて、なおかつ翻訳があんまり正しい感じしなかったのとで殆ど読まなかったけど。
日本人にアメリカ人のユーモアセンスを丸々理解する事は不可能だった。少なくとも、10年前の私には無理だった。

改めて読んだら、結構オチが好きだった。
マァ、相変わらず犯人は自殺するのだけど。犯人が自殺して幕を閉じる話は本当は好きじゃない・・・

そういえば、普段翻訳ものは創元推理社って決めているのですが(オタクなので)、これは集英社の「乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST 10」というシリーズもので、いつもと翻訳者が違ったので新鮮だった!
カナリアとグリーン家はエラリー・クイーンと翻訳者が同じで、しかも探偵が理屈屋だので言い回しとか被ってて違う作家の本読んでいる気が薄かったんだよー。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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