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金田一耕助ファイル11、花園の悪魔改題の短編集

・生ける死仮面
金田一シリーズに欠かせないものそのさん位に位置する美少年でました。
男色家が死んだ愛人を愛撫しているところをお巡りさんが見つけて逮捕したが死者は本当に辰男なのか・・・??というところが二人一役トリックの王道!てかんじで良い。一人二役とか二人一役って案外すぐに判ってしまうのでどこまで伏線張ってどこまで読者をミスリード出来るかってのが作家の腕の見せ処だよね。て、何故上目線。

・花園の悪魔
これはトリックすぐ判った。2-1=0のとき、被害者の身元がばればれだったら考えられる答えはひとつ。伊達にミステリばかり読んじゃいないよ!
トリックが難しくなくなくても終わり方が詩的で美しいと思うのでとても良い。これが表題作だったのも肯ける。

・蝋美人
博士は抗えない運命に翻弄され人生を踏みにじられた可哀想な人物だったと思う。
白骨死体に肉付けして生前の顔を復元して身元を割る手法は今だと当たり前だけど(尤も、今では全部PCによって肉厚とかの平均値を割り出しCGでちゃちゃーと合成出来るが)、当時は結構冒険的な手法だったようで。これっていつ頃からやりだした方法なんだろ・・・
調べた。1895年、スイスの解剖学者ヴィルヘルム・ヒスによって患者の等身大模型が制作され始めたのが複顔の起源だそうな。案外手持ちの本で判るもんだなー。

・首
300年前の農民一揆勃発の引き金となった事件の話から始まる。その事件に酷似した状況で死体が発見された。翌年、再び同じ状況で死体が発見され、村人達は祟りだと言う。
トリックはさっぱり判らなかったけどミステリ慣れした勘で犯人は判った。
頚部の切断という猟奇趣味な表現はあるものの、人情味溢れる結末だと思う。犯人もいいひとだった・・・ぶわっ!
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エグチマサヤ
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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