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写楽展を11時頃出て、上野駅へ。途中、レンブラント展があり、すんごい列になってて「良かったレンブラント行く気になってなくて!」とほっとした。
メトロの上野駅探しに手間取り、あと、パンダ見たい人達の多さに呆れ(私はドウにもパンダを可愛いと思う心理が理解出来ん)ながら竹橋駅へ。
そう、二つ目の美術館巡りは岡本太郎展だったのだ!
空腹を満たしてから行った方が良いよなー・・・と思ったんだが飯屋がナイ!
仕方なくそのまま東京国立近代美術館へ・・・って、うおおおおおひとが・・・ひとが!!! たくさん いるよ・・・
チケット購入に約30分+入場に約15分待ちって・・・しかも東京快晴暑い位で紫外線ざくざく刺さってるよ!
でも並ぶしかないので並んでいたけど、45分もかからず(多分かかってない。時間感覚麻痺してたのかも)入館出来ました。
何故写楽の他に岡本太郎も見に来たかというと、ふた月前にエネチケでTAROの塔やってたデショ、それの第二話かの子が死ぬところから偶々見まして。かの子の台詞に衝撃を受けたんです。
「全ての自分に絶望しなさい。画家として以外の自分全てに絶望して、画家としてだけ生きなさい」ってやつ。うろ覚えだけどこんな台詞だった。
凄いよ、なにこれ、こんなの親の言う言葉じゃないけど、芸術家としては恐ろしく的確な言葉じゃないか・・・!
と、思わず泣く程感動しまして(歳の所為か年々涙腺が緩んでる)、その後美の巨人たちで岡本太郎前編見て、岡本太郎の立体作品は見た事あるけど絵って見た事ないなーと気付いたのでいても立ってもいられなくなり見に行ったのです。

最初の展示は河童像や手などの立体作品。下から証明が当てられていて、壁に映った影すら作品の一部。
これらの作品も、絵も、何一つ蒐集家には売らなかったという話を思い出し、泣きそうになる。
やばい、岡本太郎やばい、しょっぱなから泣きそうになってたら出るときドウなってんだと我に返って人の波と共に移動。例によって人が多過ぎてじっくり見る事は不可能。
パリ留学中の作品をみて、戦争中に描いたスケッチをみて、そして対極主義をひっさげて日本の美術界に殴り込んできた作品達をみる。
凄いパワーだよー・・・圧倒される・・・大胆なのに塗りは繊細なんだよね、もっと人が少なかったら筆の動きとかじっくり見れたんだろうなー・・・
縄文土器を撮った写真や書籍、あとはテレビ出演していた時の映像も流されてました。タモさんと共演してる!
それから「太陽の塔」のラフや建設中の写真、50分の1の模型、舞台の構想スケッチ、食器、ネクタイなどなど。
眼をモティーフにした絵が壁一面に展示され、坐ることを拒否する椅子のブースはなんだか眩暈がするようなところだった・・・
最後のブースには、養女の敏子さんによるメモと岡本太郎の言葉がプリントされた壁の部屋。
ワイエスの時とはまた違ったなにかに打ちのめされて、ふらふら出ていったら一人一枚太郎の言葉が書かれたくじを引けるというので引いてきた。
「用心深く、いや臆病に今までの使い古されたパターンをなぞってなにになるか。」
何だか引くべくして引いた感がありますな。

ミュージアムグッズ売り場が超満員だったのでふらっと4階に上がって所蔵作品展「マチエールの魅力」も見てきた。
気に入ったり印象深かったものだけメモ。
「春の訪れ」・・・桜の描写がきれいだった。岩肌に反射して映る桜とか、川に流され際に溜っている桜とか
「狂女」・・・タイトルを見なくても「この人はおかしなひとだな」って感じ取れる、鬼気迫る作品。すごい・・・
「リンチ」・・・えっ、・・・こんな作品もあるの・・・
「犠牲者」・・・「リンチ」の隣に展示されていた、別の作家の絵。吊り下げられて、頭なんか血まみれで、服の破れ具合とか、きっと蹴られ殴られ引き摺りまわされたんだろうと色々残酷な想像を掻き立てられる作品だった。
軽い気持ちで見ていたのにぽいっと突き落とされた気分になったのでまだまだ展示作品はあったけど美術館を後にしました・・・
綺麗なものだけが、芸術じゃないんだ・・・

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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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