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ちょう久し振りに上野先生の本を読んだ。
上野先生の本を読むと、監察医制度が早く全国に普及すると良いのにって思う。
現状では五大都市(東京・横浜・名古屋・大阪・神戸。昔は京都もあったが廃止された)でしか変死死体は警察に届け出て検視をせねばならんとされてはいなくて(※長くアメリカに統治されていた沖縄でも同様の制度が現在もある)、地方で殺害されちゃっても病死と診断される場合があったりするそうです。毒殺なのに急性心不全とか、首吊り自殺とされたものが本当は絞殺後の偽装だったりとか。あとは自殺なのに家族が保険金欲しさに殺されたように偽装したりとかもある。

30年監察医として2万体以上の死体を検死してきた先生の集大成として書かれた本書は
1. いつ(時間)
2. どこで(場所)
3. 誰が(犯人)
4. 誰と(共犯)
5. 何ゆえに(動機)
6. 誰に対して(被害者)
7. いかにして(方法)
8. いかにした(結果)
という「8何(はっか)の原則」に沿って事例を紹介、最後に検視・検死制度の見直しの提案が書かれている。
私は、医師法とか現場の事とか、全然、なんにも知らない部外者だけど、上野先生の提案に賛成したい。「人を助けたい」と思って医者を志す人は多いだろうけど、「死者の人権を守りたい」って法医学を専攻して監察医になる人は少ないだろうし、世間が「死んだ人間より生きてる人間を治せる方が社会の役に立つ」と信じて疑ってないから、検死の出来る医師を育成するのは難しいと思う。検死専門の検視官を育成するのも大変だろうけど…
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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