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金田一の出てこない短編集。

ペルシャ猫を抱く女:「支那扇の女」の原型。どおりで既読感あるわけだ。当事者が推理小説家の「私」に疎開中に起きた事件を話すスタイル。ラストが大団円を匂わせる雰囲気で良いね。

消すな蝋燭:当事者が「私」に事件を話すスタイルその2。ある哀しい出来事の為に決して蝋燭を吹き消さないようになった家の話。これは救いがない…

詰将棋:普段は互いに尊敬しあっているが、詰将棋の事になると仇敵同士のようになる師弟。ある日弟子が転落死してしまう。現場に居合わせた男は、「私」に真相を語って聞かせるその3。

双生児は踊る:他の短編集に収録されてたので既読。と思ったらこれ先日読んだ「暗闇の中の猫」の原型だったよ全然覚えてなかった!金田一がいないとこうゆう結末だったのかー等々力警部は出てるよ。夏彦は白くて冬彦は黒い。

薔薇より薊へ:恋人時代に夫の賀川へ送ったラブレターを見付けた梅子。妻帯者だった賀川に恋をし、妻の豊子へあてつけるように自宅へ遊びに行ったりしていた。ある日、賀川夫妻と梅子の三人は、賀川の友人・江馬の所へ行きボート遊びに行ったがボートは転覆し、豊子だけが死んでしまう。過去に思いを馳せていた梅子は、ラブレターが自分で送った物ではない事に気付く。賀川の浮気癖が現れたのだ。豊子の時のように自分も事故に見せかけて殺されるんじゃないかと危惧した梅子は江馬に遺書を託す…

百面相芸人:これも既読感が…途中で芸人の名前、ん?て思ったけど、ああこーゆうオチに使うのねってゆう。等々力警部が出てるよ。声帯模写があるなら顔面模写があっても良いじゃない、という発想で他人の顔そっくりに化ける芸風で人気者になった灰屋堂々。彼の元に、妻が依頼した探偵の尾行を撒く為に自分に変装して欲しいと頼みにきた男…。

泣虫小僧:「泣虫小僧」と呼ばれている戦災孤児が他殺死体を発見して、現場に落ちてた札入れを盗んできたが、持ち主である女学生に脅され監禁されてしまう。女学生は札入れを探している最中に泣虫小僧に目を付けていた刑事に捕まってしまう。保護された泣虫小僧の証言によって事件は無事解決するのであった。そして横溝らしい大団円。良かったね泣虫小僧!

建築家の死:ショートショート。乱歩の鏡地獄みたいな感じやな。鏡地獄は海野十三だったか??

生ける人形:互いに面識がなかったと関係者が口を揃えて言う女優と一寸法師の男。しかしあるバーで女優は一寸法師をナイフでメッタ刺しにし、自分も返す刃で自殺してしまった。事件の一ヶ月前、女優からある相談を受けた「私」による事件の真相とは…
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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