忍者ブログ
* admin *
[48]  [49]  [50]  [51]  [52]  [53]  [54]  [55]  [56]  [57]  [58
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ミステリの感想を書くって、今更だけどすごく難しいな・・・ネタバレにならんように書きたいと思うと曖昧な表現になるってゆうか私感想書くって苦手だった。読みながら思う事はあるけどすぐ忘れてしまう。

・殺人鬼
たった一晩だけ良人だった義眼・義足の男に付きまとわれる美貌の人妻と出会った推理小説家・八代竜介。
近いうちに何かが起こる、という予感は的中し、彼女の夫が殺害される。

・黒蘭姫
百貨店三階の宝石売り場には「黒いヴェールを被った婦人が万引きしても決して捕まえてはいけない」という暗黙の掟がある。
それを知らぬ新入りの売子と一週間前に就任した主任が婦人を引き留めると、主任は刺殺されてしまう。
同日、七階のカフェでは変装した前主任の男が毒殺されていたのだった。

・香水心中
化粧品会社の女社長から依頼を受けた金田一はついでにと休暇をとった等々力警部を誘って軽井沢へ向かった。しかし急に仕事の依頼をキャンセルされる。
暇を持て余した金田一たちは、心中事件が起きたという噂を聞きつける。再び女社長から出馬を要請される。心中事件の方割れは彼女の孫だったのだ。

・百日紅の下にて
義足の男・佐伯一郎はかつての自分の屋敷跡に向かった。そこは戦中、最愛の妻が服毒自殺を遂げ、その一年後、彼女の取り巻きの一人が毒殺された場所だった。
百日紅の下で、彼は復員者と出会う。その復員者は事件の関係者で犯人と目されていた男の戦友で、この毒殺事件の真相を暴いて欲しいと頼まれたのだと言う。

やはり「百日紅の下にて」が一番好きです、伝聞のみで真相を暴き、そして飄々と去ってゆく金田一耕介。
戦死した友人の遺言を実行する為、彼はふらりとやってきては謎を解き明かし、再び遺言に従って獄門島へ向かうのだ・・・
PR
足の甲に謎の発疹が出来たのだけど何が原因なんだ・・・虫か、なんか虫がいるのか。
放置していた読了本。

・汁粉屋の娘
いがみ合う美人姉妹を殺したのは。
推理小説ってどうしてこうも美人を殺したがるんだろう。

・三年の命
みとせのいのち、と読む。
二十歳過ぎまで真っ暗な部屋のベッドで寝たきりの生活をさせられていた美青年がある日外の世界へと捨て置かれたのを拾ってしまった博士。
彼に関わった全ての人が破滅へと向かうという。
実は彼はある伯爵によって復讐の為に生かされていたのだ!
事情を知らぬまま理不尽な復讐の標的にされた彼と彼に関わった為に不幸になる人々、そして復讐者。

・空家の怪死体
空家の押し入れから死体が発見された。犯人と思しき男も後日他殺体で発見される・・・

・怪犯人
お君ちゃんはその後ドウなったのだろう・・・

・蟹
はいきた!推理小説で「蟹」と言ったらアレしかない!EQ然り、暗黒館然り!
「あたしたちはね、蟹なの」バイ、美鳥と美魚(暗黒館の殺人)

・心
主要キャラは『喘ぎ泣く死美人』の「絵馬」にも登場の元警察官の浅原さん。
浅原さんが現役だった頃、頭から血を流した、ぼろぼろの服を着た50代位の男が
「自分は今、人を殺してきた」と自首してきた。しかし話を聞くと彼は自分は26歳だと言う。
記憶喪失男の過去の犯罪に署長さんが下した結論は・・・

・双生児は囁く
双子のタップダンサー・夏彦と冬彦が事件を解く!
他の短編とはちょっと毛色が違う感じ、コメディタッチとでもいうのか。
夏彦と冬彦は完全に事件を面白がって首をつっこみ、勝手に解決して去ってゆくという勝手気ままな探偵役なのである。故にどんだけ人が死んでも責任感がないのでなんか軽い話に読めてしまう。
もう一話夏彦冬彦が出る話があるらしいので読んでみたい。
ふらっと再読

・河獺(かわうそ)
・艶書御用心
・素敵なステッキの話
・夜読むべからず
・喘ぎ泣く死美人
・憑かれた女
<ショートショート集>
 桜草の鉢
 嘘
 霧の夜の放送
 首吊り三代記
 相対性令嬢
 ねえ! 泊まってらっしゃいよ
 悧口すぎた鸚鵡の話
 地見屋開業
 虹のある風景
・絵馬
・灯台岩の死体
・甲蟲の指輪

おおお短編集・・・これらは今まで(2006年)未収録だった作品を一冊にまとめたもの。
「夜読むべからず」と「喘ぎ泣く死美人」の舞台は海外。
「河獺」と「絵馬」は事件の当事者から聞いた話をまとめた風。
「霧の夜の放送」はホラー風だし、「ねえ! 泊まってらっしゃいよ」はある意味超恐怖もの。
「悧口すぎた鸚鵡の話」は皮肉系。
こうしてみると、横溝ものは推理小説と時代小説だけじゃないんだと感じますね。
私は「桜草の鉢」が好きです。あと「夜読むべからず」もいいよ、未知の感染病を殺人に利用して復讐した男の手記をクラブにいた人達で読むっていう怪談系。
暫く横溝短編読み耽ります。
多くの筆名を名乗り新聞・小説・翻訳を掛け持ち当時の金額で約三億を稼ぎ、35歳で過労死した伝説の文豪、牧逸馬こと林不忘こと谷譲次こと本名長谷川海太郎の、実際に起きた事件・事故を翻案した小説をまとめたもの。1900~1920年あたりに起きた事件・事故か。
切り裂きジャックや人肉売りのセンセーショナルな事件から、今考えると本当に馬鹿馬鹿しい裁判事件まで多岐にわたっています。

・切り裂きジャック―女体を料理する男
1888年ロンドン。最も有名な殺人事件。

・ハノーヴァーの人肉売り事件―肉屋に化けた人鬼
戦争が生んだ浮浪者である10~23歳の美少年・美青年を拐して鶏姦、殺害したのち捌いて格安で街の人々に売っていた男の話。

・マリー・セレスト号―海妖
マリー・セレスト号とは、さっきまで船員がいたと思しき状況下であるにも関わらず、乗船していた人全てが海上で煙のように消えてしまったという事件が起きた船である。乗組員は行方知れず、死体も出ていない。
その事件が起きて39年後、金持ちの一団が船旅の最中にマリー・セレスト号事件について熱心に語り合ったほんの数分後、鍵のかかった船室から忽然と姿を消した船旅の主催者の若い妻。
「ジャネットの悲劇」である。

・タイタニック号沈没―運命のSOS
映画は最初(ヒロインの肖像画が引き上げられるところ)と最後(船が沈んでゆくところ)しか観てないけど、沈没するに至るまでの不幸な偶然の数々が書かれています。無電技師が喧嘩さえしなかったら沈没してなかったろうに。
「どこまでも夫の行くところについていきます」と言って夫と共に冥い海に沈んでいった夫人や、乗客を落ち着かせる為に最期まで演奏を続けさせられた奏者達、喧嘩した所為で最も近くにいた船にSOSを受信してもらえず停電するまで無電を打ち続けた無電技師、そして任務を全うしてタイタニックと共に沈んでいった船長の事を想像するとうわあああってなります。
そんな中でも助かる事を諦め、どうせならと高級酒を飲みまくってへべれけになって爆風で海に投げ出され気付いたら救出されていたっていう乗組員がいるのが不思議でならない。

・マタ・ハリ―戦雲を駆る女怪
美貌と身体を使って情報収集したドイツの女スパイ。マタ・ハリとは「朝の眼」という意味。

・テネシー州、猿裁判―白目の幽霊
「聖書の創世記にはない事を説いた進化論を学校で教えてはならない」という法律がテネシー州で可決された。反進化論法である。
1925年の事である。決して19世紀の出来事ではない。
猿が進化して人間になったんだって教えて何が悪い!といち教師と州が裁判を起こしたという本当の話。
しつこいが、1925年の事である。

・ローモン街の自殺ホテル
3階の14号室に泊まった客は、金曜の夜に見たが最後、土曜の朝には首を括って死んでいる。
宝石商も、噂を聞きつけた警察官も、「この現象の解答をある程度判っている」と豪語した若者でさえも、土曜の朝には床に足が付かぬよう二つ折りにした状態で足を結び、青く膨れ上がった顔をして、驚愕に見開かれた眼を壁に向けて窓枠からぶら下がった姿で発見されるのだ。
この事件の登場人物、アルフォンス・ベルチョン博士は以前読んだ『不完全犯罪ファイル2』にも出てきたベルティヨンの事。しかしこの短編には「人体測定学云々~指紋を発見した人物」とある。指紋は他の人が発見した人物識別法であって、この指紋の登場でベルティヨンは犯罪学の一線から退かざるを得なかったのでは??どっちの説が正しいの??

・双面獣
7歳の少女が暴行後、死ぬまで殴打され、上半身は深々とナイフで刺された跡や切り裂かれた跡、左の肋骨は一本一本切り離され、下半身は左脇腹を切開し内臓の一部が切り取られ、陰部からナイフを突き入れ掻き回されていた。事件の起こった近隣では、若い夫婦の寝室や浴室が覗かれたり、強姦事件、強姦殺人事件、死姦及び死体毀損事件が起こっていた。
実在した「ジキルとハイド」事件。

・クリッペン事件―血の三角形
当時のタイトルであった「血の三角形」って何を表わしているんだろう・・・三角関係って事??
コナン・ドイルも出てるよ!

・ウンベルト夫人の財産
20年以上にもわたって世間を、スポンサーを騙し続けた稀代の女詐欺師の話。

・女王蜘蛛
ものすごく嫉妬深い女の話。
地下には彼女が愛した男の名前が書かれた35の棺が。

・ドクター・ノースカット事件―土から手が
被害者を妊娠させた相手は判らず仕舞い。

・ブダペストの大量女殺し―生きている戦死者
書き出しもオチもすごく好き。

・浴槽の花嫁
その男と結婚すると、花嫁は必ず浴槽で死体となって発見される。
樽に詰められた女性の死体が見つかる事しか覚えていなかったので再読。
第一部ロンドンでは樽の行方をヤードの刑事が追い、ようやっと見つかったと思ったら中から金貨と一緒に女性の死体が発見される。樽の受取人である画家の男はショックで倒れる。犯人を追って刑事はパリへ渡航する。
第二部パリ。パリ警視庁の刑事と共に被害者の身元を突きとめ、被害者はどの段階で樽に詰められたかを追う。画家の元に送られた死体入りの樽・被害者の夫が注文した彫刻が入っていた樽・更にその彫刻の姉妹品が詰められた樽のみっつの樽が発見され、被害者と画家の過去の恋愛関係も明らかになり画家が犯人であるという状況証拠が次々と発見され、ついに画家は逮捕される。
第三部ロンドンとパリでは画家の弁護士に依頼された英仏混血の探偵が「画家は無実」という捜査方針を軸に地道な捜査の末、真相を発見するが・・・

このミステリにはホームズやEQ、明智小五郎や神津恭介のような天才型の探偵は出てこない。松本清張の『点と線』みたいな刑事の地道な捜査で、探偵と読者が一緒のラインで犯罪検証をしていくタイプの話です。発表当時はホームズ系が主流だったのでセンセーショナルだったみたい。
クロフツは元々鉄道関係の技術者で、ヴァン・ダインみたく大病を患い療養中の気晴らしにこの『樽』を書いたらしい。ヴァンは2,000冊のミステリを読んで「俺でも書けんじゃね??」で作家になったが、彼は最初発表する気はなかったらしく、回復後も技術者として働き続け、なんとなく読み返したらなかなか良いんじゃね??てなかんじで出版社に出してみたら当時最大手の出版社から出してもらって印税生活まっしぐらとなったらしい。40歳で樽を書いて、その後10年作家と技術者生活してたらしいけど健康を害ったので本業を作家にして執筆に精を出してたみたいです。70過ぎても長編書いて短編も書いての達者振り。健康を害ってたのが嘘のようだ。人生ってなにが幸いするか判らんものだ。
で、本編は「被害者の元婚約者の画家か、被害者の夫、どちらが犯人か」という話。画家には不利な証拠が満載だが、彼を知る全ての人達(被害者宅の執事でさえも!)が「彼がそんな恐ろしい事をする筈がない」と言うし、かといって夫の方には完璧なアリバイもあり、動機も薄い。
トリック自体は簡単なもので、何故気付かない警察官!と思ったり。
真相を突きとめた後の展開があっれこんなだっけー?であった。覚えて無さ過ぎ。犯人の逃げ方が怪人20面相を彷彿とさせるぜ。
オチはやっぱり自殺かーだったけど、もうひとりの被害者の結末が簡潔にハッピィエンドに書かれててわりかし好きな終わり方だった。
なのになんで覚えてないんだ、10年も経つと記憶がどんどんなくなってゆく。
BACK HOME NEXT
calendar
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
profile
HN:
エグチマサヤ
趣味:
寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
忍者ブログ // [PR]

template ゆきぱんだ  //  Copyright: All Rights Reserved