購入してから暫く放置し海外ミステリ月間を挟んで漸く読んだよ金田一。角川から出ている金田一耕介ファイルと銘打たれたものはこれで全部揃ったんだぜ!達成感!
これは叙述ミステリってやつ??このまえ定義読んだけど忘れた。
良家の子女として育てられた娘が主人公。彼女の筆で物語は進んでゆく。
大学を卒業した彼女は、莫大な財産を持つ親戚の存在を知らされる。で、その財産を相続するには決められた男と結婚しなければならないのだが、その男が育ての親である大学教授の叔父の還暦パーティで毒殺される。あ、因みに相続できる財産ってのが百億円だって。乱歩の小林少年シリーズで20万が現在価値で億いってるから百億っていくら。
毒殺された男の傍には彼女の髪飾りが落ちていて、マァそこから彼女の平凡な人生が一変して、得体の知れない男に強姦されて財産相続の血みどろ争いに巻き込まれ第一容疑者にされた挙句、自分の処女を奪った男と逃走生活を余儀なくされる。最後にはやっぱりどんでんがえしが待っている訳だが。
金田一シリーズだけど金田一はあんまり出て来ない。最後にふらっと登場して真相を明らかにする位。
読み始めは金田一が活躍しないので苛々しながら読んでたが、中盤から怒涛の展開でうわーと読み進む。
いっぱい、ひとが、しぬよ。
後半、どんでんがえし(これは私もネタバレ前に気付いてた)があり犯人が金田一シリーズ定番の自殺をして決着がついたのち、もうひとつどんでんがえしがあって、なんかそこが良い。二度とも救いがあるどんでん返しで良いんだ。歯と爪は救いがないところが良いんだけどね!
ところで、横溝正史は志賀という名前良く出すよね、金田一のパトロンのひとりにも志賀さん居なかったっけ。パノラマ島奇談みたいな城作ったアメリカ帰りの人も志賀さんだった。あと由利先生シリーズの蝶々殺人事件にも出てたね、志賀が犯人って嘘教えられて読んだおもいで。女性で多いのは明美(今回も出てきた)と由紀子だな。
さー次は由利先生シリーズを集めよっかな!
全く関係ないけど、じゃがいもが食べられるようになった。これからはじゃがバターとか食べちゃうんだぜ!ぐっちょぐちゃに潰されたマッシュなジャガイモやコロッケは今後も食べないだろうけど。
これは叙述ミステリってやつ??このまえ定義読んだけど忘れた。
良家の子女として育てられた娘が主人公。彼女の筆で物語は進んでゆく。
大学を卒業した彼女は、莫大な財産を持つ親戚の存在を知らされる。で、その財産を相続するには決められた男と結婚しなければならないのだが、その男が育ての親である大学教授の叔父の還暦パーティで毒殺される。あ、因みに相続できる財産ってのが百億円だって。乱歩の小林少年シリーズで20万が現在価値で億いってるから百億っていくら。
毒殺された男の傍には彼女の髪飾りが落ちていて、マァそこから彼女の平凡な人生が一変して、得体の知れない男に強姦されて財産相続の血みどろ争いに巻き込まれ第一容疑者にされた挙句、自分の処女を奪った男と逃走生活を余儀なくされる。最後にはやっぱりどんでんがえしが待っている訳だが。
金田一シリーズだけど金田一はあんまり出て来ない。最後にふらっと登場して真相を明らかにする位。
読み始めは金田一が活躍しないので苛々しながら読んでたが、中盤から怒涛の展開でうわーと読み進む。
いっぱい、ひとが、しぬよ。
後半、どんでんがえし(これは私もネタバレ前に気付いてた)があり犯人が金田一シリーズ定番の自殺をして決着がついたのち、もうひとつどんでんがえしがあって、なんかそこが良い。二度とも救いがあるどんでん返しで良いんだ。歯と爪は救いがないところが良いんだけどね!
ところで、横溝正史は志賀という名前良く出すよね、金田一のパトロンのひとりにも志賀さん居なかったっけ。パノラマ島奇談みたいな城作ったアメリカ帰りの人も志賀さんだった。あと由利先生シリーズの蝶々殺人事件にも出てたね、志賀が犯人って嘘教えられて読んだおもいで。女性で多いのは明美(今回も出てきた)と由紀子だな。
さー次は由利先生シリーズを集めよっかな!
全く関係ないけど、じゃがいもが食べられるようになった。これからはじゃがバターとか食べちゃうんだぜ!ぐっちょぐちゃに潰されたマッシュなジャガイモやコロッケは今後も食べないだろうけど。
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海外のミステリはエラリー・クイーンも好きだし、カーの『皇帝のかぎ煙草入れ』も好きだ、ミステリでここまで人間臭い登場人物を書いてる人初めて読んだ!と感動したジル・マゴーンだってだいすきだし、『毒入りチョコレート事件』なんて6人の犯罪愛好家達が一人ずつ推理を披露して誰がより真相に近づけるかという知恵比べってのが斬新!と思ったので好きだ。
でもこのバリンジャーの『歯と爪』は別格。私の浅く狭く短いミステリ歴で最も優れたミステリだと思ってる。最近そう思った。
歯と爪の凄いところ。
主人公の奇術師が顔も本名も知らない男をロジックと勘と地道な捜査で見つけ出すところ。そして復讐を成し遂げたところ。さらには自分は罪に問われることなく姿を消した事、すなわち、彼自身をこの世から抹殺してしまったところ。そいでもって極めつけ、真相が判るちょっとまえの233頁以降が袋とじになっていて、「意外な結末が待っているけどここで読むのをやめて封を切らずに出版社へ返品した人には代金お返しします」と銘打ってあるところ!こんな事相当自信なきゃ出来ん。
本編は奇術師が妻となり、のちに自殺にみせかけて殺されてしまう女性と出会う場面から話が始まり、以降奇術師の一人称と、ある裁判に関しての話が描かれている。
奇術師が復讐相手を探し出し、殺害に至るまでの計画を読ませつつ、そのあいだあいだに死体なき殺人事件の裁判風景が書かれている(しかも被告の名前は後半まで全く出てこない)ので、復讐はしたけど捕まったのか?と思わせぶりな書かれ方なのだよー。
しかもこの裁判が日本でも導入された裁判員がいる話なので興味深い。マァ裁判員はメインではないので、検事と弁護士がどのような思惑で公判を進めているのかという心理的な面が描かれているところが、それはそれで面白いのです。
で、何が最高のミステリだと私に思わせているのか。
以下オチにふれながら絞殺。もとい考察。
ネタばらさんと最高さを説明出来ない・・・ぐー、はがゆい・・・!!
でもこのバリンジャーの『歯と爪』は別格。私の浅く狭く短いミステリ歴で最も優れたミステリだと思ってる。最近そう思った。
歯と爪の凄いところ。
主人公の奇術師が顔も本名も知らない男をロジックと勘と地道な捜査で見つけ出すところ。そして復讐を成し遂げたところ。さらには自分は罪に問われることなく姿を消した事、すなわち、彼自身をこの世から抹殺してしまったところ。そいでもって極めつけ、真相が判るちょっとまえの233頁以降が袋とじになっていて、「意外な結末が待っているけどここで読むのをやめて封を切らずに出版社へ返品した人には代金お返しします」と銘打ってあるところ!こんな事相当自信なきゃ出来ん。
本編は奇術師が妻となり、のちに自殺にみせかけて殺されてしまう女性と出会う場面から話が始まり、以降奇術師の一人称と、ある裁判に関しての話が描かれている。
奇術師が復讐相手を探し出し、殺害に至るまでの計画を読ませつつ、そのあいだあいだに死体なき殺人事件の裁判風景が書かれている(しかも被告の名前は後半まで全く出てこない)ので、復讐はしたけど捕まったのか?と思わせぶりな書かれ方なのだよー。
しかもこの裁判が日本でも導入された裁判員がいる話なので興味深い。マァ裁判員はメインではないので、検事と弁護士がどのような思惑で公判を進めているのかという心理的な面が描かれているところが、それはそれで面白いのです。
で、何が最高のミステリだと私に思わせているのか。
以下オチにふれながら絞殺。もとい考察。
ネタばらさんと最高さを説明出来ない・・・ぐー、はがゆい・・・!!
ニッポン樫鳥とあるけれど、洋題はThe Door Between (あいだの扉)で、最初のタイトルは『日本扇の謎』。単行本化にあたり、反日感情が高まっていた時期(1937年頃)だったからタイトルを変更したのではないかとされている。でも扇ぜんぜん出てこない。多分屏風の間違いじゃないかな・・・??
で、本編にはいつものJ・J・マックによる挨拶もなく、読者への挑戦もないので読み進める気力が低下していた。しかもこれは犯人も凶器消失トリックも覚えていたので、唯一犯行可能な無実の娘と私立探偵のやりとりとか警察の捜査とかにうんざりしながらだらだら読み。途中まではだらだらしか読めなかったけど、やはり解決編に近付いてくるとがんがん読める。金持ちで教養もあるのに死体発見時にいらんことして最有力容疑者となる無実の娘が、最初ははなもちならんと思っていたけど(結果を覚えていても過程は忘れているので新鮮な気持ちでこのあたりは読んでます)どんどん薄幸のヒロインになってゆくので同情的になる流され易い読者。最後のオチが好きなパタンです。『皇帝のかぎ煙草入れ』的な。
と、これで終わりだと思いきやどんでんがえしが待っていたよ流石クイーン!
これは完全にネタバレになるので端折っとく。こうゆう心理トリックだいすきです。
それにしても今回のクイーン警視は完全に道化で哀しい。『クイーン警視自身の事件』が読みたい。
で、本編にはいつものJ・J・マックによる挨拶もなく、読者への挑戦もないので読み進める気力が低下していた。しかもこれは犯人も凶器消失トリックも覚えていたので、唯一犯行可能な無実の娘と私立探偵のやりとりとか警察の捜査とかにうんざりしながらだらだら読み。途中まではだらだらしか読めなかったけど、やはり解決編に近付いてくるとがんがん読める。金持ちで教養もあるのに死体発見時にいらんことして最有力容疑者となる無実の娘が、最初ははなもちならんと思っていたけど(結果を覚えていても過程は忘れているので新鮮な気持ちでこのあたりは読んでます)どんどん薄幸のヒロインになってゆくので同情的になる流され易い読者。最後のオチが好きなパタンです。『皇帝のかぎ煙草入れ』的な。
と、これで終わりだと思いきやどんでんがえしが待っていたよ流石クイーン!
これは完全にネタバレになるので端折っとく。こうゆう心理トリックだいすきです。
それにしても今回のクイーン警視は完全に道化で哀しい。『クイーン警視自身の事件』が読みたい。
これも全然覚えてなかった。
被害者は完全なる女の敵で、害虫で、どうしようもない反社会的人格を持った人物だったので、みんな(モリー警部を筆頭にした警官たち以外)犯人逮捕にあんまり積極的じゃない。エラリー自身も、警部に対する義理があるから犯人を糾弾する訳だけど、なかなかの葛藤の末の決断だったみたいよ。
恐喝によって自殺した婦人の息子達が遺体を引き取る手続きをしているシーンがほんの数行、哀しみや虚しさとかが簡潔に綴られていたのが印象的。
でもなー、なんかあんまりどきどきさせられなかった。再読だからか、全然覚えてなかったけど。
シャム双子は自然の驚異にどきどきしたし、ギリシア棺は犯人に欺かれっぱなしのエラリーにはらはらしたり出来たから尚更。
ところで、邦題は「The Spanish Cape Mystery」となっているけど、このcapeってマントを意味する言葉でもある。
被害者の男はスペインの血をひいていて、しかも真っ裸にマントを巻いていたってんだから、リーとダネイはほんと言葉遊びが好きだったんだよね、今でいうオヤジギャグってやつだよね。
被害者は完全なる女の敵で、害虫で、どうしようもない反社会的人格を持った人物だったので、みんな(モリー警部を筆頭にした警官たち以外)犯人逮捕にあんまり積極的じゃない。エラリー自身も、警部に対する義理があるから犯人を糾弾する訳だけど、なかなかの葛藤の末の決断だったみたいよ。
恐喝によって自殺した婦人の息子達が遺体を引き取る手続きをしているシーンがほんの数行、哀しみや虚しさとかが簡潔に綴られていたのが印象的。
でもなー、なんかあんまりどきどきさせられなかった。再読だからか、全然覚えてなかったけど。
シャム双子は自然の驚異にどきどきしたし、ギリシア棺は犯人に欺かれっぱなしのエラリーにはらはらしたり出来たから尚更。
ところで、邦題は「The Spanish Cape Mystery」となっているけど、このcapeってマントを意味する言葉でもある。
被害者の男はスペインの血をひいていて、しかも真っ裸にマントを巻いていたってんだから、リーとダネイはほんと言葉遊びが好きだったんだよね、今でいうオヤジギャグってやつだよね。
切手と宝石蒐集家の事務所で身元不明の男が殺された。死体の着衣をはじめ、本棚、絨毯、机、ソファ、移動可能なもの全てが “さかさま” にされた状態だった。という奇妙な事件。
再読だけどやっぱり全然覚えていないのであった。
もうね、みかんのたべかすが置いてあるってだけで「秘密結社だ!秘密結社の暗号だ!次はお前だってゆう暗号だ!!」と内心わくわくしてしまった。それはドイルだったよね、オレンジの種三つとか何かそうゆうタイトルの秘密結社を裏切ったら恐いんだぜってゆうホームズものだった記憶。
いかん、天使と悪魔に毒されてるから秘密結社だと思ってしまったんだ・・・
登場人物のフェリックス・バーンが最初から最後までずっと嫌なやつだった。途中で殺されんかやと思ってたが生き延びてた。リチャード警視も「人生で殺してやりたいと思ったのはあいつを含めてふたりきりだ」とかなんとか言うシーンがあるのだけど、そのとき「一人は自分の娘を強姦した男だった」という記述があり、え、クイーン家に娘がいたの??と動揺した。文章の意図を全く正確に読み取れていなかった。
ひたすらEQ国名シリーズ読んでるけど気分は『歯と爪』が読みたくて仕方が無い状態である。
あー明日から本格的にGWだ!!基本焼き鳥屋バイトだけど!
再読だけどやっぱり全然覚えていないのであった。
もうね、みかんのたべかすが置いてあるってだけで「秘密結社だ!秘密結社の暗号だ!次はお前だってゆう暗号だ!!」と内心わくわくしてしまった。それはドイルだったよね、オレンジの種三つとか何かそうゆうタイトルの秘密結社を裏切ったら恐いんだぜってゆうホームズものだった記憶。
いかん、天使と悪魔に毒されてるから秘密結社だと思ってしまったんだ・・・
登場人物のフェリックス・バーンが最初から最後までずっと嫌なやつだった。途中で殺されんかやと思ってたが生き延びてた。リチャード警視も「人生で殺してやりたいと思ったのはあいつを含めてふたりきりだ」とかなんとか言うシーンがあるのだけど、そのとき「一人は自分の娘を強姦した男だった」という記述があり、え、クイーン家に娘がいたの??と動揺した。文章の意図を全く正確に読み取れていなかった。
ひたすらEQ国名シリーズ読んでるけど気分は『歯と爪』が読みたくて仕方が無い状態である。
あー明日から本格的にGWだ!!基本焼き鳥屋バイトだけど!