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夫の急死で悲しみに暮れる未亡人とその関係者たち。
だが、その中の誰かが夫を毒殺したことが明らかにされる。
未亡人の幼馴染であるルパートは、ソーンダイクに真相の解明を依頼するのだが、やがてそれは考えもしなかった結末へと連なっていった。

(※本書見返しのあらすじを抜粋)

「考えもしなかった結末」とあるが、ミステリ読み慣れた人なら大体犯人も動機も、タイトルの意味も中盤で判ってしまうと思う。
それでもトリックまでは(私は)思い付かなかった。
犯人とか途中で判ってしまっても、面白さは損なわれないのがフリーマンの良いところだよね。
翻訳の加減にもよるだろうけど、1928年に発表されたにも関わらず古臭さを感じさせない。…訳者の力量なのかなやっぱ…だって、エラリーとかそうとう読み難かったし…

余談だけど、解説で登場人物の重大なネタバレするのやめて欲しい…オシリスにも書かれてたから知ってるけどさー…ネタバレするのは本書に書かれてる事だけにしてよ。

+ + + + + + + + + +


中盤までは、語り手であるルパートと未亡人、被害者の姪との間に何らかのロマンスが展開しそうな雰囲気がちょこちょこ出てくるんだけど、どんどんシリアスに。
先日読んだ『オシリスの眼』では明るい未来を感じる終幕だったから今回もてっきりそうだと思って読み進めていたら…
ルパートにとっては、妹のように思っていたバーバラが恐ろしい毒殺犯だったって事だけでもダメージなのに、ソーンダイクの考えでは彼女が手を下さなければステラが今でも元気に生きていただろうってゆう…
ルパートに感情移入して読んでたらこっちまで相当なダメージ受けそうだけど、私はルパートあんまり好かんかったのでそこまでしんどくはならなかった。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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