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ジェイムズ・スティーヴンズと親友のヘンリー・ホワイトが、ヘンリーの両親の留守中に彼の家で酒盛りをして眠っていたところ、ヘンリーの魘される声で目を覚ましたジェイムズ。数分後、ヘンリーの両親が事故に遭い母親が亡くなったとの知らせが入った。すっかり落ち込んでしまったヘンリーだったが、ある日二人の共通の友人であるジョン・ダーンリーの家に霊媒師のラティマー夫妻が越してきた。幽霊屋敷と呼ばれるダーンリー家で起こる怪奇現象、言い争いの絶えなくなったヘンリーと父親のアーサー…そして、アーサーが襲撃されヘンリーが失踪してしまう。数日後、同時刻に離れた場所でヘンリーが目撃される。
三年後、霊媒師として成功していたラティマー夫妻によって自殺したダーンリー夫人を呼び出す試みが行われるが、密室状態の部屋で死体が発見され…

→1987年発表。以下ネタバレの為畳みます。

+ + + + + + + + + +

ツイスト博士全然出ねえまま解決してしまう…と思ってたらジェイムズの語り部分は推理作家による真逆の作中作!しかもツイスト博士が謎解きに挑戦する為だけにトリックも結末も考えずに書かれた作品との事。
ここまででも結構驚かされたのに作中作は(作品世界で)実際に起きた事件の話で、登場人物たちは実在しているという事実。推理作家は青年期までの記憶がなく、自分の正体は…という怒涛の展開。畳みかけるね~~。しかしミスおたなので最後の一撃は読めたぞ…
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エグチマサヤ
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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