江戸川乱歩/かいじん二十めんそう、怪人と少年探偵
二十面相は先月読んだのとはまた違う二十面相だよ!あけちせんせいでてないよ!
国枝史郎/さまよう町のさまよう家のさまよう人々、死の復讐
さまよう~は未完だったよ!そんな気がしてたよ!これだから国枝は!
野村胡堂/銭形平次捕物控 168詭計の豆、169櫛の文字、170百足屋殺し、171偽八五郎、172神隠し、173若様の死、174髷切り、178水垢離(みずごり)、179お登世の恋人、260女臼
+++++
シャーロック・ホームズシリーズを読めるサイトを見付けましたので、読んだ事(の記憶が)ない作品を読みだしました。タイトルが訳者によって違うのもあるのでね…
『恐怖の谷』長編。有名な(ネタバレ反転)「バールストン先攻法」の元ネタ(反転おわり)。
『四つの署名』長編。ロマンス。
「プライオリスクール」短編。「三人の学生」タイトル違いかと思ったら違う話だった。これは未読だった。
「三人ガリデブ」短編。ガリデブさんがかわいそう。
「マスグレーヴ家の儀式」短編。
「ボスコム谷の惨劇」短編。これは内容覚えてた。
「ぶな屋敷」短編。未読だった。報酬の良過ぎる家庭教師の仕事を受けるべきか否かの相談にやって来た若い女性。
「グロリア・スコット号事件」短編。読んだ事あるけど、友人宅に厭なやつが来てお父さんが亡くなるとこまでしか記憶になかった。
「隠居絵具師」短編
「覆面の下宿人」短編
「ショスコム・オールド・プレイス」短編
二十面相は先月読んだのとはまた違う二十面相だよ!あけちせんせいでてないよ!
国枝史郎/さまよう町のさまよう家のさまよう人々、死の復讐
さまよう~は未完だったよ!そんな気がしてたよ!これだから国枝は!
野村胡堂/銭形平次捕物控 168詭計の豆、169櫛の文字、170百足屋殺し、171偽八五郎、172神隠し、173若様の死、174髷切り、178水垢離(みずごり)、179お登世の恋人、260女臼
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シャーロック・ホームズシリーズを読めるサイトを見付けましたので、読んだ事(の記憶が)ない作品を読みだしました。タイトルが訳者によって違うのもあるのでね…
『恐怖の谷』長編。有名な(ネタバレ反転)「バールストン先攻法」の元ネタ(反転おわり)。
『四つの署名』長編。ロマンス。
「プライオリスクール」短編。「三人の学生」タイトル違いかと思ったら違う話だった。これは未読だった。
「三人ガリデブ」短編。ガリデブさんがかわいそう。
「マスグレーヴ家の儀式」短編。
「ボスコム谷の惨劇」短編。これは内容覚えてた。
「ぶな屋敷」短編。未読だった。報酬の良過ぎる家庭教師の仕事を受けるべきか否かの相談にやって来た若い女性。
「グロリア・スコット号事件」短編。読んだ事あるけど、友人宅に厭なやつが来てお父さんが亡くなるとこまでしか記憶になかった。
「隠居絵具師」短編
「覆面の下宿人」短編
「ショスコム・オールド・プレイス」短編
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27年という短い人生で書かれた短編小説、ショートショート、脚本、翻訳・翻案、映画関係の随筆が収録されている。
しかし「薔薇の女」は未収録。これ結構好きな話なので残念。
温の小説はどれもだいたい救いがないオチで、不幸な主人公は最後まで不幸なまま終わる。
小説なんだからもっと希望ある終わり方しても良いジャン!て思うけど、その不条理の前に成す術なく仆れる彼らの哀しみが、温の小説の魅力でもあって…うーん。
個人的に、一番好きなのは「兵隊の死」。温の代表作に挙げられる筆頭作品だので普通の選択っちゃ選択なのだが…好きなんだもの!著作権とか諸々でひっかからないならサイレント漫画にしてみたいって何年も思ってる。あと「薔薇の女」!
横溝正史と一緒に新青年の編集してた頃の新青年が見たい。めっちゃモダンな紙面作りだったらしく…収録作品の系統も森下雨村時代とは変わってしまい、乱歩が嘆いたとか…見たい!
しかし「薔薇の女」は未収録。これ結構好きな話なので残念。
温の小説はどれもだいたい救いがないオチで、不幸な主人公は最後まで不幸なまま終わる。
小説なんだからもっと希望ある終わり方しても良いジャン!て思うけど、その不条理の前に成す術なく仆れる彼らの哀しみが、温の小説の魅力でもあって…うーん。
個人的に、一番好きなのは「兵隊の死」。温の代表作に挙げられる筆頭作品だので普通の選択っちゃ選択なのだが…好きなんだもの!著作権とか諸々でひっかからないならサイレント漫画にしてみたいって何年も思ってる。あと「薔薇の女」!
横溝正史と一緒に新青年の編集してた頃の新青年が見たい。めっちゃモダンな紙面作りだったらしく…収録作品の系統も森下雨村時代とは変わってしまい、乱歩が嘆いたとか…見たい!
芥川龍之介/妙な話、報恩記
岡本綺堂/夢のお七、鼠、魚妖、鯉、牛、虎
『鎧櫃の血』収録作品。牛と虎のみ語り手・聞き手が同じで、牛の話を聞いた一年後が虎。干支繋がり。
江戸川乱歩/指環、少年探偵団、かいじん二十めんそう
「かいじん二十めんそう」は講談社『たのしい二年生』連載のものなので、『怪人二十面相』とは内容が違い、ポケット小僧が主役だ!
野村胡堂/乱歩氏と私と、平次と生きた二十七年、銭形平次捕物控 012殺され半蔵、033血潮の浴槽、092金の茶釜、151お銀お玉、153荒神箒、154凧の詭計、155仏像の膝、156八千両異変、160二つの刺青、161酒屋忠僕、162娘と二千両、163閉された庭、165桐の極印、166花見の果て、167毒酒
お関まじイケメン(160)。
国枝史郎/社会主義者に非ず―江戸川乱歩氏へ―、奥さんの家出
国枝は、自分が父のように慕っていた小酒井不木が乱歩に眼をかけていた事を良く思っていなくて、乱歩とは仲が悪かったって話を知っているので、こうゆうの読むとなんかむにゃむにゃする…仕事と私事を一緒にしているというか…
アンブローズ・ビアス/マカーガー峡谷の秘密(妹尾アキ夫訳)
ホラーだよ!しかしオチ読むとホラー要素大分薄く感じる。
谷崎潤一郎/恐怖
パニック障害の話。
岡本綺堂/夢のお七、鼠、魚妖、鯉、牛、虎
『鎧櫃の血』収録作品。牛と虎のみ語り手・聞き手が同じで、牛の話を聞いた一年後が虎。干支繋がり。
江戸川乱歩/指環、少年探偵団、かいじん二十めんそう
「かいじん二十めんそう」は講談社『たのしい二年生』連載のものなので、『怪人二十面相』とは内容が違い、ポケット小僧が主役だ!
野村胡堂/乱歩氏と私と、平次と生きた二十七年、銭形平次捕物控 012殺され半蔵、033血潮の浴槽、092金の茶釜、151お銀お玉、153荒神箒、154凧の詭計、155仏像の膝、156八千両異変、160二つの刺青、161酒屋忠僕、162娘と二千両、163閉された庭、165桐の極印、166花見の果て、167毒酒
お関まじイケメン(160)。
国枝史郎/社会主義者に非ず―江戸川乱歩氏へ―、奥さんの家出
国枝は、自分が父のように慕っていた小酒井不木が乱歩に眼をかけていた事を良く思っていなくて、乱歩とは仲が悪かったって話を知っているので、こうゆうの読むとなんかむにゃむにゃする…仕事と私事を一緒にしているというか…
アンブローズ・ビアス/マカーガー峡谷の秘密(妹尾アキ夫訳)
ホラーだよ!しかしオチ読むとホラー要素大分薄く感じる。
谷崎潤一郎/恐怖
パニック障害の話。
・創作篇
息を止める男:デビュー作。これは乱歩が好きそうな話だわ、幻想的というか、刹那的というか…窒息ぎりぎりまで息を止めて恍惚の境地に至る男の話。快楽主義も程々に。
足の裏:変態的趣味を持つ男が思いついた完全犯罪…
蝱(あぶ)の囁き――肺病の唄――:蘭には珍しく、年増の美女がヒロインの話。サナトリウム入院患者の中でも症状が軽度の男女四人の患者達の恋愛事情。
鱗粉:「南海の毒杯」に出てきたトリック元はこれ。悪人が駄目なやつしか出てこない。
雷:室内で雷に打たれて死んだ男。事件記者はその死に疑問を抱き…
腐った蜉蝣:一人の女を巡って不幸になってゆく男達の話。
ニュース劇場の女:昔は映画館でニュース流していたのかな、全然面白くなさそうな映画だ。
黄色いスヰートピー:花の品種改良に心血を注ぐ元同級生の温室で育てられた新種の黄色いスイートピー。ある日黄色いスイートピーだけ鋏で切り取られ…
寝言レコード:大どんでん返し^^
死後の眼(まなこ):タクシー運転手が色盲だった所為で交通事故に遭い、運転手は死亡、乗客の女性は重体となった。事故当時、同乗していたが助かった女性のおじは慰謝料だなんだと騒いでいるが…
黒い東京地図:いい加減、主人公が美少女と出会って事件に巻き込まれるパタン飽きたぞ。
設計室の殺人:密室殺人!スパイ!
匂ひの事件:
睡魔:あれ、これ不木の作品だと思ってた…
楕円の応接間:海野十三っぽい話だな…
電子の中の男:科学小説と見せかけて…
古井戸/『古井戸』の作者のこと 海野十三
刑事の手/あとがき 海野十三
この2作は蘭の死後見付かった原稿、遺作として発表された。どちらも海野十三によって解説が付けられているところが、十三が蘭をSF作家としての後継者とみなしていたんじゃないかなって思わせる。
どちらも主人公の勘違いが引き起こした悲劇で、このパタンの話、私はわりかし好きである。絶望感が。古井戸の方が好きかな。絶望感ともやっとしたものが残る感じが。
・評論・随筆篇
蚯蚓語(みみずのたわごと)/儚:探偵小説を愛読し、蘭に探偵小説への興味を抱かせた母の死を悼むエッセイ/謎の夢久氏:掲載誌には「夢野久作氏の死を悼みて」とあったらしい。『ドグラ・マグラ』出版記念パーティで出会った夢野久作の事。私もドグマグ読んだけど、チャカポコ覚えてない。/新緑蚯蚓語(はつみどりみみずのたわごと)/日本探偵雑誌総まくり/科学小説待望/再び科学小説について/二つの感想/冒険小説のことなど/アンケート
息を止める男:デビュー作。これは乱歩が好きそうな話だわ、幻想的というか、刹那的というか…窒息ぎりぎりまで息を止めて恍惚の境地に至る男の話。快楽主義も程々に。
足の裏:変態的趣味を持つ男が思いついた完全犯罪…
蝱(あぶ)の囁き――肺病の唄――:蘭には珍しく、年増の美女がヒロインの話。サナトリウム入院患者の中でも症状が軽度の男女四人の患者達の恋愛事情。
鱗粉:「南海の毒杯」に出てきたトリック元はこれ。悪人が駄目なやつしか出てこない。
雷:室内で雷に打たれて死んだ男。事件記者はその死に疑問を抱き…
腐った蜉蝣:一人の女を巡って不幸になってゆく男達の話。
ニュース劇場の女:昔は映画館でニュース流していたのかな、全然面白くなさそうな映画だ。
黄色いスヰートピー:花の品種改良に心血を注ぐ元同級生の温室で育てられた新種の黄色いスイートピー。ある日黄色いスイートピーだけ鋏で切り取られ…
寝言レコード:大どんでん返し^^
死後の眼(まなこ):タクシー運転手が色盲だった所為で交通事故に遭い、運転手は死亡、乗客の女性は重体となった。事故当時、同乗していたが助かった女性のおじは慰謝料だなんだと騒いでいるが…
黒い東京地図:いい加減、主人公が美少女と出会って事件に巻き込まれるパタン飽きたぞ。
設計室の殺人:密室殺人!スパイ!
匂ひの事件:
睡魔:あれ、これ不木の作品だと思ってた…
楕円の応接間:海野十三っぽい話だな…
電子の中の男:科学小説と見せかけて…
古井戸/『古井戸』の作者のこと 海野十三
刑事の手/あとがき 海野十三
この2作は蘭の死後見付かった原稿、遺作として発表された。どちらも海野十三によって解説が付けられているところが、十三が蘭をSF作家としての後継者とみなしていたんじゃないかなって思わせる。
どちらも主人公の勘違いが引き起こした悲劇で、このパタンの話、私はわりかし好きである。絶望感が。古井戸の方が好きかな。絶望感ともやっとしたものが残る感じが。
・評論・随筆篇
蚯蚓語(みみずのたわごと)/儚:探偵小説を愛読し、蘭に探偵小説への興味を抱かせた母の死を悼むエッセイ/謎の夢久氏:掲載誌には「夢野久作氏の死を悼みて」とあったらしい。『ドグラ・マグラ』出版記念パーティで出会った夢野久作の事。私もドグマグ読んだけど、チャカポコ覚えてない。/新緑蚯蚓語(はつみどりみみずのたわごと)/日本探偵雑誌総まくり/科学小説待望/再び科学小説について/二つの感想/冒険小説のことなど/アンケート
・月澤俊平の事件簿
…アルセーヌ・ルパンを彷彿とさせる人物が探偵のシリーズ。泡坂妻夫の亜愛一郎みたいな感じ。
闇に溶ける男:月澤、罠に落ちるの巻。好奇心に負けて毒ガスで充満した古井戸に入らせれる事になった月澤。
南風荘の客:父親を陥れた男の招待で南風荘を訪れた女性。話し合っている最中に男は射殺されてしまう。男を斃すつもりでピストルを所持していた為逮捕されそうになるが、そこに現れたのは月澤だった。
指輪と探偵:
妙な錠前屋:月澤は事件を嗅ぎつける能力が高いな!てゆうかこうゆう事に疑問を持ったら探偵小説は成り立たないのであった。
慈雨の殺人:足跡なき殺人。
発明相談所:素人発明家のアイディアを聞き、それが成功するかどうかの相談に乗る商売。
火星の荒野(あれの):人類はついに火星旅行へ行ける時代に!
新兵器出現:大戦中、各国が一生懸命研究してた系の兵器の話。
海底探検余聞:
南海の毒杯:長編。ネタバレタイトルだけど、なかなか面白い話です、月澤が中盤で出てくるが態度悪過ぎて依頼者は怒って自分達で事件を解決しようと北と南に分かれて推理旅行に出るってゆう。過去の復讐とかスパイ疑惑とかあるのにのどかな展開だなー…
林檎と名探偵:遺作。不穏な会話をする二人組に出会った老巡査は跡を尾け事件を未然に防ごうとするが…
・少年探偵王
…このシリーズは、少年少女向けに書かれたもので、ホームズとかのリライト的なもの。この頃は子供向けに対してオリジナリティとかトリックとかあんまり頑張らなくて良いものだったらしい。不木の頃と比べるとえらい違いだ。因みに、警察官の父(或いはおじ)を持ち、少年をリスペクトする青年(柔道有段者)がいつも一緒にいる少年探偵像は不木の塚原俊夫くんが原型。不木の影響力よ…
温室の怪事件:温室の入口近くから荒らされる植木鉢のなぞ。
幽霊自動車の事件:強盗事件が起きた現場近くに現れる自動車は、いつもカーチェイスの末忽然と消えてしまう。
大宮博士の事件:
不思議な電話の事件:
雪の山小屋の事件:スキーに来たら事件に巻き込まれる。
飾り時計の事件:
百貨店の怪盗事件:
・林田葩子作品集
…女性名義で婦人誌に発表した作品
花形作家:売れない小説家の夫の書いた没作品を書き写して出版社に持ち込んだ妻。夫が書いた作品は取り合わなかった担当者だったが、女性の持ち込みというだけで採用され、妻は一躍流行作家となり…
第百一回目:ユーモア小説。これはちょっと楽しそうな展開。
・資料篇
林田葩子女史に就いて 小栗虫太郎:蘭の作品はみっつ位しか読んでないけど、花形作家が一番良いよねってゆう話。
蘭郁二郎君のこと 海野十三:蘭が飛行機事故で亡くなった事を受けての文。
らん・いくじろう(1913-1944)
東京都生まれ。本名は遠藤敏夫。別名・林田葩子(はやしだはなこ)。
実の親を知らず、養父・養母に育てられた。養父が亡くなる時に養母が実の母親であり、本当の父親は男爵であったと知らされる。
東京高工の電気学科卒。
1931年に平凡社の江戸川乱歩全集の付録雑誌に「息を止める男」を発表しデビュー。
1935年には、大慈宗一郎、中島親、荻一之助らとともに同人誌『探偵文学』を創刊。『シュピオ』と改題してからは、海野十三、小栗虫太郎、木々高太郎とともに編集を務めた。
のちに、海野の影響を受けてSF小説を多数発表したが、太平洋戦争の報道班員として南方へ向かう途中飛行機事故で亡くなる。
…アルセーヌ・ルパンを彷彿とさせる人物が探偵のシリーズ。泡坂妻夫の亜愛一郎みたいな感じ。
闇に溶ける男:月澤、罠に落ちるの巻。好奇心に負けて毒ガスで充満した古井戸に入らせれる事になった月澤。
南風荘の客:父親を陥れた男の招待で南風荘を訪れた女性。話し合っている最中に男は射殺されてしまう。男を斃すつもりでピストルを所持していた為逮捕されそうになるが、そこに現れたのは月澤だった。
指輪と探偵:
妙な錠前屋:月澤は事件を嗅ぎつける能力が高いな!てゆうかこうゆう事に疑問を持ったら探偵小説は成り立たないのであった。
慈雨の殺人:足跡なき殺人。
発明相談所:素人発明家のアイディアを聞き、それが成功するかどうかの相談に乗る商売。
火星の荒野(あれの):人類はついに火星旅行へ行ける時代に!
新兵器出現:大戦中、各国が一生懸命研究してた系の兵器の話。
海底探検余聞:
南海の毒杯:長編。ネタバレタイトルだけど、なかなか面白い話です、月澤が中盤で出てくるが態度悪過ぎて依頼者は怒って自分達で事件を解決しようと北と南に分かれて推理旅行に出るってゆう。過去の復讐とかスパイ疑惑とかあるのにのどかな展開だなー…
林檎と名探偵:遺作。不穏な会話をする二人組に出会った老巡査は跡を尾け事件を未然に防ごうとするが…
・少年探偵王
…このシリーズは、少年少女向けに書かれたもので、ホームズとかのリライト的なもの。この頃は子供向けに対してオリジナリティとかトリックとかあんまり頑張らなくて良いものだったらしい。不木の頃と比べるとえらい違いだ。因みに、警察官の父(或いはおじ)を持ち、少年をリスペクトする青年(柔道有段者)がいつも一緒にいる少年探偵像は不木の塚原俊夫くんが原型。不木の影響力よ…
温室の怪事件:温室の入口近くから荒らされる植木鉢のなぞ。
幽霊自動車の事件:強盗事件が起きた現場近くに現れる自動車は、いつもカーチェイスの末忽然と消えてしまう。
大宮博士の事件:
不思議な電話の事件:
雪の山小屋の事件:スキーに来たら事件に巻き込まれる。
飾り時計の事件:
百貨店の怪盗事件:
・林田葩子作品集
…女性名義で婦人誌に発表した作品
花形作家:売れない小説家の夫の書いた没作品を書き写して出版社に持ち込んだ妻。夫が書いた作品は取り合わなかった担当者だったが、女性の持ち込みというだけで採用され、妻は一躍流行作家となり…
第百一回目:ユーモア小説。これはちょっと楽しそうな展開。
・資料篇
林田葩子女史に就いて 小栗虫太郎:蘭の作品はみっつ位しか読んでないけど、花形作家が一番良いよねってゆう話。
蘭郁二郎君のこと 海野十三:蘭が飛行機事故で亡くなった事を受けての文。
らん・いくじろう(1913-1944)
東京都生まれ。本名は遠藤敏夫。別名・林田葩子(はやしだはなこ)。
実の親を知らず、養父・養母に育てられた。養父が亡くなる時に養母が実の母親であり、本当の父親は男爵であったと知らされる。
東京高工の電気学科卒。
1931年に平凡社の江戸川乱歩全集の付録雑誌に「息を止める男」を発表しデビュー。
1935年には、大慈宗一郎、中島親、荻一之助らとともに同人誌『探偵文学』を創刊。『シュピオ』と改題してからは、海野十三、小栗虫太郎、木々高太郎とともに編集を務めた。
のちに、海野の影響を受けてSF小説を多数発表したが、太平洋戦争の報道班員として南方へ向かう途中飛行機事故で亡くなる。