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2017年からは大下宇陀児が青空文庫に登場してる!

大下宇陀児/擬似新年

野村胡堂/銭形平次捕物控 304嫁の死、305美しき獲物、306地中の富、307掏られた遺書、308秋祭りの夜、310闇に飛ぶ箭(や)、315毒矢、316正月の香り、317女辻斬、318敵の娘
「闇に飛ぶ箭」は長編だった。

中谷宇吉郎/鳥井さんのことなど
中谷宇吉郎氏は雪の研究とかしてた人。
「鳥井さん」とは、サントリーの創業者・鳥井信治郎氏の事(マッサンでつつみさんが演じてた人のモデル)。匿名で学費の支援を受けていたそうである。

夢野久作/けむりを吐かぬ煙突
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先月上旬に読み終えて放置してたから記憶があやふやであらすじうまく書けません。忘れてる作品もある…
読んだらこまめに感想メモしなきゃだなぁああ…

[創作篇]
・皮剝獄門:恩のある老人を殺した罪で打ち首された上に顔の皮を剥がされ晒し首にされた男の息子が、せめて父の骨だけでも故郷に連れ帰ろうと江戸に辿り着いたのは処刑から一年も経っていた。父は冤罪で処刑された可能性があるという話を聞いた息子は、その噂話をしていた男達に協力を仰ぎ、父の汚名を雪ごうとする…
タイトル、いきなり残酷系かよと思って身構えてしまった。大岡越前ものだった。この話なかなか良いよ、夫の泰のよりミステリしてる。

・真珠の首飾:差出人不明の小包に入っていた真珠の首飾り。どうせ良く出来たイミテーションだと思っていたが、本物である事を知る。高価なものは受け取れないと差出人と思しき同僚の男を捜すが彼は既に退職した後だった。さらに、会社の金が横領されていた事が発覚。首飾りと同額だった為、元同僚が横領したのではと疑って…
ロマンス。オチは完全に読めるけど、こうゆうの嫌いじゃあないよ。てゆうか最後、まさかのメタ文章でちょっと驚いたよ。

・白い手:警視総監を目指す警察の探偵は、近頃電車でスリを働く者の正体を「地下鉄サム」と推理し手柄を挙げようと婚約者そっちのけで職務に勤しむが…
探偵、それで良いのか…

・万年筆の由来:失恋男のぐだぐだ愚痴っぽい話。

・手:轢死者が出たので野次馬しに行く画家。死んだのは地主の弟で評判の悪い男だった。
画家という職業からか、独特の視点で事件を考察されていて面白い。(ネタバレ反転)科学的根拠がないから完全犯罪になる筈だったけど、犯人のメンタルが弱過ぎて自滅してしまうのは、彼が善人だって証でもあるよね…(反転終わり)


・無生物がものを云ふ時:行動に矛盾がある上殺害動機があり、目撃証言からも有罪だと見做された夫の無実を証明しようとする妻からの手紙。

・赤い帽子:おきゃん

・子供の日記:父が死に母子家庭で母の妹と暮す子どもの日記。母と叔母が嫌う親戚の婦人とそうめんを食べていて母親が死んでしまった前後の事。
これは…瀬下耽とか妹尾アキ夫とかで読んで辛くなったパタンのやつや…子ども視点のって、ほんと、将来真実を知ったとき、この子ドウなっちゃうのって考えて勝手に辛くなる…BBAの習性なんじゃ…

・雨:
忘れた。



・黒い靴:飼い犬がいなくなり心配する女性。恋人は仕事ばかりで構ってくれない。諦めてよく似た犬をもらいバスに乗っていると、犬を捜している時に出会った青年とすれ違い…
バスの話は、恵子と泰の間で実際に起きた事なんだって。因みに「黒い靴」は、飼っていた犬の足だけ黒かった事に由来。

・ユダの歎き
キリストを裏切ったユダの心理の動きが書かれているんだけど、如何せんこれといった信仰がないから最後まで読みきれなかった…

[翻訳・翻案篇]
・節約狂:金持ちなのにすっごく吝嗇な男の家に世間を騒がせている泥棒が入った。その泥棒の正体を暴いて会社が損しないように出来ます!という意気込みを買われて保険会社に入社した主人公が吝嗇金持ちの元へ調査に行く。盗まれたのは銀食器ばかりで、本人と女中が在宅だったにも関わらず泥棒に入られた事に気付かなかったと言うが…
これ面白かった。

・盗賊の後嗣:大盗賊の息子がちゃちな盗みしかしなくて嘆かわしいという父親。息子が盗んだ懐中時計の持ち主が金持ちだと知り、落し物を届けに来たと言って金持ちと懇意になりもっと金目のものを盗んで来いと息子に試練を与えるが…

・拭はれざるナイフ

・懐中物御用心


[評論・随筆篇]
・オルチー夫人の出世作に就いて

・密輸入者と「毒鳥」:シベリア経由でイギリスへ行った時の、列車での出来事を書いたもの。

・あの朝:泰が亡くなった日の事を書いたもの。泰を失った悲しみを表現した文章がとても奇麗なんだ…

・思ひ出

・夢:よく正夢見たという話。泰も正夢見る事があったとか。

・最初の女子聴講生:恵子は慶応初の女子学生だったらしい。その時の話。

・探偵雑誌を出していた頃の松本泰

・鼠が食べてしまった原稿

まつもと・けいこ(1891-1976)
北海道生まれ。別名・中野圭介。
父は北海道庁初代水産課長の伊藤一隆。
青山女学院英文専門科を卒業。ロンドンに日本語の家庭教師として赴任し、松本泰と知り合い結婚。1919年に夫婦で東京・谷戸で貸家業を始め、泰が刊行した「秘密探偵雑誌」に翻訳や小説を発表。
泰の死後は中国に渡り、北京でキリスト教婦人団体施設「愛隣館」の事業を助ける。終戦後帰国し、横浜で翻訳に従事。また、一時桜美林大学でも教鞭を取った。
1974年、児童文化功労賞受賞。
江戸川乱歩/接吻、双生児――ある死刑囚が教誨師にうちあけた話――

野村胡堂/銭形平次捕物控 015怪傳白い鼠、185歩く死骸、186御宰籠(ごさいかご)、187二人娘、188お長屋碁会、247女御用聞き、300系圖の刺青、301宝掘りの夜、302三軒長屋、303娘の守袋

中谷宇吉郎/寒月の「首縊りの力学」その他
寒月とは、漱石の作品『猫』に出てくる人物の事らしい。その寒月が語る話の元ネタが、寒月のモデルと考えられていた寺田寅彦が漱石に語った話なんじゃないかなってゆう随筆。
で、「首縊りの力学」というのが、ホウトン(Rev. Samuel Haughton)が書いた論文「力学的並に生理学的に見たる首縊りに就いて」の事なんだって。

あと、本さんさつ読了してるけど、感想が追いついてない…年内更新むりくさい
野村胡堂/銭形平次捕物控 005幽霊にされた女、008鈴を慕う女、017赤い紐、014たぬき囃子、018富籤政談、019永楽銭の謎、039赤い痣、041三千両異変、061雪の足跡、069金の鯉、184御時計師

江戸川乱歩/一枚の切符、恐ろしき錯誤、黒手組、百面相役者

坂口安吾/不連続殺人事件
何年ぶりの再読じゃったろうか…横溝正史『迷路荘の殺人』と混同してた^^
登場人物たちのどろどろぐちゃぐちゃな人間関係はクリスティ原作の映画『華麗なるアリバイ』に似てますね。というか鼻八丁とかアタピン女史とか、そんな適当な刑事も出てたのか…全然記憶になかった。
[創作篇]
・詐欺師:「四百円つけて欲しい」と質屋に持ち込まれた行李には質の良い品が入っていたが、二百五十円を渡すと他で金に替えてもらうと出て行ったしまった。いつもは詰まらない物しか持ち込まない客が何故良い物を持っていたのか…
短いけれど、思いがけないオチがあって面白い。

・死を繞(めぐ)る影:母の死で日本へ戻り、半年前に再びロンドンへ戻ってきた中泉。オードレー家のパーティに誘われた中泉は、そこで六年前に別れた恋人・ネリーと再会する。二人は翌日会う約束をするが、客が帰ったあとオードレー家の主人が殺され現金が盗まれ…
ロマンス。

・秘められたる挿話:浅田の隣に住む老婆が殺害された。老婆の家に下宿する男が怪しいが、浅田の妻の行動も不審な点が多く…

・死は死を呼ぶ:ホテルに滞在する金満家の妻が殺害され、ダイヤの指輪が紛失していた。事件後ホテルから姿を消した三人の男と、被害者と言い争いをしていた女が怪しいと野次馬達は噂する…
ちょっと本格ミステリっぽい。ただし犯人の手掛かりは提示されていない。が、いつもの「ミステリおたくあるある」で犯人は判った。

・黒い金曜日:金曜日に片眼を抉られた動物の死骸を投げ込まれる貿易商の家。
事件に関わった警官や新聞記者という部外者視点で各章書かれていて、ちょっと変わってて面白い。

・付鼻:顔を潰された遺体の身元は、歯形によって三室氏と断定された。しかし彼は遺体発見の十日も前に商用で上海に出国していて…
みんなだいすき「顔のない死体」のちょっと変り種。しかしそれにしてもタイトルもっとこう…さあ…!!

・嗣子(しし):結婚して十年目にしてようやく子どもを授かった倉持。一年後、その子どもが誘拐されてしまう。
なんかじーんとする。罪を憎んで人を憎まずじゃな。

・清風荘事件:アパートの一室で殺されていた男。彼と同室で、直前に口論となった男が有力な容疑者となるが…
何か、Ⅱはオチに救いというか希望の持てるのが多いな…そして素人女探偵が登場!

・毒杯を繞(めぐ)る人々:結婚の約束をしたキャバレーの女が、伯父の愛人だと知った日、伯父が毒殺され、動機・毒を入手する機会があった男は逮捕される。彼の元婚約者とその従兄と友人が男の無実を証明する為奔走する。
友人で探偵小説おたくが良い味出してる。それにしても伯父さんの悪党ぶりがすごいぞ。

・昇降機(エレベーター)殺人事件:エレベーター内で殺された男の妻と密会していた男が容疑者として疑われるが、失踪してしまい、被害者の妻も行方をくらまして…
女易者が出てくるよ!

[評論・随筆篇]
『三つの指紋』はしがき/探偵物の創作にナゼ?傑作が出ないか/『松本泰集』自叙/自伝/初夏の一頁/雑草を毟る/探偵小説は廃れるか/探偵小説の流行/探偵小説に就いて/少年の探偵癖に就いて/毀された家―世に出はじめた頃の牧逸馬―/吾が探偵雑誌の思い出

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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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