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新聞部の三人が取材に訪れた水族館で事件が起きる。新聞部を案内していた館長や客達の目の前で飼育員がサメ水槽に落ち、食べられてしまったのだ。
管轄から呼ばれた仙堂と袴田は、飼育員が殺害されてから水槽に突き落とされた事から、落下時刻にアリバイが無い人物が犯人だとして容疑者11人を調べるが全員にアリバイがあった。
困り果てた仙堂は、仕方なく裏染にアリバイトリックの解明を依頼する。
一方、卓球部の試合中だった柚乃に兄から連絡があり、何としても裏染を水族館に連れて来て欲しいと頼まれる。
水族館へ向う車中で事件のあらましを聞き、現場写真を見ただけでトリックをほぼ見抜いた裏染は、推理の裏付けをとると落下時刻にアリバイを作るための時限装置の説明をする。
しかし、今度は容疑者全員のアリバイがなくなってしまい、捜査は振り出しに戻ってしまった…

ラノベっぽいキャラクタ造形なのに推理はちょうロジックな青崎さんの裏染シリーズ第二作。
今回もラノベっぽい新キャラ出てる。それにしても八橋さんキャラ変わり過ぎ^^
容疑者全員にアリバイ成立からの容疑者全員が犯行可能になっちゃうのもすごいけど、現場に残された一本のモップからどんどん容疑者を絞っていく圧巻の推理は読み応えあるね。
裏染君の良いところは、回りくどいようだけど確実に反論を潰してゆく所だと思う。犯人が言い逃れ出来ないようにじわじわ追い詰めてく感じね、あれ、犯人の立場だったら恐怖でしかないよ。
途中、現場百回して推理がひっくり返されちゃうとこも好感が持てる。探偵は完璧じゃないからこそ良いんやで…
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・華やかな野獣:乱交パーティの最中に起きた殺人事件の被害者は主催者の女主人だった。現場からは彼女が着ていたセーターが紛失しており…
→金田一さんボーイに変装するの段。

・暗闇の中の猫:銀行襲撃事件の犯人達が逃げ込んだ建設中のビルから銃声がした。仲間割れしたのか、一人は死亡、もう一人は一命を取り留めたが記憶を失っていた。盗まれた現金はついに見付からず、犯人が唯一覚えていたのは「暗闇の中にいる猫」だった。四ヵ月後、警察は記憶を蘇らせる切欠にならないかと犯人を現場に連れて行ったが、彼はそこで射殺されてしまう…
→金田一と等々力警部が出会った事件。ここでも金田一さん変装してる。

・睡れる花嫁:数年前、死んだ妻の死亡届を出さず、その上死体にいたずらをしていたとして画家の夫が逮捕されるという事件があったアトリエで、夜のパトロール中の巡査が不審な男を目撃する。職務質問をすると、男は巡査を刺して逃亡した。アトリエを調べると、そこには腐りかけた若い女の死体があった。しかも死体は厚化粧を施され花嫁衣裳を着ていたのだった…
横溝作品における支那服を着た人の傾向はアレだよねって感想。
[創作篇]
・楕円形の鏡:探偵小説雑誌一周年記念として、犯人当ての懸賞募集が行われる。その題材となったのは、五年前に起きた迷宮入りした殺人事件だった。当時第一容疑者として疑われていた劉は、自分が犯人では無い事を証明する為にもどうにかして小説を応募したいと考えるがなかなか世間を納得させ得る推理が浮かばずにいた…
→一読して、「ん?どゆこと??」て読み返したよね読みが浅かった…

・探偵小説家の殺人:幻影城にて既読。
→マァ、ほとんど覚えてなかったんだけどね…

・思想の薔薇(祖田律男訳):日本語で書き出したが、戦後自ら韓国語に翻訳して完結された作品。「探偵小説は芸術たり得るか」論争の回答として執筆されたもの。
→文学ってのが退屈で眠くなる体質なので、読みきれなかった。そもそも、文学ってのがそんなに高尚なモンなの??推理小説が芸術である必要性が全然理解出来ないからいくら探偵小説的興味があっても私にとってのリーダビリティは低過ぎるので読みたい欲求が途中で死にました。

・綺譚・恋文往来:ラブレター往復書簡。
→策士!!

・恋文綺譚(祖田律男訳):25歳のオールド・ミスに送られたラブレターに怒った白(ペク)女史は相手に手紙を送り返すが、彼はそんな手紙を書いた覚えは無いという返事を寄越してきた。白女史に気がある黄は事の成り行きを面白半分に見守るが…
→「綺譚・恋文往来」をベースに韓国語で書かれたものを翻訳。策士!!


[随筆篇]
作者の言葉/書けるか!/探偵小説の本質的要件/鐘路(しょうろ)の吊鐘/探偵小説二十年史 第三回(祖田律男訳)


きむ・ねそん(1909-1957)
韓国・平安南道生まれ。
平壌公立高等普通学校を卒業後、1931年に東京の第二早稲田高等学院に入学。1933年、早稲田大学法学部独法科に進学。
早稲田大学在学中の1935年、探偵小説専門誌『ぷろふいる』に日本語で書いた短編小説「楕円形の鏡」を投稿し、入選。
1936年、早稲田大学を卒業して朝鮮半島に帰国。1937年、「探偵小説家の殺人」を韓国語に翻訳した「仮想犯人」を朝鮮日報に発表し再デビューする。
韓国初の専業探偵小説家となったことから、「韓国探偵小説の父」と称される。
江戸川乱歩/火星の運河、踊る一寸法師
一寸法師は乱歩過ぎる。乱歩が乱歩過ぎる…

小酒井不木/ジェンナー伝
種痘法を発見したエドワード・ジェンナーの話。不木が医学博士さを発揮してる。師匠のジョン・ハンターについても触れられているので興奮する。

野村胡堂/銭形平次捕物控 216 邪恋の償ひ、217 歎きの幽沢、218 心中崩れ、219 鐘の音、220 猿蟹合戦、221 晒し場は招く、222 乗合舟、223 三つの菓子、224 五つの壺、225 女護の島異変
ずっと探してたのに県立図書館にも市立図書館にも無かった本、見つけました!!
というか私が間違ったタイトルうろ覚えしてたから見つけられなかっただけなんですが…

年に一度の親族の集まりで起きた銃撃事件。丁度ディナーに呼ばれていたアプルビィがホールに現れた時に事件が発覚したので「晩餐に来てこんなに早く好物にありつけるのは初めてだ」とかゆっちゃうアプルビィ。
しかしマァいけ好かない登場人物ばかりだよ!ろくなやつがいないよ…
沙翁ぜんぜん知らんから「シェークスピア作品で鐘が出る台詞言おうよ!」てゆう陰湿なゲームの面白みが判らん。沙翁ネタはイネスの特徴の一つだから外せないんだろうけど、無理して押し込む必要はあるのだろうかってゆう…ううん、でも終盤のアレの伏線と捕らえると必要なの??てゆうかこの伏線自体もいらんといえばいr(略)
あと、現場の見取り図欲しかった。いや、あっても多分仕組みが判らんから理解出来ないんだろうけど…

あとは『アララテのアプルビィ』を読めば積読に手が出せる…ッ
未訳の長編も翻訳されると良いなァしてください。
文句は言うけど、イネス好きなんだよお!ジョンが好きなんだよおお…!!
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エグチマサヤ
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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