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1933年発表。
『Xの悲劇』から11年後、ブルーノは知事に、サムは刑事を退職し私立探偵になっていた。
サムの元には、犯罪事件に興味を持ち過ぎるとして亡き妻が欧州に留学させていた一人娘のペーシェンスが戻っており、父の仕事を手伝うようになる。彼女には探偵の才能があったのだ。
ある日ブルーノからドルリー・レーンの70回目の誕生祝の席に誘われた二人。若さに満ち溢れていたレーンは、病を得てすっかり老いてしまっていた。久し振りの再会と、初めて会うサムの娘に喜ぶレーン。ハムレット荘に宿泊したサム親子は、翌日仕事のためリーズへ旅立った。
リーズには依頼人クレイの共同経営者が不正取引をしている証拠を掴むためにやってきたのだが、その男の弟である上院議員が殺害されてしまう。捜査に立ち会うサム親子は、彼が囚人アーロン・ドウから脅迫されている事を知る。さらにドウはその日の夕方釈放されており、地方検事で被害者の対立候補であるヒュームと地元の刑事ケニヨンは早速ドウの逮捕しようとするが、ペーシェンスは彼が無実だと主張する…

他三作に比べるとイマイチ話題になっていない気がする本作。「Z」もこじつけというか、前作ほど意味がない感じ(凶器の形だとかとか)。
ぽっと出のペーシェンスがニッキィみたいな何のためにいるのか判らん邪魔な女じゃないのは良いと思う。ちゃんと役に立っているし。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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