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横溝正史と小林信彦の対談と横溝エッセイ他。
表紙が綺麗なんでこっ!これは!!と思って見たらやっぱり杉本一文氏。この人って横溝作品の装画してた人だよね、多分。
横溝さんのポートレートと美女と黒猫が獄門島とか本陣みたいなおどろおどろしくッて妖しい雰囲気出てて横溝の本だーーー!!というかんじ。
マァこの2冊は新装版である大路浩実さんデザインのものしか持ってないんだけど。
んでも対談かー綾辻なら即買いだけど横溝正史かーーー・・・と買い渋り方向でおったが何の気なしに目次見たら高木彬光の名があったので買い。おたくってこーゆう生き物なんだよ。
おたくなので以下ディープな感じの感想になってます。にわかおたくのうすっぺらいディープな感想だよ。

+++
へへへ・・・戦前戦後の大作家の名前がずらりだぜー大半が読んだ事も名前も知らなんだ人だけど。
昭和のひとたちって生き様がすでに小説よりも奇なりとゆーか、濃ゆい人生を歩んでいらっさったのだなあ。女優と心中して死に損なって相手だけ死んで警察に偽装心中を疑われて事情聴取されて一年後に自殺した美青年の今でゆうとこのコピーライターの話とか。凄いよ。
あとは牧逸馬という作家。凄いよ3つペンネーム使って連載小説10本新聞3本読切3つやってたらしいです。それが元で亡くなったぽいけど。凄いバイタリティだよね。牧逸馬は島田荘司編集の世界怪奇実録しか読んでないけど何か出てないかなあ読みたい犯罪実録。
他にも海野十三とか久生十蘭とか名前出てるだけでテンション上がる。ただ、海野十三はウンノだけルビ入れるんじゃなくてちゃんとジュウザって下も入れといて下さい、普通はウミノジュウゾウって読みます。あと十蘭はフランスかどっかが好きで、サインとかみると本人はジュウランじゃなくてジュランて読まれたかったっぽいとゆう話を以前短編集で読んだ記憶。真相は何処??
横溝正史、自作を語る!みたいな見出しのネタもあって「まずい!私まだ悪魔の手毬唄と三つ首塔読んでない!」と危惧したがそこは触れられていなかったので一安心。寧ろ獄門島を覚えていなかった。要再読。
自作秘話に混じって他作家(主に海外)のネタばれもあって、まるでビアズリー画集見てたのにポーの黒猫のオチを知ってしまった夏のあの日を彷彿とさせる罠がばらまかれていた。恐怖である。ラッキィな事にアクロイド殺しもYの悲劇も読む予定はないので大目に見る。
Y読めよ、お前の好きなEQじゃないかと突っ込まれそうだが私はジューナの出ていないEQは読まない事にしている。そもそもバーナビー・ロス名義なのでEQだけどEQじゃないと分らず屋の見解を示す。てゆーか国名シリーズで手一杯なんだ・・・
資料として収録されているエッセイも時代が窺えて良い。ディクタホーンが何かは判らず終いだけど。ボイスレコーダーかな??留守電??
そして江戸川乱歩による『本陣殺人事件』解説、坂口安吾による『蝶々殺人事件』解説、高木彬光による『獄門島』解説。この解説者陣超豪華!新装版獄門島みたら解説抜けてたから買って良かった。
蝶々はあんまり知られてないようだけどマニアの中には横溝正史の最高傑作!という人もいる位ディープな作品らしい。気になるからネットで探して購入しようと決意。したのに読んでたら犯人の名前書かれてる!安吾のばか!と、ショックを隠しきれなかったけど買いました、年明けにうちに来るぜ。
この本はネタバレ多くて心臓に悪い・・・

そうだ蝶々のほかにもびっくり箱殺人事件(※綾辻行人にあらず)も購入した!あと完全なる衝動買いで有栖川有栖と一級建築士による完全密室の作り方の本も買った。年明けも相変わらずミステリ漬けだぜ!
取り合えず横溝正史読んで年越すぞーーー!!
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初版昭和38年、私のは昭和61年16版。
凄いな30年かけて16回も出版してる。嘘、23年だった。算数出来なかった。
訳者解説を読むと、原本はもっと分厚くて15世紀から1960年までの300以上の事件を網羅しているという。
その中から日本人が興味を持つだろう事件を60選んで訳したのがこの本。
・・・うーん原本読んでたら卒論も当初の予定通り実例何件か挙げたうえで考察するテイストをとってたかも知らん、多分ぜったい途中で面倒になって投げ出してただろうけど。そもそも筆頭のソニー・ビーンが伝説の怪人的扱いだもんなあ、フィッシュ老人の生活史なんてどっからひっぱり出したらいいんだ、結局ろとうに迷う運命のようだ。(※「それなにもの??」と思った人はネットで検索するといっぱい出てきます、有名なカニバリストです)

冒頭はコリン・ウィルソンの「殺人の研究」の訳が載っている。ニーチェがドウとかサミュとかカミュとか罪と罰とか私が読めない本の引用。このへんはほんと読むのキツイ。夢野久作ばりにキツイ(※それは私がカタカナ見てると眠くなるからです)。
実存主義がうんたーらという話のあとに本題であるセックス殺人の心理とかが登場。この時代にこんな事真面目に研究してたってドウかしてるとしか思われんかったろうなー当時は。
そして本編。セックス殺人、毒殺、射殺、爆薬による殺人、誘拐殺人、斧による殺人、溺死させたもの、大量殺人、刺殺、殴殺、絞殺、ギャング、暗殺、戦争犯罪の項目に分類。
有名な事件(切り裂きジャックとかデュッセルドルフの怪物とか浴槽の花嫁とか肉屋のハールマンとか)から冤罪っぽい事件や未解決事件など。冤罪くさいのは当時の警察や裁判がいかにいい加減でいかに犯人っぽい人物をでっちあげ処分するかに重点をおいているかが滲み出ていて苛っとする。現在はまだ良くなった方だと思うけど表面しか見えない世界なのでどうなのかは判らない。相棒で取り上げられてるテーマは多少ノンフィクションだと思ってる。
戦争犯罪の項目はコリン・ウィルソンが書いたものではないとの注釈。えー。
戦争犯罪って、本当に許しがたいものだと思うだよ、威張りちらして一般市民やらユダヤ人やらを拷問して嬲り殺して、戦争が終わってそれは犯罪だ、戦犯だってなったらちゃちゃっと逃げ出して。中には貝になりたい的な上層部の人間に蜥蜴のしっぽきりみたく罪を着せられた人たちもいっぱいいただろうけど。
戦争、いくないっつってんのに未だに戦争はなくなる事無く、それどころか街歩いてたらいきなり切りつけられたり歩行者天国に車が突っ込んできたり油断ならぬ世界になっている。
医学や科学が進歩してきてるように、犯罪手口も日々進歩している訳で。平和な世界って、そのうち御伽噺になってしまう日がくるかもしんない。
とか思ったりする訳で。
日本の元監察医上野先生と、韓国の元監察医文國鎭先生の対談本。
韓国では人の死体を屍体と書くんだって。死体だと動物を指すそうな。
韓国には「二度死」という概念があって、変死だろうが他殺だろうが解剖されるのを嫌うのである。解剖によって二度死んでしまうと考えられていたようで、文先生も解剖を始めた頃は遺族に殺されかけたりしたとかそういう話から始まる。
解剖制度はアメリカでは完全に整っているし理解もあるが、韓国ではまだまだのよう(2002年発行の本書によると)
日本も東京23区と大阪、名古屋、横浜、えーと多分兵庫(すぐ忘れる)の五大都市にしか司法解剖の制度がない。
迂闊に県外に出て自然死のように殺されちゃったら死にきれない状態なのである。ただし沖縄は米軍に占領されていた過去がある為独自のシステムが確立していて他県の検死制度よりも優れている。
法医学の本を読んでて毎回検死と検視の区別がつかない訳だけど、今回のでちゃんと覚えたい。
検死が警察医(服役している人とかを治療する警察の近くの開業医)とかが死体をチェクするもので、検視が監察医(法医学を専門にやってる医者)による死体チェク、と。たぶん。

読んでて気になった部分メモ
・死蝋化:マグネシウム、カルシウム、無機物などが結合しワックス化したもの
・事故性縊死(アクシデンタル・ハンギング)
・溺死体:男性―下向き
      女性―上向き(お腹の脂肪が男性より多い為)
      ただし波や水流によって10%位の割合で反対になる
・子宮内膜の剥離によって血管から空気が入り心臓が機能しなくなる場合がある
・水のそとの何か
美里さん・・・!すっかり騙されてたぜ。
びびる位色の名前がずらり。美里さんイラストレイターだから色彩で埋め尽くされてるのかと思いきやここに繋げたか!
しかし私は美里さんの美貌を拝む為にベランダ滞在時間を引き延ばそうとしているストーカーでもいるんちゃうと思った。

・とむらい自動車
やっぱりね、ふふん。
しかし自分だけが楽しむ為に友人を見殺しに・・・私だったらするだろうか。するかもしれない。げへへ

・子ねこを救え
思い込みの恐ろしさ。ねこかわいいな・・・

・な、なつのこ
うだったすいかの味についてちょっと考える。うえっぷという味だろうな。
にしても1玉はっせんえん・・・!!足元みやがって・・・!
金が絡むと自分の事でなくともぐわぁッとなる。有りもしない金で一喜一憂できる器用さ。

・魚か肉か食い物
大飯食らいの娘登場!!すっげ!
食費で死ねるだろうけどいっぺん周りが仰天する位大食漢になってみたい。
そいで大食いチャレンジして賞金稼ぐ。結局それか!

・夜の猫丸
ホラー!!!!!な終わり方。
しかし油断していたとはいえ、倉知さんが連作得意としておる事を忘れていた。
こう繋げたか!

猫丸先輩の本読んどいてなんだけど、私は『占い師はお昼寝中』のおじさんが好きです、またあのおじさんのシリーズ出ないかな・・・
薩摩琵琶、講談、狂言と対談の本。
表紙の紙は和紙??ぼそぼそしててさわり心地が良い。扉もちょっと良い紙つかってんじゃーーん、て感じで。
伝統芸能って見た事ないけど(能を見るチャンスがあったけど課題の一次審査通過した為行けなかった)ニッポンジンとしていっぺんは見てみたい。
雅楽は野外がいいな、能楽堂とかかたっくるしい所じゃなくて。
そいで風景と一体化した音を肌で感じてみたい。気持ちよくなってうたた寝とかしてみたい。それってサイコウに贅沢じゃね???と、この本を読んで思った。
狂言もみてみたい、能より難しくなさそうだしお笑いだし。もっとも身近でとっつき易い古典芸能なんじゃないかなァ。
あとは落語だなー・・・2年位ゆってるけど。

その前にムデーリだな・・・違った、ムナーリだった。
衝動性を発揮して近いうちに出かけよう。
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