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金曜なので19時頃見に行ってきました。人が少なくて見やすかった。
ウィリアム・モリスの作品で一番好きなのは(案の定)いちご泥棒です。可愛い。
「森」というタペストリーも動物たちが浮き出てみえて迫力あった(が、上の方に展示されてて最初見落としていた)
「ギリシャ風の椅子」は、凭れたらひっくり返るな、と思った。なんか全体的に椅子作品は座ったら尻痛くなりそうなのが多かった。あと、背凭れ低い。流行ってたのかな。
絵本の挿絵や詩集の表紙、装飾文字は創作意欲を掻き立てられます。ぜんぶビアズリーの絵に見えるのはちょっとした病気だとおもう。線画=ビアズリーという刷り込み。
他にもグラス等のガラス製品、真鍮の燭台、陶器やら。ガラス製のグラスは曲線とかいい。シンプルなのがいい。焼き物系はあんま好きじゃないな・・・絵を描き入れる必要性が判らん。素材の色を楽しめば良いジャン。でも瑠璃色の幾何学模様はいいな、色は1、2色が一番奇麗だと思う。
三国荘みたいな内装の家に住みたいッ

張り切って見に行ったは良いが、やはりワイエス程の感動とか衝撃は受けなかったな・・・
改めてワイエスってすげー!と思った。

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もいっちょ。社長も出品している展示会に行ってきた。
テーマは「愛」
入るとすぐにどーんとでっかい彫刻が眼に入る。のだが偶々社長も居て吃驚する(作品どころじゃなくなった瞬間)
取り合えず挨拶して一通り作品を見る。猫の絵が多い。あ、良く見たら値札付きだ。
130号の作品はエレベータで運べるけど150号になると非常階段から運ばねばいけないとかゆう話を聞きながら「あいってなんだ」と思う。
ストレートに男女間における愛を表現する人もいれば、ラヴ=私が好きなものつう事で猫だったり、家族愛だったり(これは社長の作品)、「ラヴ・メッセージ」故にラヴ・レターやハートのトランプを持ったピエロだったり、あとは蛍光ピンクを使用した抽象的なのとか・・・ひとつのことだまから得られる解答は、決してひとつではないという事が判った。自分理系脳持ってたらこの解答は受け入れられんくて苛々してたと思う。良かった完全理系オンチ派で。
どーんとでっかい彫刻の作家先生もいらして、社長と喋っていたのを聞いてたら、ブロンズ像だと思っていたでっかいのが実はプラスチック製という衝撃の事実を聞いてしまった!他の作品もブロンズぽく造ったんだって!すげ、完全に騙された!
ブロンズは高いからねー、との事。すんげブロンズ感出てるんですが・・・なんたらゆう下地剤(名前聞いたけど忘れた)とかで造るんだって。で、像に付いた錆っぽいのは日本画の顔料を使用しているらしい。こんなことここに書いていいのか、彫刻家目指す人が見ている訳でもないしいっか!
ただ、作品造っている間は、町内の人からすんごい苦情くるんだって・・・プラスチックは臭いし、製作中はばっちいカッコウしてるから世間の眼がキビシイそうです。この辺はアーティストが生活し難い環境だって。
アーティストって、ほんと大変な職業だよねー・・・
丸善4F行ってきた。
展示品全部に値札が付いててああ私とんだ場違いと思いながらぷらっと見回る。
シャガールとかなんかあんまり知らない人の銅版画。おお、ミュシャがある!カードサイズ以下なのに15万してるミュシャこえー!ダリってあのダリかや、ヴィーナスの凱旋とか、鉛筆でぐりぐりしてあってそこから深層心理を探ったら多分どんよりしそうなので深く考えない事にした。
ダリの錬金術師の絵が面白い。術者っぽい青年の膝から骨でてる。おじいさんの吐瀉物が金貨になる。ダリだなぁ。
スペクトルのにじみみたいなのがあって、良く見たら色んな表情の人間で構成されてるのがあって凄いなと思った。左下には肉が削げ落ちてった髑髏があってメメントモリを感じた。メメントを感じるってのも可笑しいが。
曲線で構成されている女性の姿を、あえて直線で鋭く表している絵もあって面白いなーと思った。
やっぱり抽象的なのは判らん・・・と思いながらふと見るとなんと辰巳四郎の名前が!(※たつみしろう:講談社でお馴染みのイラストレイター)
大人の紙芝居まぼろし劇場だったかな、なんかそんな感じのタイトル。丹下左膳とか便所のマリアとか大人向けの内容の絵本みたいな本。辰巳さんは左膳ともう1作の挿絵を担当されており、ちょこっと読んだら女の着物を剥ぎ取って全裸で逃げ回っているのを刀でずばっと斬ったら血がだらだらと噴出してげらげらげら!という感じであった。銭湯のなんとかという話は少女がおばさんカミソリ返して!と言ってたら軍人たちに犯されておばさんはどこにいるのかやと探してたら湯船に死体が浮いていた。大人向けである。エログロの世界である。ちょっと欲しかったけど8万したので諦める。バイト代なくなっちゃうよ。
最後に加山久造の猫と牡丹にときめかされて帰宅。鉛筆の鉛っぽさとかやっぱ最高だと思う。原点だよね原点。
大正末・昭和初期の都市文化と商業美術という展示会を見に岡崎市美術博物館へ行って来ました。遠かった・・・
090222.gif
岡崎市民の専門友達が偶々休みだったので道連れになってくれました御免よ折角の休日だったのに。
商業美術の始まりは震災後に建てられたバラックを装飾する為のものだったらしく、建物のスケッチや震災後の瓦礫を描いた屏風等が展示されていた。
どんどん奥へ進むと婦人雑誌や資生堂や松坂屋、花王石鹸、ライオン歯磨き粉の広告やポスタ、インテリアデザイン案や着物の柄・婦人服案等の展示。
インテリアデザインはほんと豪華な香りがぷんぷんしてた、誰がこんな細かい刺繍を施すというんだ・・・と思われる程グラフィカルな模様が入っている椅子の背凭れ。あとは「回想を助くる窓枠」とかゆうタイトルが付けられた窓枠のデザインがオサレだった。今見てもかっちょよい。うちにも欲しい。
着物の柄も凄くオサレだった。市松模様の中にまた市松がデザインされてたり。これ見てると着物欲しくなる、着たくなる。洋装に移り変わり行く中、現代風にアレンジされた柄がほんとに可愛いんだ。
そいからやっぱ美人画はいいね!断髪夫人の前髪くるんが流行ってたのが不思議でならん。
あとは忘れちゃいけない、ライオン歯磨き粉の広告。
寝る前に3分歯を磨きましょうってのはライオンが商品宣伝の為に一般に広めたようで、その広告の中に
「美しく紅を塗った口を開いたら虫歯で真っ黒。歯がおでこの真ん中にあったら、白粉ではなくてライオン歯磨き粉で朝から晩まで磨いて虫歯を壊滅させましょう」
みたいな事が書いてあって、そのコピーの上におでこに歯がある夫人のイラストが入っていた。
シュールすぎる。
子供雑誌には何故か空からスイカがふってきてラッキィと思ったら蛸に盗まれて水中銃で蛸ごとスイカを撃って綺麗に八等分にカットするオチの漫画が載っていた。
そしてカルピスの新聞広告もひどかった。男女児が上から零れてくるカルピスをキャッチしようと口開けて待ってたり、鳥人間がこっちみてるのとか、もう、何て説明したらいいか判らん。
シュールすぎる。
え、なに、尖端的ってシュールって意味なの???
先日のワイエス展とはまた違う方向に衝撃を受けた展示であった。
ホウホウのテイでお土産コーナーへ行ったらお香が置いてあって、お香好きとしてがっつり食いついたんだけど「苔とキノコの香り」というお香があった。きのこ・・・???

色々衝撃を受け過ぎて今日は本当に疲れた。。。
ついに見てきましたアンドリュー・ワイエス展。
お父さんが挿絵画家で、お姉さんも義兄さんも息子も画家、他にも作曲家や画商という芸術一家である。才能って遺伝するんやなー・・・
ワイエスの数少ない自画像のひとつ、「幻影」とか長年にわたってモデルにしてきたオルソン家をモティーフにした「クリスティーナの世界」とか、作品から溢れてる生のはかなさや死・廃頽の匂いが迫ってくる感じがする。
特に「クリスティーナの世界」を筆頭に、オルソン家のシリーズは世間に忘れ去られた姉弟がワイエスによって今後何十年何百年も存在や生き様を伝えられてゆくんだなぁと思ったらちょっと泣いた。
このオルソンの家は忘れ去られて風化して朽ちてゆくのを待っているかのような家なんだけど、今は国の指定文化遺産かなんかに登録されている。本来なら誰も見向きもしない古びた家が、姉弟の歴史が、国によって保護されてるって事ですよ、国を動かしたワイエス。すっげ。
創造への道程(みち)と副題されているように、ワイエスの習作から完成までのプロセスが展示されている。
その素描の細かい事!全体はラフに鉛筆を走らせている感じだけどある一点はものすごく細かい。例えば光を受けている椅子だったり家の側面の木目だったり。「クリスティーナの世界」の素描は骨の動きや風の流れなんかががつっときます。お姉さんの肖像の素描は圧巻です。
ワイエスの絵は綺麗というより生きている匂いや付きまとう死の影が前面に押し出されている生きた絵だと思います。なんか単なる表面的なものじゃない。暗い中に強い生命力みたいなものがあって、リアルよりもリアル。茶系の色彩のなかにある青の存在も美しい。テンペラってなにかよく判ってないけど、その繊細さと荒っぽさの表現もパクりたいと思わせるし(まずはテンペラを習得しよう)、水彩は水彩でにじみが美しく、やっぱりカラー絵描けたら楽しかろうと思わせる。
兎に角、ワイエスは観察力と集中力と根気と情熱が人並み以上にあったんだなぁと感じます。先日亡くなったのが惜しまれます。

展示物全部見終わって、出口が見つけられなかったから常設展も見てきたけど、ワイエスの後だったから霞んでみえただよ、普段は好きな墨絵の掛け軸とか(妖怪ものだった)もするっとしか見れなかったし、先進的な抽象画も判らんくてスルーしてしまった。
今日はワイエスにずたぼろに打ちのめされたぜ。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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