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持ち船で世界中を巡業するサーカス団、カービー・マーティン・サーカス。その船上で団長の葬儀が行われていた。遺体は海へと埋葬され、唯一の肉親でサーカスの相続人となる姪へ電報が送られた。五日後、次の巡業地であるマニラで、かつてサーカスに居た青年との再会、そして新たなオーナーとなるドリス・マーティンと合流したサーカス団。しかし彼女の元にサーカスから手を引けと脅迫状が送られ、さらに空中ブランコの曲芸師団員が公演中に転落する事故が起きてしまう…

→1940年発表。
予備知識のない作家だったので、語り手のミスター・ラスクを信用してよいのか疑心暗鬼になりながら読み進めた。これは(読んでないが)アガサ・クリスティーが全人類にかけた呪いだと思っている。
しかし船上での葬儀から始まり、逃げ場のない船上での殺人、サーカスの運命を握る娘を得ようと策略を立てる男達…ハラハラワクワクな筆運びでどんどん読むことが出来ました。
ヘイルとドリスの関係はうだうだしててもやつくけど、マァそれが青春ってやつなのねきっと。
船に居た人物は大体容疑者、という状況の中から、あのタイミングで犯人の手掛かりがあったとは…ラスクじゃないけど、気付かんかった。
サーカス団の行く末は判らんけど、皆しあわせになってほしい…ジョーが可哀そうだった分、ほんと幸せであれ…
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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