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10年振りにニューヨークへ姿を現したドナルド・チャドマー。彼はニューヨーク随一の資産家の相続人であり、幽霊屋敷の噂がある怪奇な屋敷の相続人であった。幼馴染のグロリアから食事に誘われ出掛けたドナルドだが、グロリアの様子から誰かが「本物の」ドナルド・チャドマーであるかを探っている事を知る。
更にニューヨークを離れていた時期に関りを持った男・マーロウが変装して自分を尾行している事に気付くと、反対にマーロウを尾行して隠れ家に侵入した。そこでマーロウのボスらしきスタッグローンという男が、翌日誰かを殺害する計画を立てている事を盗み聞いた。スタッグローンが去った後、マーロウから誰を殺すつもりなのか聞き出そうとするが捕らえられてしまう。翌晩脱出したドナルドは、現在は叔父と叔母が住まう怪奇の屋敷へと帰るが、10年振りに足を踏み入れた屋敷には異様な空気が漂っていた。彼が帰ったのは百年前に死んだ高祖父の命日であり、以降怪奇な屋敷では毎年高祖父の命日の深夜1時に五人の男が訪れるのが習わしになっているという。そして、ドナルドは高祖父が殺された事を初めて聞かされたのだった…

→1928年発表。『ユダの窓』的密室内にいた主人公、怪奇な屋敷で起こる怪現象…ホラーな要素と誰一人として信用できない登場人物たち…ぐいぐい読み進められる反面、「これ、ちゃんとトリックのある犯罪なんだろうな、ホラーオチじゃないだろうな…?」という不安が混じって複雑な読み心地。読み進めるんだけど、残りのページが減るごとにクソミスだったらどうしようと不安になってしまった。もっと純粋に読みたかった…
が、ちゃんと解決したので良かった…ただ、一部アンフェアだと思う個所もあり…(以下、ネタバレ反転)登場人物表に載ってる人が全然出てこんくてなんだこいつと思ってたら本文中にも事件の解説中にピーターキンがさらっと紹介するだけで真逆のドナルドそっくりさんだし(え、人物表で紹介したから初見じゃあない、という事なの??)、これは誰も聞かなかった事だから後出しになっても仕方ないかもだがペイガンの声色真似てたことの解釈がちょっともやった…(反転終わり)しかし時代を鑑みると、先進的なミステリと言えん事もないのかな…
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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