[創作篇]
・宝庫探検 秘中の秘→1902~03連載。原作不詳。海上を漂う三百年前の船。その中から現れた発狂した老人と金貨の詰まった箱、そして二冊の本…医師の堀彦市は老人を精神病院へ連れてゆき、古文書の大家である古城博士に本を預ける。古城によって、その本は海賊船から剥奪した宝を隠したという手記である事が判明する。手記を書いた男の屋敷があると思われる軽琴村を訪れた堀は、他にも宝を探している者がいると知る。友人である船長の萩原と、古城の甥・匹田、発狂から回復した元水夫の芦屋と共に命懸けの宝探しに向かう…堀が恋に現を抜かしたりいらんことして仲間を窮地に陥れたり横道にそれがち…大ボスになると思われた昔の女もアッサリ退場しちゃうし…芦屋老人が一番役に立ってたのでは…?
・探偵叢話→1899年連載。原作不詳。スコットランド・ヤードの探偵、アラン・フーカーの送別会で彼が語った失敗談を皮切りに、探偵たちが自らの功名談・失敗談を語ったもの。
・犯人追躡(ついじょう)の失敗:フーカーの失敗談。殺人の容疑者はいかにしてフーカーから逃げ果せたのか。
・郵便切手の秘密:ワイズマンの功名談。妻子が毒を飲まされた手段とは…タイトルーーー!!
・富豪の誘拐(かどわかし):レビーの功名談。えええ指切り落としてそんなじゃ割合わんくない??
・異様の腕:モルスの功名談。鍵のかかった船室で起きた盗難事件…
・二千三百四十三:ミルストンの功名談。汽車で殺害された老人に遺されたドイツ語の「復讐」のカード…
・暗殺倶楽部?:キスクが探偵になる前の失敗談。ひょんな事から秘密結社の存在を知った彼は…
・少寡婦:ガードルストーンの失敗談。踏んだり蹴ったりや…
・試金室の秘密:ボーランドの功名談。盗まれた金粉はどこに隠されている?これは意外な隠し方!
きくち・ゆうほう(1870-1947)
茨城県生まれ。本名・清。
1888年茨城県尋常中学校卒業後、小学校雇教員となり水戸の新聞に「蕾の花」を発表。91年教員を辞めて大阪毎日新聞社に入社。
92~93年、社長の代わりに翻訳した「光子の秘密」が『大阪毎日新聞』に連載され、その後も同紙に作品を発表。1899~1900年に発表した創作「己が罪」で家庭小説の第一人者として文名を高める。
09年渡仏、帰国後は「家なき児」を翻訳、「百合子」「白蓮紅蓮(しろはすべにはす)」等を発表。24~25年にかけて『幽芳全集』全十五巻がまとめられる。24年大阪毎日新聞の取締役に就任、26年に辞任し相談役となる。
30~31年連載の「燃ゆる花」を最後に創作の筆を断つ。47年死去。
・宝庫探検 秘中の秘→1902~03連載。原作不詳。海上を漂う三百年前の船。その中から現れた発狂した老人と金貨の詰まった箱、そして二冊の本…医師の堀彦市は老人を精神病院へ連れてゆき、古文書の大家である古城博士に本を預ける。古城によって、その本は海賊船から剥奪した宝を隠したという手記である事が判明する。手記を書いた男の屋敷があると思われる軽琴村を訪れた堀は、他にも宝を探している者がいると知る。友人である船長の萩原と、古城の甥・匹田、発狂から回復した元水夫の芦屋と共に命懸けの宝探しに向かう…堀が恋に現を抜かしたりいらんことして仲間を窮地に陥れたり横道にそれがち…大ボスになると思われた昔の女もアッサリ退場しちゃうし…芦屋老人が一番役に立ってたのでは…?
・探偵叢話→1899年連載。原作不詳。スコットランド・ヤードの探偵、アラン・フーカーの送別会で彼が語った失敗談を皮切りに、探偵たちが自らの功名談・失敗談を語ったもの。
・犯人追躡(ついじょう)の失敗:フーカーの失敗談。殺人の容疑者はいかにしてフーカーから逃げ果せたのか。
・郵便切手の秘密:ワイズマンの功名談。妻子が毒を飲まされた手段とは…タイトルーーー!!
・富豪の誘拐(かどわかし):レビーの功名談。えええ指切り落としてそんなじゃ割合わんくない??
・異様の腕:モルスの功名談。鍵のかかった船室で起きた盗難事件…
・二千三百四十三:ミルストンの功名談。汽車で殺害された老人に遺されたドイツ語の「復讐」のカード…
・暗殺倶楽部?:キスクが探偵になる前の失敗談。ひょんな事から秘密結社の存在を知った彼は…
・少寡婦:ガードルストーンの失敗談。踏んだり蹴ったりや…
・試金室の秘密:ボーランドの功名談。盗まれた金粉はどこに隠されている?これは意外な隠し方!
きくち・ゆうほう(1870-1947)
茨城県生まれ。本名・清。
1888年茨城県尋常中学校卒業後、小学校雇教員となり水戸の新聞に「蕾の花」を発表。91年教員を辞めて大阪毎日新聞社に入社。
92~93年、社長の代わりに翻訳した「光子の秘密」が『大阪毎日新聞』に連載され、その後も同紙に作品を発表。1899~1900年に発表した創作「己が罪」で家庭小説の第一人者として文名を高める。
09年渡仏、帰国後は「家なき児」を翻訳、「百合子」「白蓮紅蓮(しろはすべにはす)」等を発表。24~25年にかけて『幽芳全集』全十五巻がまとめられる。24年大阪毎日新聞の取締役に就任、26年に辞任し相談役となる。
30~31年連載の「燃ゆる花」を最後に創作の筆を断つ。47年死去。
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