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ハヤカワ・ミステリ 2007
ロバート・ファン・ヒューリック(1910-1967)
オランダ生まれ。外交官、作家、学者として活躍。本書は1959年に発行された。
公安小説(中国独自の小説)を原案とした中国唐代の狄仁傑(ディーレンチェ、通称ディー判事)シリーズを執筆。
ディー判事シリーズは、中国でも出版され、その中の何作かはヒューリック自らが翻訳したという。
なんと挿絵も本人の筆によるもの!私は中国のイラストレーターに発注したものだとばかり思っていたよ。
『東方の黄金』はシリーズ第三作目だが、時系列としては一番最初。
ディー判事が都を離れて地方の知事に就任するお別れ会から始まる。
因みに、当時の中国では、知事は判事を兼ねており、行政と司法の仕事をしておったそうよ。多忙じゃのう。
で、判事の就任地では色々面倒な事が起こっている。前知事は毒殺されたし、人食い虎がウロウロしてるのだ。
更に役人が行方不明になったり、新妻が行方不明になったとの訴えや朝鮮に武器を密輸しているというタレコミまである。

ドウでも良い私的もえポイント
1.朝鮮人の居住区に不法侵入した判事一行を舟で待っている間に寝てしまう洪亮(ホンリャン)
2.曹(ツァオ)進士の立派な顎鬚に気後れしてしまう判事
3.(ちょっとネタバレ)偽顎鬚がバレて泣き出す曹進士(ここまで)

前判事の殺害トリックなかなか面白いとオモウ。そして娼婦に渡した証拠品の扱いも成程ねーとなった。
犯人も検挙されて大団円。とみせかけてディー判事には辛いオチと、オカルトテイストの余韻が何とも言えない。このオカルトオチ、私は好きよ。
それにしても、人食い虎の件は当時の中国の風習というか、うまく取り入れられていて時代小説としても良い感じに思う。
つまり、ディー判事ハマりましたって事!
苦手とする二段組であったが二日で読んだ。手帳のメモによると去年の12月中旬にね…感想寝かせ過ぎだよね(ってもっと放置している読了本も有るアルヨ^^^)
もっと読みたいけど時系列二作目は県図書に置いてないんだよね…
県図書より鶴舞のが品揃え良いってゆう。県が区に負けてる^^^
(でも時系列二作目、確か鶴舞にもなかった…西区にあれば良いのに)
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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