大分前に読んだので感想は割愛・・・「争う四巨頭」が好きかな~、ほのぼのじじいにほっこりした^^
・藁の猫:丘本の友人・粥谷東巨(かゆやとうきょ)は徹底した写実性と完璧を求める芸術的姿勢を持っていた。しかし回顧展に展示された作品には六本指の少女や重力を無視した水など、ちぐはぐなものが描かれた絵があるのに気が付いた亜。徹底した写実性からかけ離れたモチーフが描かれ出したのは東巨の代表作で、モデルとなった女優が自殺して以降の作品だった。亜は丘本からモデルになった女優の新色(にいろ)藤子、内縁の妻・小山葺子、そして東巨が自殺した事を聞き…
・砂我(すなが)家の消失:室野が乗った列車は土砂崩れで止まってしまった。乗客の一人・谷尾が近道を知っているというので亜と共に着いて行く事にしたが、谷尾は壊れた磁石と幼少期の記憶を頼りに山を越えようとしていた為遭難してしまう。漸く見付けた人家に泊めてもらえたが、黴臭いその部屋の窓は釘が打ちつけてあった。好奇心から釘を抜いて外を見ると合掌造りの家があるだけだった。目覚めた後で窓の外を見ると、家は跡形も無く消えていた。土地に伝わる子守唄――一夜にして消えた、砂蛾家のように…
・珠洲子(すずこ)の装い:飛行機事故で亡くなってから人気に火がついた「りんこ」こと加茂珠洲子。彼女の死を惜しみ、映画「珠洲子の絶唱」主演女優を決めるオーディションが開催される。最終選考に残った参加者は皆「りんこ」役を得る為にりんこの髪型やしぐさ、歌い方を真似る中、九番目に登場した参加者だけはりんこに似たところが全くなくて…
・意外な遺骸:警察官に憧れる桜井料二が警官のフリをしてパトロールしていると、野犬が群がっているのに気付いた。犬を追い払うと「たぬきの岩さん」こと綿貫の他殺体があった。死体は腹部と銃で撃たれた上、煮られて、焼かれて木の葉を被せられていた。撮影でその場に居合わせた亜は、童謡「あんたがたどこさ」の見立てではないかと言う。桜井は知り合いの刑事にそれを伝えるが、狸を撃ったのは猟師――りょうじ――である事から、逆に容疑者の一人ではないかと村人に見られてしまう。桜井は自分で犯人を見つけようと躍起になるが…
・ねじれた帽子:サービスエリアから出てきた紳士は、真新しい、仕立ての良い服装をしているのに黒い帽子は変にだぶだぶで形が似合っていなかった。その帽子が風に飛ばされたのを亜は追いかけたが、紳士は頭を抑えたまま車に乗り込み走り去っていった。世話焼きの大竹は帽子を持って戻ってきた亜を連れて紳士の後を追うが…
・争う四巨頭:警官を定年退職した鈴木に刑事時代に起きた事件をエッセイにしないかと雑誌社から依頼が来た。その話は立ち消えになってしまったが、現役時代の一番大きな事件(『亜愛一郎の転倒』収録「黒い霧」)の詳細を書く為、亜に手紙を出していた。律儀にも亜が鈴木家を訪れた日に元県知事・田中の孫娘がやってきた。彼女は、祖父と三人の友人が何か良からぬ事を企んでいるのではないかと鈴木に相談する…
・三郎町路上:蜘蛛学者の響子が亜と乗り込んだタクシーで死体が発見されたと警察から連絡が入った。三郎町で客を降ろした後、次に乗った客が座席の下に男の死体を見付けたという。しかもその死体は三郎町で降ろした客だった。事件に興味を持った響子は、亜を助手に従えて現場へと向った…
・病人に刃物:入院中の磯明編集長を見舞いに行った亜。病院の屋上へ散歩に行くと、一週間前に退院した男がいた。彼は磯明と同室だったので、磯明の姿を見付けるとこちらに向おうとした。ところがリハビリ中の患者にぶつかり倒れてしまった。磯明が駆け寄ると男の腹部は血に染まっていた。男は死んでしまったが、周りに誰もいなかった事・男を刺した凶器が磯明の小刀であった事から、磯明が助けるふりをして男を刺したと刑事に疑われ…
・藁の猫:丘本の友人・粥谷東巨(かゆやとうきょ)は徹底した写実性と完璧を求める芸術的姿勢を持っていた。しかし回顧展に展示された作品には六本指の少女や重力を無視した水など、ちぐはぐなものが描かれた絵があるのに気が付いた亜。徹底した写実性からかけ離れたモチーフが描かれ出したのは東巨の代表作で、モデルとなった女優が自殺して以降の作品だった。亜は丘本からモデルになった女優の新色(にいろ)藤子、内縁の妻・小山葺子、そして東巨が自殺した事を聞き…
・砂我(すなが)家の消失:室野が乗った列車は土砂崩れで止まってしまった。乗客の一人・谷尾が近道を知っているというので亜と共に着いて行く事にしたが、谷尾は壊れた磁石と幼少期の記憶を頼りに山を越えようとしていた為遭難してしまう。漸く見付けた人家に泊めてもらえたが、黴臭いその部屋の窓は釘が打ちつけてあった。好奇心から釘を抜いて外を見ると合掌造りの家があるだけだった。目覚めた後で窓の外を見ると、家は跡形も無く消えていた。土地に伝わる子守唄――一夜にして消えた、砂蛾家のように…
・珠洲子(すずこ)の装い:飛行機事故で亡くなってから人気に火がついた「りんこ」こと加茂珠洲子。彼女の死を惜しみ、映画「珠洲子の絶唱」主演女優を決めるオーディションが開催される。最終選考に残った参加者は皆「りんこ」役を得る為にりんこの髪型やしぐさ、歌い方を真似る中、九番目に登場した参加者だけはりんこに似たところが全くなくて…
・意外な遺骸:警察官に憧れる桜井料二が警官のフリをしてパトロールしていると、野犬が群がっているのに気付いた。犬を追い払うと「たぬきの岩さん」こと綿貫の他殺体があった。死体は腹部と銃で撃たれた上、煮られて、焼かれて木の葉を被せられていた。撮影でその場に居合わせた亜は、童謡「あんたがたどこさ」の見立てではないかと言う。桜井は知り合いの刑事にそれを伝えるが、狸を撃ったのは猟師――りょうじ――である事から、逆に容疑者の一人ではないかと村人に見られてしまう。桜井は自分で犯人を見つけようと躍起になるが…
・ねじれた帽子:サービスエリアから出てきた紳士は、真新しい、仕立ての良い服装をしているのに黒い帽子は変にだぶだぶで形が似合っていなかった。その帽子が風に飛ばされたのを亜は追いかけたが、紳士は頭を抑えたまま車に乗り込み走り去っていった。世話焼きの大竹は帽子を持って戻ってきた亜を連れて紳士の後を追うが…
・争う四巨頭:警官を定年退職した鈴木に刑事時代に起きた事件をエッセイにしないかと雑誌社から依頼が来た。その話は立ち消えになってしまったが、現役時代の一番大きな事件(『亜愛一郎の転倒』収録「黒い霧」)の詳細を書く為、亜に手紙を出していた。律儀にも亜が鈴木家を訪れた日に元県知事・田中の孫娘がやってきた。彼女は、祖父と三人の友人が何か良からぬ事を企んでいるのではないかと鈴木に相談する…
・三郎町路上:蜘蛛学者の響子が亜と乗り込んだタクシーで死体が発見されたと警察から連絡が入った。三郎町で客を降ろした後、次に乗った客が座席の下に男の死体を見付けたという。しかもその死体は三郎町で降ろした客だった。事件に興味を持った響子は、亜を助手に従えて現場へと向った…
・病人に刃物:入院中の磯明編集長を見舞いに行った亜。病院の屋上へ散歩に行くと、一週間前に退院した男がいた。彼は磯明と同室だったので、磯明の姿を見付けるとこちらに向おうとした。ところがリハビリ中の患者にぶつかり倒れてしまった。磯明が駆け寄ると男の腹部は血に染まっていた。男は死んでしまったが、周りに誰もいなかった事・男を刺した凶器が磯明の小刀であった事から、磯明が助けるふりをして男を刺したと刑事に疑われ…
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