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1961年発表
漢陽へ戻る途中で嵐に遭い、近くの道観「朝雲観」へ一夜の宿を借りる狄判事一行。その観(てら)は一年前に三人の娘が死んだ事件で狄が訪問する筈だった道観だった。丁度その日は観の開山祭で、芸人を呼んで宴を催しているという。
部屋に案内される途中、狄は昔の兜を被った大男が裸の片腕の娘を抱きすくめているのを窓越しに目撃するが、そこは誰もいない筈の物置で、しかも窓のない部屋だった…


雨に打たれて悪寒と頭痛の中、一晩で事件を解決してしまう狄判事。お供が陶侃(タオガン)だったのも良かったのかと。
最後の狄判事の判断には驚かされた…『絞首台の謎』におけるバンコラン的な…
それにしても判事と三人の妻のやりとり良いね、第三夫人良い仕事した。
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エグチマサヤ
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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