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5、6年振り?に再読。
1247年に中国の宗慈が書いた『洗冤集録』という、世界最古の法医学書の解説書的な本。
更に、洗冤集録発行(当時の中国は世界いちの先進国だったので、木版印刷もしてたのです)から700年程後に出版された解説書に掲載された事件も収録されています。
凄いよね、中国。ルネサンスでダ・ヴィンチが死刑囚を解剖してスケッチする100年も前にこんな本残すなんて。
とはいえ、未だ死体を解剖する事はない時代でしたので、「骨の数は暦と同じで365節ある」と記載されてます。あと、首吊り後一日経っても生き返らせる事が出来るとか、現在の常識に照らし合わせるととんでもない事も書かれてます。
いやしかし間違った事書いてるところもあるけど、13世紀にここまでがっつり他殺死体と自殺死体、自然死病死の見分け方やらを後世の為に残していたという事が素晴らしい事でして。宗慈すげー。
あと、当時は賄賂やらなんやらで冤罪がいっぱいあったそうで、それを戒める為に書かれたってゆう印象が強いです。賄賂を受けとった助手に騙されないようにって色々書かれてる。
他にも、当時の中国の人は他人を陥れる為に我が子を殺す事も少なくなかったそうなので、こどもの死因に気をつけろみたいな事も書かれてる。
コレラ等で死んだとみせかけて、実は毒殺だったという事もあるから銀の簪で毒殺かどうか確認しろ、とか、後日再検視する場合にそなえてどのように埋葬すればよいか、とか、日本でも明治までこの本を手本にして検視等していたそうです。

はー、やっぱり法医学って面白いなー!
上野先生の本買わなきゃなー。
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