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再読。これは犯人覚えていなかった。

しろうと探偵のファイロ・ヴァンスがポーカーゲームで容疑者たちの心理を探り、真犯人となり得る人格を持つ人物を指摘するという画期的推理方法。
マァ昔の話なので、骨相学で犯罪者タイプを分けたり平気でしていた時代なので「本当にそんなんで犯人が判るのか」というツッコミは無しで。
それに心理学で犯人を見極めた訳ではなく、ちゃんと論理と証拠に基いて真犯人を指摘している。
うむ、ヴァン・ダインなかなかやるな!(何故上から目線)

ところでこのヴァン・ダインという人物。
本来は美術批評家で、芸術にすごく造詣が深く、作中のヴァンスも「ちゃちな」美術蒐集家として美術作品の批評をしている。
で、美術史なんかの執筆業で生計を立てていたのだが、病気になり、入院生活を余儀なくされ暇つぶしにミステリを2千冊読んだんだって。
現代では、ミステリ2千冊ってゆったら氷山の一角程度だろうけど、約100年前の2千冊って凄くね??
殆ど全てのミステリを読みきったと言っても過言ではないんじゃね??いや、こまかいことは知らないけどさ。
で、病状が安定してまた仕事するぞーて時にまた悪化!どんなけ!藪医者にでもかかっていたんじゃなかろうかと邪推してしまう。
しかも今回は絶対安静、仕事なんてとんでもない死にたいのか!位に脅されての入院。収入がないのにこんなじゃやっていけない・・・!
と、そこでヴァンは思った。
「私の美術評論文はたいした稼ぎにならんのに、ミステリは何年も売れている・・・しかも、しょうもない駄作ミステリですら印税が入っている・・・てゆうか私にも書けるんじゃね??2千冊読んだ私の方がもっと良いミステリ書けるんじゃね??」
そうして書き上げたのが処女作『ベンスン殺人事件』。大ヒット。
そして続くこの『カナリア殺人事件』。前作の倍売れた。
うーん、転んでもタダでは起きない人生だ。



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本当は白いのが良かったけど、白は黒の倍近い値段・・・何故・・・
白のが良いならマック買っとけ!正論です。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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