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ふっふっふ。
今日から五連休(先日土日出勤したから)なスバルタは張り切って映画観に行っちゃったんだぜ!
しかも二本!

まずいっぽんめ、フランス映画で明日までの上映、しかも昼間一回しかやらないってんで行ってきた。
原作はアガサ・クリスティの『ホロー荘の殺人』
そうです、ミステリなので慌てて視てきたのです、つってもクリスティは『そして誰もいなくなった』しか読んだ事ないのですが。あとはNHKで再放送していたポアロを学校終わって即帰宅して見ていた位で。

上議員議員のアンリの邸宅に、招かれた5人の男女。
客の一人、精神科医のピエールを巡って彼らに渦巻く愛憎。
そして最後の客で、かつてピエールが愛したイタリア人女優のレアが現われた事で悲劇が起こる。
8人の客が揃った翌日、ピエールはプールで狙撃される。
人々が駆け付けるとそこには凶弾に斃れたピエール、銃を持ったピエールの妻クレール、ピエールの現愛人エステルがいた。エステルはまだ息があるピエールを介抱するが絶命、近くに落ちていた薬莢を拾いクレールが持っていたリボルバーをプールに叩き落してしまう。
容疑者として連行されるクレール。その晩、密かに部屋を抜け出したエステルは庭でオートマチック銃を拾う。
解剖の結果、ピエールはオートマチックで撃たれた事が判明、クレールは釈放されるが今度はレアが滞在先のホテルで咽喉を掻き切られて殺害されてしまう。

原作ではポアロが探偵役で出ているようだけど、劇化するにあたってクリスティ自らが探偵役を消去したらしい。
ちゃんと犯人は判明するけど、真相の先には誰にも解けない愛という謎が残る、という訳なのです。
かろうじて真相を知ろうとする小説家でアル中のフィリップが出てくるけど、彼は犯人が知りたいのではなく、自分が犯人かもしれないという疑念を払う為に行動している(泥酔すると記憶がなくなる)ので別段探偵らしい事はしていない。偶々成り行きで真相を知るのである。
そしてタイトルの「アリバイ」には「不在証明」以外の意味が込められていて、人間の心理を突いたトリックだなーと思いました。
てゆか、なんかもー人間関係がごちゃごちゃし過ぎて、そりゃあ殺人だって起こるよ・・・て感じです。
まさに 愛と憎しみは表裏一体 です。コワー。
私としては珍しく、登場人物の誰一人にも共感出来なかった映画でした。
面白いは面白い映画だったので観れて良かったけど、なんかもやもやが残ります・・・患者のおばあちゃんの記憶障害とか、運転手ミシェルとか・・・ドウなったんだ。
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井上雄彦のインタヴュみて、絵を描くモチベーション上げてきました。
あとは久し振りに心理学のコーナー行って懐かしい気分になり、ついでにミステリコーナーに寄ったら巷説の最新刊が出ていて鳥肌立つ程驚いてきました。
『西巷説百物語』・・・西ッて事は大阪・・・???え、主役は林蔵なの??
林蔵でした、又市も出てましたが、主役は林蔵なので「御行奉為」と言ってりん、と鈴(れい)の音――は鳴らないようです。あと百介も出てた!最後のほうだけ立ち読みしたので前巷説から何年後なのか判らないけど。

以上忘れないうちにメモ でした。
人生三度目の読本。
最初は10年前、まだ安倍公房が推理作家だと思い込んでいた頃に『砂の女』と一緒に借りて読んだ。
そっから高木彬光にはまって神津シリーズを読み漁りだし、やっぱり能面手元に置いておきたいと数年後古本で購入して読む。
で、二回読んだんだけど、密室トリックがイマイチ把握出来ず、なんだかなぁであった。
いやいや、これすっごく好きな作品なの、だからこそ本棚に納めた訳で。
だので今回みたび読んで理解しました!なんだそゆことかって位簡単な事だったんだけど、やっぱ現場の見取り図がないと判り難いなぁ・・・右開きか左開きかも未だ判らず・・・
これって私が賢くないだけなんですが!なんですが!
空間認識能力が低いんだよおおおオンナってェのは!心理学実験でそんな結果が出た気がする。

・柳 光一:ビルマから帰還。化学者。千鶴井家に居候している
・高木彬光:光一の友人で、自称「日本のフィロ・ヴァンス」
・石狩弘之:「法の鬼」と呼ばれる検事。光一の父親と親友だった

本家
・千鶴井壮一郎:世界的な放射能化学者。分家に殺された?
・千鶴井香代子:壮一郎の嫁。博士の死後精神病院に入院
・千鶴井緋紗子:壮一郎の娘。5年前に発狂
・千鶴井賢吉:壮一郎の息子。強度の心臓弁膜症

分家
・千鶴井泰次郎:壮一郎の弟で医者。恐るべき物欲の人
・千鶴井麟太郎:泰次郎の長男。恐るべき虚無主義者で自分は超人だと信じている
・千鶴井洋一郎:泰次郎の二男。父親を一回り小さくしたような男
・千鶴井園枝:泰次郎の実母。脳梗塞の後遺症によって身体が不自由
・千鶴井佐和子:泰次郎の娘。分家の中では一番まとも

人物表がなかったので書きながら(ディープなファンはこうやって読むらしい)読んでたらふっと話の内容を思い出してゆきました。
登場人物の中に、精神病院に入院している人がいて、ああ、当時(戦後)の精神病院っつったら戦地とは違う方向に地獄だよなぁ・・・と思った事で記憶が蘇る。
昔の精神病患者って本当に酷い扱いを受けていたのだよ、ヒステリー患者が女性しかいないからってんで女性特有の病気だとして子宮を切除する事が治療法だった。その後、男性患者にもヒステリー症状が現れるケースが発覚してその治療法はやめたんだけど、そんなの後の祭りだよねぇ・・・断りもなく子供産めない身体にさせられた女性患者の事を考えると。
この作品に出てくる分家はヴァンの「グリーン家」日本版って感じで、ほんと、誰が死んでも誰も悲しまない、寧ろみんな死んだ方が社会の為。という人間ばかり。
中でも長男がほんとにどうしようもないクズで梅毒保有者なんだけど、気違いと天才は紙一重っちゅうやつで、本当に精神病院に入院させるべきはこいつなのに見た目正常者なので野放しになっている。

何でこの作品が好きなのかって考えながら読んでたんだけど、ドウやら人間的結末ってゆうんだろうか、人間の心理の割り切れなさとか不可解さ??なんか白黒つけられない心理描写に比重が傾いている結末の話が好きみたいです。『歯と爪』的な。
三回読んだけど、やっぱりこの作品は凄く好きで、ちょっと泣いた。
これはカーの処女作で、しかもいきなり密室ものである。
前の結婚生活で、良人に殺されかけた女。彼女が再び結婚をしようとしているところに前夫からの脅迫状が届く。
前夫は彼女が再婚する事を新聞で知り、精神病院から脱走、整形してパリにやってきていたのだ。
前夫の影に怯える女、そして婚約者の公爵。
二人の結婚式の当日、大勢の人々で賑わうクラブの中で公爵は首を切り落とされて殺害されてしまう。
しかもふたつしかない入り口の一つは刑事が見張り、もう一つのドアは予審判事・バンコランが一時も目を離さなかったにも関わらず、現場には犯人の姿はなかった・・・

今の今までディスクン・カーだと思ってた、ディクスンなのか。
昔一度読んだけどトリックが理解出来なくておもしょないなぁと思ってたけど、
ちゃんと密室トリック判ろうという意識を持って読み返したら面白いね!!
トリック理解出来ました、理解出来なかったあの頃の私に喝! 何読んでたの。

物語は随所に芝居の台詞が散りばめられ、シェイクスピアとか全然な私にはサッパリだけれども、登場人物の中に派手好きな、芝居っ気たっぷりの男が出てきているのでそれにもひっかけてあるのかなぁ。
古典ミステリって大抵犯人が自殺してお終いなパタンが多いけど、これはぶつりと切れている感じ。余韻がじわじわきます。

真面目にトリック理解しようとしながら読めば判るという事に気付いたのでもう一冊未だにトリック判らんのを読み返そうかな・・・
二日目は倉敷の美観地区を散策。

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向こうにはなにがあるのかや。

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赤い電信柱がお洒落です。

本来ならば大原美術館とか行くべきなんですが、張り切り過ぎて8時頃から活動しだしたのでどこも開いてなかった。
適当にうろうろしてたら地元の人が声掛けてくれて、古い街並みが残っている場所への道を教えてくれた。
観光地の中に住んでいる人達は観光客のあしらいが巧いなぁと感心しつつ教えてもらった方向へ進む。

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山に続く道かと思って階段登ったら民家に続いていたので写真を撮ってすぐ降りました。

ぼーっとしてきたので岡山駅へ向かいました。
岡山県はフルーツの特産地で、特に岡山市はフルーツパフェの街として有名らしいのでパフェ食べに!
観光案内所でフルーツパフェの街加盟店の地図を貰って、美味しそうな所を探す・・・
移動が面倒なので駅構内の所にする。
・・・が、迷う・・・どこにあるの・・・同じ所をぐるぐる回る・・・
一軒見つけたがイートインじゃないのでパス!
何とか駅地下の夢二という喫茶店で数量限定っぽいパフェを注文。

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桃うんめえめめええ! メロンはきゅうりだったけど。
パフェって底の方コーンフレークで興醒めするけど、ここのはミルクプリンが入ってた!
うん、多分ミルクプリン。フレークでカサマシする詐欺イ事はしてません!
はい、これお昼ご飯です。

6時間掛けて名古屋帰って風呂入って飯食って寝る事考えたら急に疲れてきたのでそのまま帰宅。
一日目に比べて本当に薄っぺらい内容の二日目であった。
独り旅の醍醐味は滞在時間を勝手に繰り上げても許されるところだと思います。

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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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