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昨日、今日と近くの神社のお祭りがあった。
でっかい提燈。

大学時代から、定期的に廃墟ブーム到来するのだけど、



駅から自宅への帰路にあった廃墟。
現在既に撤去済み。何故なら倒壊したからさ!
隣の車も巻き込んでの倒壊だったんだぜ!
因みに撮影地点の背面には廃工場みたいな物件有。

ゴールデンウィークに蓄えた脂肪が家出する気配がありません。
中年太りってやつです。
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先日、二時間サスペンスでやってましたね、亜愛一郎。

長身で、貴族的で俳優っぽい超絶イケメンなカメラマン、それが亜愛一郎。
しかし喋るとおどおどしてるし、傘もイマイチ扱い切れない駄目駄目な男、それが亜愛一郎。
ついでにカメラの被写体は雲だの化石だの虫だのばかり、それが亜愛一郎。
そんな残念なイケメンではあるが、謎解きは大の得意である。
事件にウッカリ遭遇しては謎を解き明かしてしまう(しかも真相に気付くと白目をむく)。

事件にあまり関係ないけど、「三角形の顔をした洋装の老婦人」というご夫人が必ずどこかに出てくる。全国各地に存在しているようだ。

・DL2号機事件
記念すべき亜愛一郎デビュー作。というか泡坂さんのデビュー作である。
デビュー作にして、濃ゆいキャラクタをごりごり出してくるとは、恐るべし…
飛行機爆破予告のあったローカル空港では警察官が警戒にあたっていた。
そこで飛行機を見上げている妙な三人組に目をつけた刑事。
飛行機は無事着陸するが、乗客の一人が「警備が甘い」といちゃもんをつけてきた…
この男は、50年に一度大震災に見舞われる土地を震災直後に買占め引っ越してきた男で、人身事故を起こした男(因みに、被害にあった女子高生は柔道部の主将でかすり傷一つ受けずに運転手を車から引きずり下ろして警察に突き出している)を運転手として雇っていた。
男の不思議行動の心理を、愛一郎が推理する。

・右腕山上空
スネーク製菓の宣伝で右腕山を熱気球で飛行するピエロの扮装をした芸人。
しかし、彼は上空でピストル自殺してしまった。
テレビカメラマンとして現場にいた愛一郎は、ピエロの大きな手袋をはめたままでは引き金を引く事が出来ない事から、他殺だと訴える。しかし気球には芸人一人しか居らず、上空から気球に近づいた者もいなかった…はずなのだが、偶々天体観測をしていた中学生三人組が右腕山にUFOが現れたのを目撃していた。

・曲った部屋
沼地を埋めて建てられた団地は、築1年で沈み出し、おまけに近くの火葬場から焼却時の煙と臭いが漂ってくるという物件だった。
しかもマイソウムシと呼ばれる死肉を主食とする虫が大量発生。さらに何故かパワーアップし、猫の死骸を一日で骨にし、死肉だけでは飽き足らず植物まで食い荒らすようになってしまった。
そんな団地で一人の男の死体が発見された。マイソウムシに食い散らかされ、顔も判らない状態だった。

・掌上の黄金仮面
巨大な弥勒菩薩像の前には15階建てのホテル。その菩薩像の掌の上から現金がばら撒かれた。
現金と思われたものは、お札に良く似たビラであった。ビラを撒いているのは黄金の仮面を被った男。
直後、掌から男は落下。銃で胸を正面から撃たれていた。
同じ頃、向かいのホテルでは殺人事件が発生していた…
やたらめったらピストルを撃ちたがる刑事が出てくるよ^^^バカボンのおまわりさんか^^^

・G線上の鼬(いたち)
フランスへ行くために働くタクシー運転手は、「鼬みたいな顔をした」タクシー強盗に襲われたという同僚と、偶々タクシーに乗車していた愛一郎は現場へ向かう。だが、強盗は殺されていて、タクシーからの足跡は一組しかなかった。警察は運転手が強盗を殺害したとして連行してしまう。
愛一郎は白目をむくと、何かを探しに雪のなかへ飛び出していった…

・掘出された童話
暗号もの!

・ホロボの神
ホロボ島で終戦を迎えた陸軍部隊。終戦後、遺骨を回収するため、生き残った元兵士と遺族が船でホロボ島に向かっていた。
恐竜の調査の為に乗船していた愛一郎たちは、ホロボ島で起きた不思議な事件の話を聞く事になった。

・黒い霧
この話のみ、語り手は女性。
早朝、カーボンが撒き散らされ、住民も住宅も真っ黒になってしまった商店街。
実は同じ事件が一ヶ月前にも起きていて、その一件で儲けた畳屋の仕業だという憶測が飛び交い、ついには商店街中で大乱闘が起きてしまった。
偶々商店街に居合わせた愛一郎は、例えばこの付近で殺人事件が起きたかもしれないと推測する。
カーボン撒き散らしと殺人事件の関連は?そもそも、殺人事件なんて本当に起きているのか?

あらすじ書くのって難しいな…面白いから読んでみて!とだけ書けば良いのか…
とにかく、愛一郎の普段の駄目さと推理の切れのギャップがいい。
とはいえ、推理しているのに犯人が自供しているみたいな口調で喋ったり、酔っ払いながら推理を述べたり、状況はイマイチですが…
創作篇は、深夜の悲報までが本名の山下平八郎名義。
小奈祗は発行部数の少なかった雑誌に山下利三郎名義で発表したもの。Ⅰの発行後、その雑誌を持っている人から連絡があり、収録できたそうな。

・創作篇
横顔はたしか彼奴
年の差婚した夫が中毒死した。毒物を気化させて中毒させたと考えられたが、彼を助けようとしてガスが充満した部屋に入った女中と居候は中毒症状を起こしたが、妻には何の症状も表れなかった。
若手から「このタイトルからして古すぎる」とか言われてたやつですな。
確かに、このタイトルそんなに本文と関係ない。タイトルひねらなさすぎてネタバレなのも困るがこれもドウかと。

歳末とりとめな記
吉塚亮吉、年の瀬の夜中に三度も職務質問されて激おこの段。

運ちゃん行状記
タクシー運転手がデパート前で見たのは、外出禁止を言い渡した妻の横顔だった。怒りに任せて後を追うが、妻が万引きしたと知らされショックを受ける。そして離縁書を認め妻に突きつけたが…
「探偵趣味の喜劇」がテーマ。

見えぬ紙片
これまた年の差婚の夫が殺される話。
・被害者は護身用の拳銃を持っていたのに発砲しなかったのは何故?
・ものの数分で、殺害→金庫荒らし→手を洗う て早業過ぎんじゃね?
・道中に残された血痕は?
・投げ入れられていた紙片を見て、被害者は何故恐怖に陥ったのか?
などなど、結構謎が散らばってます。
読み進めるうち、「何だか流れが『緋色の研究』っぽいなー」と思った。
流れというか、構成?事件があって、犯行動機となる過去の出来事が第二部として描かれている感じがね。

野呂家の秘密
小学校の教諭を退職した亮吉が滞在している村で起きた事件。
ケチで人付き合いの全く無い老人が毒殺され、姿を消した若い妾を重要参考人として追うが、村人たちはこの女の姿を見た事がなかった。
ただ、寺の住職と、村の鼻つまみ者の南渓のみが女を見た事がある人物である。
老人の葬儀が済むと、南渓は「犯人の居場所に心当たりがある」と亮吉に語った。
亮吉は、老人の遺言書に書かれた妾の間男の名が、南渓の本名だと知り、慌てて南渓を探すが彼は死体となって発見されたのだった…
私けっこうこの話好きよ。

深夜の悲報
兄妹と老人が一緒に住んでいた。兄妹と老人の血は繋がっていないが、肉親以上に親身になって生活していた。
妹は、病に侵され死にそうである。お金さえあれば、薬が買えるのに…
思い詰めた顔をする兄に、老人は妙な気を起こすなと諭し、家を空ける。
兄はついにある家へ強盗に入る決心をするが…
非常に悲劇。こういう短編パタンは色んな人が書いてますね。

小奈祗の亡魂
小奈祗(こなぎ)という遊女を妻にしたが愛人を作って蔑ろにし、死に追いやった男に下された秘密法廷の判決とは…

越中どの三番勝負
定信(=越中)がドウしても勝てなかった男との口勝負の話。歴史に疎くて全然解らない。
これは「平八郎」という人物の作だけど、利三郎の随筆とかでおそらく彼の別名の作であろうと断定されたもの。

・評論・随筆篇
つらつら惟記/画房雀/譫言まじり/処女作とか/取留もなく三つ/五月創作界瞥見/間と愚痴/逐蠅閑話/世間は狭い/喫茶室/奥丹後震災地より帰りて/三千年以前の探偵趣味戯曲/どろどろ漫談/おわび/くさぐさ/本田緒生論は断る!/私と彦九郎/おえらい物語/著者自伝/呪ひと怪死/私の手を握つて/森下雨村を語る/グルクハイマー殺し合作と連作ストーリー工作を見て/このところ省眄無用/薬草園 毒には毒を/書簡/病窓放談/稚拙な努力/閑古鳥の呟き/ナポレオンの墓守サンチーニの話/古都アテネ/アンケートほか
私が初めて自分で買って読んだミステリは、綾辻さんの『暗闇の囁き』だった。
そこからミステリにはまり、犯罪心理学に興味を持ち、法医学や植物毒も気になるようになって、
現在は「探偵」小説おたく(自称)になった訳でして。
だので綾辻作品は私のおたく暦と切っても切れない関係にあるのです。

館シリーズ第2作目の『水車館の殺人』、かれこれ15年振り位の再読です。
再読動機は、あんまり内容覚えてなかったから!
「囁き」シリーズはちゃんとオチ覚えてる、特に暗闇は泣きながら読んだ。13歳の夏の出来事。強烈な出会いだったのだ。
デヴュー作『十角館の殺人』も強烈な印象を与えられた。台詞とか覚えとるしだし。
『人形館』も『迷路館』も『黒猫館』も、賞をとった『時計館』も7年待った『暗黒館』も話の流れやオチを覚えている。
だけど『水車館』は殆ど覚えていなかった。
だって館があんなことやこんなことにならなかったから…
そう考えるとこれは他と比べると凄く地味なのかもしれない。
探偵役の島田潔も、まだ探偵が板についていなかった(それはそれで初初しくて良いけどさ)。

しかしマァ、再読しだすとちょっとずつ思い出すね!
途中であれを思い出したので、伏線拾いながら読めてまた別の楽しみがありましたわ。
あとはミステリ読み慣れた状態で読んだので、色々気付きますね、セオリー的な事に。
当時はまだ綾辻と有栖川と島田荘司位しか読んでなかったからねー…経験が浅かったのねーと感慨に耽りながら読みました。



今月は、年度末だので仕事の合間に青空文庫読めませんでした。
星の王子さま読みかけたけど、こりゃー泣く展開だわと気付いたので外では読めない^^^
日用品を買い溜めしている人をみっともねーと非難しているわたくしですが、取り敢えずこれ買っちゃいました!



ほん!
栄のジュンク堂は20時までしかやってないので焦るぜ。
まだ欲しいものあるけど、一冊は見送って、あとは在庫切れだった。
創論ミステリ蔵書、72まで出てた…追いつける気がしない^^^
あと、コミックスコーナーのポスタに

綾辻行人 vs 京極夏彦

とあって、「おお、共著出したのかしらん」と思ったら、
文豪なんとかってゆう漫画の宣伝ポスタだった。
実在の作家が特殊能力を持った人になってるアクション漫画らしい。
京極は憑物落としで、綾辻は偶然不幸な死に至らせる能力。
アナザー寄りの能力なのか、綾辻っつったら館シリーズだろーと思ったら
角川の漫画だからか…

京極といえば、新シリーズで『書楼弔堂』というのが出てました。
明治20年代の本屋が舞台。装丁が素敵、中の目次の配置とかも素敵(=格好良いとか、そーゆう意味で無く)
パラ見したら京極堂の祖父か曽祖父的な人が出てた^^^リンクしまくりじゃ。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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