小酒井不木/「マリー・ロオジェ事件」の研究
海野十三/千早館の迷路
再読。やっぱりあの採血法は効率的じゃないとオモウ。
シャルル・ペロー/青ひげ(楠山正雄訳)
「開けたらいかん」のなら鍵渡すなよおお…
酒井嘉七/両面競牡丹
これも再読。
オー・ヘンリ/罪と覚悟(大久保ゆう訳)
坂口安吾/推理小説論、投手殺人事件、オモチャ箱
え、安吾の推理小説って『不連続殺人事件』だけじゃなかったの?
ギ・ド・モーパッサン/ある自殺者の手記(秋田滋訳)
また読んじゃった…
野村胡堂/無題(故海野十三氏追悼諸家文集)、百唇の譜、黄金を浴びる女、禁断の死針、礫心中、猟色の果、青い眼鏡、悪人の娘、悪魔の顔、女記者の役割、音波の殺人、踊る美人像、九つの鍵、古城の真昼、錢形平次捕物控 040兵庫の眼玉、042庚申横町、045御落胤殺し、046双生児の呪、047どんど焼、048お藤は解く、050碁敵、051迷子札、054麝香の匂ひ、056地獄から来た男、057死の矢文、059酒屋火事、060蝉丸の香爐、062城の絵図面、063花見の仇討、064九百九十両、065結納の行方、066玉の輿の呪、068辻斬綺談、071平次屠蘇機嫌、072買つた遺書、073黒い巾着、075巾着切の娘、076竹光の殺人、077八五郎の恋、078十手の道、079十七の娘、080捕物仁義、081受難の通人、082お局お六、083鉄砲汁、090禁制の賦、091笑い茸、097許婚の死、098紅筆願文、099お篠姉妹、100ガラツ八祝言、113北冥の魚、121土への愛著、150槍の折れ、157娘の役目、246万両分限、247女御用聞き、250母娘巡礼、251槍と焔、252敵持ち、253猫の首環、254茶汲み四人娘、255月待ち、256恋をせぬ女、257凧糸の謎、259軍学者の妾、260女臼、262綾の鼓、263死の踊り子、267百草園の娘、278苫三七の娘、279持参千両、280華魁(おいらん)崩れ、294井戸端の逢引、296旅に病む女、297花見の留守、298匕首の行方、311鬼女、314美少年国
九つの鍵は少年少女向け。しかも未完であった。
アーサー・コナン・ドイル/橙の種五粒(加藤朝鳥訳 大久保ゆう改訳)
佐藤垢石/蛙を食う岩魚
タイトルで怪奇ものだと思って読んだら普通に釣りの話だった。
国枝史郎/わかりきった話
長谷川伸/討たせてやらぬ敵討
海野十三/千早館の迷路
再読。やっぱりあの採血法は効率的じゃないとオモウ。
シャルル・ペロー/青ひげ(楠山正雄訳)
「開けたらいかん」のなら鍵渡すなよおお…
酒井嘉七/両面競牡丹
これも再読。
オー・ヘンリ/罪と覚悟(大久保ゆう訳)
坂口安吾/推理小説論、投手殺人事件、オモチャ箱
え、安吾の推理小説って『不連続殺人事件』だけじゃなかったの?
ギ・ド・モーパッサン/ある自殺者の手記(秋田滋訳)
また読んじゃった…
野村胡堂/無題(故海野十三氏追悼諸家文集)、百唇の譜、黄金を浴びる女、禁断の死針、礫心中、猟色の果、青い眼鏡、悪人の娘、悪魔の顔、女記者の役割、音波の殺人、踊る美人像、九つの鍵、古城の真昼、錢形平次捕物控 040兵庫の眼玉、042庚申横町、045御落胤殺し、046双生児の呪、047どんど焼、048お藤は解く、050碁敵、051迷子札、054麝香の匂ひ、056地獄から来た男、057死の矢文、059酒屋火事、060蝉丸の香爐、062城の絵図面、063花見の仇討、064九百九十両、065結納の行方、066玉の輿の呪、068辻斬綺談、071平次屠蘇機嫌、072買つた遺書、073黒い巾着、075巾着切の娘、076竹光の殺人、077八五郎の恋、078十手の道、079十七の娘、080捕物仁義、081受難の通人、082お局お六、083鉄砲汁、090禁制の賦、091笑い茸、097許婚の死、098紅筆願文、099お篠姉妹、100ガラツ八祝言、113北冥の魚、121土への愛著、150槍の折れ、157娘の役目、246万両分限、247女御用聞き、250母娘巡礼、251槍と焔、252敵持ち、253猫の首環、254茶汲み四人娘、255月待ち、256恋をせぬ女、257凧糸の謎、259軍学者の妾、260女臼、262綾の鼓、263死の踊り子、267百草園の娘、278苫三七の娘、279持参千両、280華魁(おいらん)崩れ、294井戸端の逢引、296旅に病む女、297花見の留守、298匕首の行方、311鬼女、314美少年国
九つの鍵は少年少女向け。しかも未完であった。
アーサー・コナン・ドイル/橙の種五粒(加藤朝鳥訳 大久保ゆう改訳)
佐藤垢石/蛙を食う岩魚
タイトルで怪奇ものだと思って読んだら普通に釣りの話だった。
国枝史郎/わかりきった話
長谷川伸/討たせてやらぬ敵討
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・創作篇
狂燥曲殺人事件:蒼井雄デビュー作。これは幻影城で読んでた。
執念:死後硬直を起こしている死体が発した悲鳴の謎。
最後の審判:嵐の中、争う二人の男が目撃された。一人は夥しい血の海で絶命し、もう一人の姿はなかった。刺創は浅く致命傷になる程でも、また、それ程出血するようなものでもなかった事から、相手は相当な深手を負っていると考えられたが、血の跡を辿った先の小屋には誰もいなかった。
蛆虫:法医昆虫学ですな。生きたまま腐敗した肉を蛆に食わせるってどんな恨みが…人物描写がほぼ無なんで、動機とか全然判らない。しかしなんとも皮肉なオチ。
霧しぶく山:中編。
ハゲタカの餌になるよう吊るされた男の死体を発見した登山者。死体を下ろし、調べてみると、四枚の地図の裏に記された、恐るべき犯罪の告白文が見つかった。手記によれば、男は二人の男を殺し、一人の女を殺そうとしているようだが、そうなると手記を持って死んでいるこの男は一体誰なのだろうか…
黒潮殺人事件:元警視庁刑事の私立探偵・竹崎が主役のシリーズ。
尾鷲で乗船し、長島で降りた男が数時間後に真珠湾で釣りをしている格好で死体となって発見された。男が乗っていた船に偶然竹崎も乗船していたので捜査に加わったが、長島での男の足取りは掴めず、身元すら判明しないのだった。
第三者の殺人:竹崎の元に自首してきた男。話を聞き現場に行くと、男が殺したと思って逃げ出した後、被害者は息を吹き返し別の人間に殺害された事が判明して…
三つめの棺:ある地方では、同じ家から相次いで死者がでると、必ず三人目が死ぬという言い伝えがある。竹崎の元にやって来てそう語った男の兄の家も、二人の死人が出たばかりで、三人目の死期も近いらしい。男は財産狙いの犯行だと訴えるが…
殺人者の心理:読了してから時間経ってる上に、感想メモも残してなかったのでちょっとどんな話か忘れた…竹崎シリーズだったのは覚えてるけど…
感情の動き:珍しく女性が主役の話。労働組合の有力者が殺害され、現場で犯人のものと思しき品物を拾った女性の心理が描かれていて、なんか新鮮でした。こうゆう話も書くんだねー。
*
ソル・グルクハイマー殺人事件 京都探偵倶楽部:これは京都探偵倶楽部員によるリレー小説。執筆順に
大井正、馬場重次、大畠健三郎、渡部八郎、斗南有吉、波多野狂夢、蒼井雄、左頭弦馬
行き当たりばったりのリレー小説ではなく、ある程度こんな話にしようぜーと決めて書かれた作品らしい。
たしかに、この面子(職業作家がいない)で行き当たりばったりに書いたら作品として成立してないだろうな…
申し訳ないが、読み飛ばしても後悔しない作品だった…
・評論・随筆篇
寝言の寄せ書/神戸探偵倶楽寄せ書/作者の言葉(「狂燥曲殺人事件」)/「瀬戸内海の惨劇」について/盲腸と探偵小説/この作に就き(瀬戸内海の惨劇)/箱詰裸女/解説(「船富家の惨劇」)/郷愁/(無題)/アンケート
あおい・ゆう(1909-1975)
京都府宇治市生まれ。本名は藤田優三。
大阪市立都島工業学校電気科を卒業後、宇治川電気(関西電力の前身企業の一つ)入社、定年まで同社に勤務。
日本において初めて鉄道ダイヤを題材とした長編探偵小説『船富家の惨劇』(1935)を著す。
狂燥曲殺人事件:蒼井雄デビュー作。これは幻影城で読んでた。
執念:死後硬直を起こしている死体が発した悲鳴の謎。
最後の審判:嵐の中、争う二人の男が目撃された。一人は夥しい血の海で絶命し、もう一人の姿はなかった。刺創は浅く致命傷になる程でも、また、それ程出血するようなものでもなかった事から、相手は相当な深手を負っていると考えられたが、血の跡を辿った先の小屋には誰もいなかった。
蛆虫:法医昆虫学ですな。生きたまま腐敗した肉を蛆に食わせるってどんな恨みが…人物描写がほぼ無なんで、動機とか全然判らない。しかしなんとも皮肉なオチ。
霧しぶく山:中編。
ハゲタカの餌になるよう吊るされた男の死体を発見した登山者。死体を下ろし、調べてみると、四枚の地図の裏に記された、恐るべき犯罪の告白文が見つかった。手記によれば、男は二人の男を殺し、一人の女を殺そうとしているようだが、そうなると手記を持って死んでいるこの男は一体誰なのだろうか…
黒潮殺人事件:元警視庁刑事の私立探偵・竹崎が主役のシリーズ。
尾鷲で乗船し、長島で降りた男が数時間後に真珠湾で釣りをしている格好で死体となって発見された。男が乗っていた船に偶然竹崎も乗船していたので捜査に加わったが、長島での男の足取りは掴めず、身元すら判明しないのだった。
第三者の殺人:竹崎の元に自首してきた男。話を聞き現場に行くと、男が殺したと思って逃げ出した後、被害者は息を吹き返し別の人間に殺害された事が判明して…
三つめの棺:ある地方では、同じ家から相次いで死者がでると、必ず三人目が死ぬという言い伝えがある。竹崎の元にやって来てそう語った男の兄の家も、二人の死人が出たばかりで、三人目の死期も近いらしい。男は財産狙いの犯行だと訴えるが…
殺人者の心理:読了してから時間経ってる上に、感想メモも残してなかったのでちょっとどんな話か忘れた…竹崎シリーズだったのは覚えてるけど…
感情の動き:珍しく女性が主役の話。労働組合の有力者が殺害され、現場で犯人のものと思しき品物を拾った女性の心理が描かれていて、なんか新鮮でした。こうゆう話も書くんだねー。
*
ソル・グルクハイマー殺人事件 京都探偵倶楽部:これは京都探偵倶楽部員によるリレー小説。執筆順に
大井正、馬場重次、大畠健三郎、渡部八郎、斗南有吉、波多野狂夢、蒼井雄、左頭弦馬
行き当たりばったりのリレー小説ではなく、ある程度こんな話にしようぜーと決めて書かれた作品らしい。
たしかに、この面子(職業作家がいない)で行き当たりばったりに書いたら作品として成立してないだろうな…
申し訳ないが、読み飛ばしても後悔しない作品だった…
・評論・随筆篇
寝言の寄せ書/神戸探偵倶楽寄せ書/作者の言葉(「狂燥曲殺人事件」)/「瀬戸内海の惨劇」について/盲腸と探偵小説/この作に就き(瀬戸内海の惨劇)/箱詰裸女/解説(「船富家の惨劇」)/郷愁/(無題)/アンケート
あおい・ゆう(1909-1975)
京都府宇治市生まれ。本名は藤田優三。
大阪市立都島工業学校電気科を卒業後、宇治川電気(関西電力の前身企業の一つ)入社、定年まで同社に勤務。
日本において初めて鉄道ダイヤを題材とした長編探偵小説『船富家の惨劇』(1935)を著す。
昭和34年発行の、ふっるーーーいやつを借りて読んだよ!
なんかチョコレートっぽい匂いがした…古書特有のかおりです。
Aga-search.comさんによりますと、『学長の死』は、イネスが教授に推薦してもらったけれど、自分、著書一冊もないなって気付いて6週間で書き上げたデビュー作との事。すごいね、6週間で長編書いちゃえるって。
アプルビイシリーズの第一作でもあるので、次作『ハムレット復讐せよ』に出てくる人物もいます。
故に容疑者リストから一人削除される訳で…ほんと、読む順番って大事だよなって思い知らされました。あーあ。
ところで、この作品の訳者は木々高太郎なんですが。
どうも本人に会って「日本で紹介したい!是非したい!翻訳させてよ!」という交渉の末、「オッケー♪」と了承してもらってきたみたいですね、こんな軽い感じじゃないとは思うが。
高太郎は本名を 林髞(はやし・たかし)といいまして、大脳生理学者なんですね。
あのパブロフの元で研究していた事もある人物でして、そのツテでイネスに会う機会があったのではないかと。
(イネスは英文学の学者であり、シェークスピア研究者でもあったのだ)
いやはや、この時代の探偵小説家って、学者や研究者が少なくないのですよね。
不木も医学博士だし、海野十三は電気工学の人だし、甲賀三郎と誰かも同じ研究所の出身じゃなかったっけ。あと、横溝正史も実家が薬局だった関係で薬学部出てるし。
大衆文学としてランクが下に見られていた探偵小説というジャンルに、そうゆう「先生」が参入する事で、文学としての地位を向上させようという働きがあったのです。
以下、ネタバレる感想を少々…
なんかチョコレートっぽい匂いがした…古書特有のかおりです。
Aga-search.comさんによりますと、『学長の死』は、イネスが教授に推薦してもらったけれど、自分、著書一冊もないなって気付いて6週間で書き上げたデビュー作との事。すごいね、6週間で長編書いちゃえるって。
アプルビイシリーズの第一作でもあるので、次作『ハムレット復讐せよ』に出てくる人物もいます。
故に容疑者リストから一人削除される訳で…ほんと、読む順番って大事だよなって思い知らされました。あーあ。
ところで、この作品の訳者は木々高太郎なんですが。
どうも本人に会って「日本で紹介したい!是非したい!翻訳させてよ!」という交渉の末、「オッケー♪」と了承してもらってきたみたいですね、こんな軽い感じじゃないとは思うが。
高太郎は本名を 林髞(はやし・たかし)といいまして、大脳生理学者なんですね。
あのパブロフの元で研究していた事もある人物でして、そのツテでイネスに会う機会があったのではないかと。
(イネスは英文学の学者であり、シェークスピア研究者でもあったのだ)
いやはや、この時代の探偵小説家って、学者や研究者が少なくないのですよね。
不木も医学博士だし、海野十三は電気工学の人だし、甲賀三郎と誰かも同じ研究所の出身じゃなかったっけ。あと、横溝正史も実家が薬局だった関係で薬学部出てるし。
大衆文学としてランクが下に見られていた探偵小説というジャンルに、そうゆう「先生」が参入する事で、文学としての地位を向上させようという働きがあったのです。
以下、ネタバレる感想を少々…
ミスおたをこじらせて臨床心理学をかじり、犯罪心理から法医学、植物毒についても関心を持った結果がこれです。
【心理学】
ジークムント・フロイト(Sigmund Freud/1856〜1939 オーストリア)
『精神分析入門(上下)』下坂幸三、高橋義孝訳 新潮文庫 1977年
ロバート・D・ケッペル
『殺人衝動 人はなぜ人を殺すのか』小菅正夫訳 徳間書店 1998年
A・ストー(Anthony Storr/1920〜2001 イギリス)
『性の逸脱』山口泰司訳 理想社 1985年
鑪幹八郎(たたら みきはちろう/1934〜)
『夢分析の実際 心の世界の探究』創元社 1979年
藤田博史(ふじた ひろし/1955〜)
『性倒錯の構造 フロイト/ラカンの分析理論』青土社 2006年
【犯罪学】
コリン・エヴァンス
『不完全犯罪ファイル 科学が解いた100の難事件』藤田真利子訳 明石書店 2000年
『不完全犯罪ファイル2 最新科学捜査が挑んだ88の殺人・凶悪事件』藤田真利子訳 明石書店 2006年
ロバート・D・ヘア(Robert D. Hare/1934〜 カナダ)
『診断名サイコパス 身近にひそむ異常人格者たち』小林宏明訳 早川書房 1995年
ロナルド・M・ホームズ、スティーヴン・T・ホームズ(Ronald M. Holmes、Stephen T. Holmes)
『プロファイリング―犯罪心理分析入門』影山任佐監訳 日本評論社 1997年
『殺人プロファイリング入門』影山任佐監訳 日本評論社 2005年
モイラ・マーティンゲイル
『カニバルキラーズ 恐るべき殺人鬼たちの系譜』河合洋一郎訳 原書房 1997年
ブライアン・マリナー
『カニバリズム 最後のタブー』平石律子訳 青弓社 1993年
ロバート・K・レスラー(Robert K. Ressler/1937〜2013 アメリカ)
『FBI心理分析官 異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記』相原真理子訳 早川書房 1994年
『FBI心理分析官 凶悪犯罪捜査マニュアル(上下)』戸根由紀恵翻訳 原書房 1995年
『快楽殺人の心理 FBI心理分析官のノートより』ジョン・W・ダグラス、アン・W・バージェス共著 狩野秀之訳 講談社 1995年
『FBI心理分析官2 世界の異常殺人に迫る戦慄のプロファイリング』田中一江訳 早川書房 1996年
『FBI心理分析官異常殺人者ファイル(上下)』河合洋一郎訳 原書房 1996年
オリヴァー・サイリャックス
『世界犯罪百科全書』柳下毅一郎訳 原書房 1996年
コリン・ウィルソン(Colin Wilson/1931〜2013 イギリス)
『殺人百科』パトリシア・ピットマン共著 大庭忠男訳 弥生書房 1993年
『コリン・ウィルソンの犯罪コレクション(下)』関口篤訳 青土社 1994年
『猟奇連続殺人の系譜』中山元・二木麻里訳 青弓社 1994年
大西俊輝
『人肉食の精神史』東洋出版 1998年
影山任佐(かげやま じんすけ/1948〜)
『犯罪精神医学研究』金剛出版 2000年
『犯罪精神病理学 実践と展開』金剛出版 2010年
福島章(ふくしま あきら/1936~)
『犯罪ハンドブック』福島章編 新書館 1995年
『殺人という病 人格障害・脳・鑑定』金剛出版 2003年
【法医学】
上野正彦(うえの まさひこ/1929〜)
『死体は生きている』角川書店 1996年
『死体は知っている』角川書店 1998年
『死体検死医』角川書店 2000年
『死体は告発する 毒物殺人検証』角川書店 2001年
『死体は語る』文藝春秋 2001年
『自殺死体の叫び』角川書店 2003年
『保険金殺人 死体の声を聞け』角川書店 2004年
『上野正彦の「死体学」ノート 死体を見れば、事件の真相は必ず見えてくる』PHP研究所 2007年
『「死体」を読む』新潮社 2008年
『死者が語る隠されたドラマ 死体の証言』山村正夫共著 光文社 1995年
『日本の死体 韓国の屍体』文國鎭共著 青春出版社 2002年
『監察医が触れた温かい死体と冷たい死体』朝日新聞出版 2009年
『監察医が書いた死体の教科書「8何の原則」が謎を解く』朝日新聞出版 2010年
『法医学事件簿 死体はすべて知っているく』中公新書ラクレ 2018年
マディソン・リー・ゴフ(Madison Lee Goff/1944〜 アメリカ)
『死体につく虫が犯人を告げる』垂水雄二訳 草思社 2002年
三枝聖(さいぐさ きよし/1971~)
『虫から死亡推定時刻がわかるか? 法昆虫学の話』築地書館 2018年
宋慈(そうじ/1186〜1249 中国)
『中国人の死体観察学 『洗冤集録』の世界』徳田隆訳 雄山閣出版 1999年
藤井司(ふじい つかさ)
『死体入門!』メディアファクトリー 2011年
古畑種基(ふるはた たねもと/1891~1975)
『法医学ノート』中央公論社 1975年
渡辺孚(わたなべ まこと/1914~1991)
『法医学のミステリー』中央公論社 1984年
【解剖学】
前橋重二(まえはし じゅうじ/1953〜)
『レオナルド・ダ・ヴィンチ 人体解剖図を読み解く』新潮社 2013年
ベンジャミン・A・リフキン、マイケル・J・アッカーマン、ジュディス・フォルケンバーグ
『人体解剖図 人体の謎を探る500年史』松井貴子訳 二見書房 2007年
【毒性学】
植松黎(うえまつ れい/1948~)
『毒草を食べてみた』文春新書 2000年
杉山二郎(すぎやま じろう)
『毒の文化史』山崎幹夫共著 学生社 1990年
田中真知(たなか まち/1960〜)
『へんな毒すごい毒 こっそり打ち明ける毒学入門』技術評論社 2006年
船山信次(ふなやま しんじ/1951〜)
『毒と薬の科学 毒から見た薬・薬から見た毒』朝倉書店 2007年
山崎幹夫(やまざき みきお/1931〜)
『歴史の中の化合物 くすりと医療の歩みをたどる』東京化学同人 1996年
【建築学】
安井俊夫(やすい としお/1960〜)
『犯行現場の作り方』メディアファクトリー 2006年
【ミステリ系】
今井金吾(いまい きんご/1920〜2010)
『半七の見た江戸 『江戸名所図会』でたどる半七捕物帳』河出書房新社 1999年
江戸川乱歩(えどがわ らんぽ/1894〜1965)、
小酒井不木(こさかい ふぼく/1890〜1929)
『子不語の夢 江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』乱歩蔵びらき委員会 2004年
岡本経一(おかもと きょういち/1909〜2010)
『「半七捕物帳」解説』青蛙房 2009年
【手記】
ライオネル・ダーマー
『息子ジェフリー・ダーマーとの日々』小林宏明訳 早川書房 1995年
【心理学】
ジークムント・フロイト(Sigmund Freud/1856〜1939 オーストリア)
『精神分析入門(上下)』下坂幸三、高橋義孝訳 新潮文庫 1977年
ロバート・D・ケッペル
『殺人衝動 人はなぜ人を殺すのか』小菅正夫訳 徳間書店 1998年
A・ストー(Anthony Storr/1920〜2001 イギリス)
『性の逸脱』山口泰司訳 理想社 1985年
鑪幹八郎(たたら みきはちろう/1934〜)
『夢分析の実際 心の世界の探究』創元社 1979年
藤田博史(ふじた ひろし/1955〜)
『性倒錯の構造 フロイト/ラカンの分析理論』青土社 2006年
【犯罪学】
コリン・エヴァンス
『不完全犯罪ファイル 科学が解いた100の難事件』藤田真利子訳 明石書店 2000年
『不完全犯罪ファイル2 最新科学捜査が挑んだ88の殺人・凶悪事件』藤田真利子訳 明石書店 2006年
ロバート・D・ヘア(Robert D. Hare/1934〜 カナダ)
『診断名サイコパス 身近にひそむ異常人格者たち』小林宏明訳 早川書房 1995年
ロナルド・M・ホームズ、スティーヴン・T・ホームズ(Ronald M. Holmes、Stephen T. Holmes)
『プロファイリング―犯罪心理分析入門』影山任佐監訳 日本評論社 1997年
『殺人プロファイリング入門』影山任佐監訳 日本評論社 2005年
モイラ・マーティンゲイル
『カニバルキラーズ 恐るべき殺人鬼たちの系譜』河合洋一郎訳 原書房 1997年
ブライアン・マリナー
『カニバリズム 最後のタブー』平石律子訳 青弓社 1993年
ロバート・K・レスラー(Robert K. Ressler/1937〜2013 アメリカ)
『FBI心理分析官 異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記』相原真理子訳 早川書房 1994年
『FBI心理分析官 凶悪犯罪捜査マニュアル(上下)』戸根由紀恵翻訳 原書房 1995年
『快楽殺人の心理 FBI心理分析官のノートより』ジョン・W・ダグラス、アン・W・バージェス共著 狩野秀之訳 講談社 1995年
『FBI心理分析官2 世界の異常殺人に迫る戦慄のプロファイリング』田中一江訳 早川書房 1996年
『FBI心理分析官異常殺人者ファイル(上下)』河合洋一郎訳 原書房 1996年
オリヴァー・サイリャックス
『世界犯罪百科全書』柳下毅一郎訳 原書房 1996年
コリン・ウィルソン(Colin Wilson/1931〜2013 イギリス)
『殺人百科』パトリシア・ピットマン共著 大庭忠男訳 弥生書房 1993年
『コリン・ウィルソンの犯罪コレクション(下)』関口篤訳 青土社 1994年
『猟奇連続殺人の系譜』中山元・二木麻里訳 青弓社 1994年
大西俊輝
『人肉食の精神史』東洋出版 1998年
影山任佐(かげやま じんすけ/1948〜)
『犯罪精神医学研究』金剛出版 2000年
『犯罪精神病理学 実践と展開』金剛出版 2010年
福島章(ふくしま あきら/1936~)
『犯罪ハンドブック』福島章編 新書館 1995年
『殺人という病 人格障害・脳・鑑定』金剛出版 2003年
【法医学】
上野正彦(うえの まさひこ/1929〜)
『死体は生きている』角川書店 1996年
『死体は知っている』角川書店 1998年
『死体検死医』角川書店 2000年
『死体は告発する 毒物殺人検証』角川書店 2001年
『死体は語る』文藝春秋 2001年
『自殺死体の叫び』角川書店 2003年
『保険金殺人 死体の声を聞け』角川書店 2004年
『上野正彦の「死体学」ノート 死体を見れば、事件の真相は必ず見えてくる』PHP研究所 2007年
『「死体」を読む』新潮社 2008年
『死者が語る隠されたドラマ 死体の証言』山村正夫共著 光文社 1995年
『日本の死体 韓国の屍体』文國鎭共著 青春出版社 2002年
『監察医が触れた温かい死体と冷たい死体』朝日新聞出版 2009年
『監察医が書いた死体の教科書「8何の原則」が謎を解く』朝日新聞出版 2010年
『法医学事件簿 死体はすべて知っているく』中公新書ラクレ 2018年
マディソン・リー・ゴフ(Madison Lee Goff/1944〜 アメリカ)
『死体につく虫が犯人を告げる』垂水雄二訳 草思社 2002年
三枝聖(さいぐさ きよし/1971~)
『虫から死亡推定時刻がわかるか? 法昆虫学の話』築地書館 2018年
宋慈(そうじ/1186〜1249 中国)
『中国人の死体観察学 『洗冤集録』の世界』徳田隆訳 雄山閣出版 1999年
藤井司(ふじい つかさ)
『死体入門!』メディアファクトリー 2011年
古畑種基(ふるはた たねもと/1891~1975)
『法医学ノート』中央公論社 1975年
渡辺孚(わたなべ まこと/1914~1991)
『法医学のミステリー』中央公論社 1984年
【解剖学】
前橋重二(まえはし じゅうじ/1953〜)
『レオナルド・ダ・ヴィンチ 人体解剖図を読み解く』新潮社 2013年
ベンジャミン・A・リフキン、マイケル・J・アッカーマン、ジュディス・フォルケンバーグ
『人体解剖図 人体の謎を探る500年史』松井貴子訳 二見書房 2007年
【毒性学】
植松黎(うえまつ れい/1948~)
『毒草を食べてみた』文春新書 2000年
杉山二郎(すぎやま じろう)
『毒の文化史』山崎幹夫共著 学生社 1990年
田中真知(たなか まち/1960〜)
『へんな毒すごい毒 こっそり打ち明ける毒学入門』技術評論社 2006年
船山信次(ふなやま しんじ/1951〜)
『毒と薬の科学 毒から見た薬・薬から見た毒』朝倉書店 2007年
山崎幹夫(やまざき みきお/1931〜)
『歴史の中の化合物 くすりと医療の歩みをたどる』東京化学同人 1996年
【建築学】
安井俊夫(やすい としお/1960〜)
『犯行現場の作り方』メディアファクトリー 2006年
【ミステリ系】
今井金吾(いまい きんご/1920〜2010)
『半七の見た江戸 『江戸名所図会』でたどる半七捕物帳』河出書房新社 1999年
江戸川乱歩(えどがわ らんぽ/1894〜1965)、
小酒井不木(こさかい ふぼく/1890〜1929)
『子不語の夢 江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』乱歩蔵びらき委員会 2004年
岡本経一(おかもと きょういち/1909〜2010)
『「半七捕物帳」解説』青蛙房 2009年
【手記】
ライオネル・ダーマー
『息子ジェフリー・ダーマーとの日々』小林宏明訳 早川書房 1995年
ジョン・アプルビイシリーズを読み倒そうと思って有名なやつ借り読み。
アプルビイシリーズはイネスのデビュー作から続いていて、これは二作目(発表は1937年)。
以前読んだ『ある詩人への挽歌』は三作目。
だので登場人物表から容疑者が二名早々に除外されてしまった…しかし容疑者はまだ28人いるってゆう。
そう、この作品は登場人物がでら多くて(名古屋弁)ですね…人物表確認率ちょう高いよね、何度も確認しちゃって全然進まなかったよ。
なにより、殺人事件が起きるまでが長くって!!(150頁位)
マァ、人が死ぬと読み進むスピードが速くなるのはお約束ですが。
クリスピン公爵婦人の思い付きでハムレットの素人劇をする事になり、城へ招待される出演者、衣装係、そしてシェークスピア研究の第一人者。出演者の中にはアメリカ人の音声研究者、謎の未亡人とその双子の娘、ロシア人の女、演技指導も兼ねてプロの役者もいれば、婦人の昔馴染みの大物政治家もいる。その政治家が機密文書を持っているというので、クリスピンの城の周りにはスパイがうろついているという噂が…
表面上は和やかに過ごす出演者たちだが、リハーサルや脅迫状が届いたりで緊張感でぴりぴり。
さらに空気読まない音声研究者が勝手に話し声を録音して回るので出演者ではない公爵の使用人もぴりぴりしてる。
そんな中、劇を見る為に200人もの人が集まってくる。その観衆の中で殺人は行われるのである!
おおお…『夜歩く』!『アメリカ銃の謎』!多くの眼による監視の中行われる殺人!テンション上がらない訳が無い!
そしてようやく我らがアプルビイ警部が登場。
休暇をバレエ鑑賞してのんびり帰宅すると、何だか様子が可笑しい。事件があったと緊張が高まる中、部屋に入るとそこにいたのは総理大臣!うひゃー。ん、首相?マァ国のトップが待ち構えてたんだよ、びびるよね。
1937年というと、ナチスが台頭して皆ぴりぴりムードだった時代で、いち警察官の自宅に総理が来るかってゆう疑問も、機密文書絡みの事件の可能性があるので非現実的な事ではないという解説。へえー。
アプルビイ到着後も事件が起こるし、総理からは早く解決しろ圧力がかかるし、自分勝手な行動をとる人が多すぎるしでアプルビイ大変だなー。
何だか女性が活躍してましたね、あとは真逆の人物の意外な活躍。あっこからロマンスが生まれるんかと思ったよ…
それにしても…謎の双子姉妹をもうちょっと利用しても良かったんじゃないかな…と思うのは横溝作品にかぶれてるからだろうか…なんかもっと…さあ…!容疑者レベルもっと高くても良かった気がする…これは単なる(横溝)趣味から来る欲求かもしらんが。
アプルビイシリーズはイネスのデビュー作から続いていて、これは二作目(発表は1937年)。
以前読んだ『ある詩人への挽歌』は三作目。
だので登場人物表から容疑者が二名早々に除外されてしまった…しかし容疑者はまだ28人いるってゆう。
そう、この作品は登場人物がでら多くて(名古屋弁)ですね…人物表確認率ちょう高いよね、何度も確認しちゃって全然進まなかったよ。
なにより、殺人事件が起きるまでが長くって!!(150頁位)
マァ、人が死ぬと読み進むスピードが速くなるのはお約束ですが。
クリスピン公爵婦人の思い付きでハムレットの素人劇をする事になり、城へ招待される出演者、衣装係、そしてシェークスピア研究の第一人者。出演者の中にはアメリカ人の音声研究者、謎の未亡人とその双子の娘、ロシア人の女、演技指導も兼ねてプロの役者もいれば、婦人の昔馴染みの大物政治家もいる。その政治家が機密文書を持っているというので、クリスピンの城の周りにはスパイがうろついているという噂が…
表面上は和やかに過ごす出演者たちだが、リハーサルや脅迫状が届いたりで緊張感でぴりぴり。
さらに空気読まない音声研究者が勝手に話し声を録音して回るので出演者ではない公爵の使用人もぴりぴりしてる。
そんな中、劇を見る為に200人もの人が集まってくる。その観衆の中で殺人は行われるのである!
おおお…『夜歩く』!『アメリカ銃の謎』!多くの眼による監視の中行われる殺人!テンション上がらない訳が無い!
そしてようやく我らがアプルビイ警部が登場。
休暇をバレエ鑑賞してのんびり帰宅すると、何だか様子が可笑しい。事件があったと緊張が高まる中、部屋に入るとそこにいたのは総理大臣!うひゃー。ん、首相?マァ国のトップが待ち構えてたんだよ、びびるよね。
1937年というと、ナチスが台頭して皆ぴりぴりムードだった時代で、いち警察官の自宅に総理が来るかってゆう疑問も、機密文書絡みの事件の可能性があるので非現実的な事ではないという解説。へえー。
アプルビイ到着後も事件が起こるし、総理からは早く解決しろ圧力がかかるし、自分勝手な行動をとる人が多すぎるしでアプルビイ大変だなー。
何だか女性が活躍してましたね、あとは真逆の人物の意外な活躍。あっこからロマンスが生まれるんかと思ったよ…
それにしても…謎の双子姉妹をもうちょっと利用しても良かったんじゃないかな…と思うのは横溝作品にかぶれてるからだろうか…なんかもっと…さあ…!容疑者レベルもっと高くても良かった気がする…これは単なる(横溝)趣味から来る欲求かもしらんが。