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自殺した画家の卵・リンバードの追悼展にて、遺作で最高傑作とされる絵が盗まれた。アプルビイ夫妻も招待された内覧会の最中の出来事だった。
リンバードの死に疑問を持ったアプルビイが、彼の住居だったアパートを訪ねると、そこには本物のジョージ・スタイルスの絵が置かれていた。更なる盗難を避ける為、一端絵を自宅に持ち帰ったアプルビイ。自宅にはエドワード・クリスピンがスカナム・コートで起きた絵の盗難事件の調査を依頼しにやって来ていた。クリスピンはアプルビイが持ち帰った絵こそが盗まれた絵の一つであると告げる。そして、盗まれたもう一つの絵は、フェルメールの傑作「水槽」だという。


1952年発表。アプルビイシリーズ13番目の長編。
『ハムレット、復讐せよ』のエドワード・クリスピンが再登場!!これだからイネスは発表順に読まねばならんのよ…はよ未訳完訳で出して…
飛び飛びで出てるから、前回読んだ『アリントン邸の怪事件』ですっかり引退したアプルビイが警視監として現役で働いてる事に衝撃…警部~警視監の間がないもんだから…
デスクワークばかりだった警視監が久し振りに現場に出て犯人と対決…そして行方不明にってゆうすんごいスリルな展開!以降妻のジョディを中心に事件を追う事になるんだけど、こっちも緊張感溢れる展開。アプルビイの右腕として働くキャドーヴァーと合流し、アプルビイと絵の行方を捜査していく、冒険譚みたいな感じでした。
この、今回初登場(未訳本には出てるかもだが)のキャドーヴァー氏、実は別の長編で主人公として活躍してたキャラクタなのだとか。それも読みたいから翻訳お願いします出版者様ァーーー!!
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・月光の曲
→『少女画報』1931年1月号~9月号に連載された未完作品。父親と二人暮らしの少女が主人公。父から託された秘密の書類をめぐって、父親が誘拐?されて生死不明になっちゃうし自身も誘拐されたり危険に晒されたりするけど、「少年第十三号」と名乗る謎の美少年(恐らく彼女の生き別れた兄か)に助けられたり。しかし彼は列車のボーイ殺しの容疑者として警察や少女の協力者である探偵兄妹に追われる身なのだ!スリルとサスペンスと冒険色溢れるお話だよ!
…という感じか。
当時の少女達が憧れたであろう要素ぶち盛りした感じです。登場する少年少女みんな美少年美少女で全く区別付かない。何で少年少女向けの少女って「か弱いけど悪に立ち向かう勇気と正義感を持つ美少女」ばっかなんだろ。足手纏いだし事件ややこしくなるだけだからじっとしてろよ!
というかジュブナイルな小説は全部怪人二十面相シリーズを読んでいる気持ちになっちゃうのは私だけなのだろうか??



・梅由兵衛捕物噺 巻の一
 ぬすみぎき/遺品(かたみ)の文束/奥州なまり/おっかさん/怪盗の約束/ぬれつばめ
・梅由兵衛捕物噺 巻の二
 異説野崎村/与太郎の恋/河豚喰はぬ/盗人に追銭(おひせん)/怪談枇杷瀧(かいだんびわのたき)
・梅由兵衛捕物噺 巻の三
 霜枯与太郎/けむり小僧/ほたる供養/茶番に一役/羽織の片袖
→それぞれB5ノートに清書された形で残された梅由兵衛シリーズもの。「怪盗の約束」は『久山秀子探偵小説選Ⅱ』収録の「由兵衛黒星」。なんだか梅吉姐さんがお秀っぽくなってるぞ…!

・風流落語調
・死出の股旅
→印刷はされていないが原稿用紙に清書されていた作品

・箱根みやげ
・妾宅の盗難
・実話牡丹灯

・付録

『久山秀子探偵小説選Ⅰ・Ⅱ』を発行後、久山の同僚だった人から連絡があり、久山の経歴や未発表作品を提供された為、『Ⅲ・Ⅳ』が発行されたそうな。すっげーこうやって埋もれていた作品が世に出回るのね…かんどう…

ひさやま・ひでこ(1896-1976)
東京都生まれ。本名・片山襄(のぼる)、のちに芳村升(のぼる)と改名。別名・久山千代子。
1922年東京帝国大学文学部国科卒業。25~28年、立正大学講師を務める。
25年、『新青年』に「浮かれてゐる「隼」」が掲載される。28年から海軍の教授職に就き、45年鹿児島海軍航空隊で終戦を迎え失職。
48年天理教校修養科卒業、52~57年ラ・サール高校の講師を務めるかたわら、「梅由兵衛捕物噺」で文壇に再登場。76年死去。
[創作篇]
明石良輔の事件簿
・印度林檎:新聞記者の明石良輔は、「夕刊新東洋」に「推理の世界」という、主として過去の未解決事件を机上推理による彼一流の解釈を繰り広げるコラムを掲載している。午後七時四十五分着の電車で中野駅に降りる時に出会った女と口を利くようになった明石は、十二月半ばにその女の家を訪ねる事になった。しかし強盗に襲われ、女は殺されてしまう…
→明石の眼前で行われた殺人…普通の探偵なら俄然犯人に対する闘志を燃やす筈だが、彼は積極的に事件を解決しようとはしない、ちょっと変わった立ち位置の探偵役のよう。(長編では事件とどのように接するか判らんけど)以降の作品でも、事件の真相を探る積極的な姿勢より、犯人から罪の告白を受けて事件が解明する展開が多い。それは、犯人が本当の悪人ではない事や明石の優しさ(甘さ)の表れなのかも知れない。しかし新聞記者ならもちょっと事件解決に係われよ…仕事しろよおと思わんでもない。

・蔦のある家:ある家の暖炉に隠された手紙には、恐ろしい犯罪の懺悔が綴られていた…
→えっ、えっ…??えええ…(驚愕の事実)

・暗闇の女狼
→切り裂きジャック事件。レギュラー化しそうな女子出てきたけど、結局これ一話にしか出てこなかったんだって。思わせぶりな書き方しやがって…

・鳥は見ていた
→救いが無さ過ぎてツライよお!!

・小指のない女
→ひ、無茶するなぁ…

・二月の悲劇
→明石は探偵ではないので、虫の知らせがあっても事件を止める事は出来ないし、犯人を指摘して断罪する事もしないってゆうスタンスが強く描かれた作品だと思った。この話では、明石がとったある少女に対する行為の結果、悲劇を引き起こしたとも言えなくもない。そして明石はただ、事件の結末を見届ける為に存在している。超人的な素人探偵じゃないところに好感が持てる。

・笛吹けば人が死ぬ
→犯人はどこまでも計算していたのか…それとも単なる自己顕示なのか…。明石、完全なる敗北。

・冷たい唇

・青い雌蕊
→「笛吹けば人が死ぬ」と同じく、犯罪傾向の強い女なのか、男達に利用されただけなのか…



・毛皮の外套を着た男:毛皮の外套を着た吉田と名乗る男が、印度から持ち帰った五万円の夜光珠を銀行へ預けにやってきた。夜光珠に万が一の事があったら全責任は銀行が負うという約束だった。翌々日、急に印度に帰る事になったと言って夜光珠を受け取った吉田だったが、更に翌日、再び吉田がやって来て前日に来た男は偽者だった事が判明する。銀行の支配人は徳田探偵と事件の捜索掛長に夜光珠を見付け出してくれるよう依頼する…
→大体判るよね。因みに「夜光珠」はダイヤモンドの別名なんだって。とってもカッコイイ呼び方だよね。

・罠の罠:徳田探偵から、六時までに帰らなかったら警視庁総監に渡してくれと封筒を預かった私。狼団を壊滅すべく罠と知りながら狼団の会合するS鉄橋へ出かけた彼の後を追った私は、探偵が狼団に捕らえられ激流に投げ込まれるのを目撃した。しかし一縷の望みを捨てきれぬ私は徳田探偵が帰ってくるのを事務所でひたすら待ち続け…
→タイトルがネタバレなのでは…?これも大体判っちゃうし、「私」の(悪い意味での)ワトソンぶりにもやもやするぜ。

・あかはぎの拇指紋:狂人として収容された男の遺言書――そこには狂人とされた男が犯した罪と、被害者の恐るべき秘密が認められていた…
→「あかはぎ」と呼ばれる強盗の正体を知った男が恐怖の為に自分の罪を自白するも、てんで相手にされず、彼を「犯罪者」にしたくない家族や恋人によって「狂人」に仕立ててしまうという狂気の展開。更にどんでん返しもあるよ。

・発狂:秋山敬作は、父に両足を切断する大怪我を負わせ、病弱だった母の死期を早めた男・米田に復讐するよう父に教育されて育った。父子は住処を転々とし、いつの間にか戸籍は「稲葉善造」とその子「保」となっていた。二十三歳の時、父が死ぬと、保は米田に接近し、一人娘である敏子の恋人となった。そして、ついに復讐が始まった…
→割と早い段階で「ああ、アレはコレでソレでコウだね」って判ってしまうけど、三章がそれまでのシリアス調から一転して滑稽な感じのオチに繋がっていて、更に最後には正気である事が果たして幸せなのかってゆう問題提起になっていて、ちょっと考えさせられる。文章はそれ程上手い感じしないけど、これ、中学生の時の作品なんだって…(1926年ね)

・現場不在証明(アリバイ):勝見は堀を挟んだ向かいに住む秋山を殺そうとしている。しかし敵が多い秋山だが、一番の動機を持つのは勝見であり、秋山が殺害されれば真っ先に疑われるのは充分承知していた。しかし完璧な現場不在証明さえあれば捕まらないと考えた勝見は、秋山邸の隣に建てた小屋から伸びるアンテナから完全犯罪を思い付く…
→乱歩の「心理試験」や、小酒井不木が霧原警部にやらせた“特等訊問”みたいな…ただ、このやり方はあんまり好きじゃないな、揚げ足取りじゃん、証拠がないんだし、勝見のメンタルがしっかりしてればいくらでも切り抜けられただろうに。つーか、船岡刑事が言う程勝見は頭良いとは思えぬが…

・梅雨時の冒険:浅野の元に三度も届けられた真紅な封筒…友人の上条と共に出かける先々に現れる森という男。昨年起きた宝石盗難事件に係わっているようだが…
→ちょっと良く判らない。というか、何がしたいの??行動が不自然で茶番が過ぎる。都合良く浅野に似た身元不明の自殺者が出てきたり、そいつの懐中に盗品を入れたり(つか、そんな事出来るのは死体第一発見者を除いたら、自殺に見せかけて殺さん限り無理やろ)筆跡を真似したり(というかどうやって小原の筆跡を手に入れたんだ)色々無理が有り余る。夢野久作しか書いてはいけないタイプのやつやで。

・死体昇天:幸次は妻の時子と親友の浅川の仲を疑っていた。十二月、A山へスキーに来た夫妻を追うようにやって来た浅川は、時子と二人でスキー遠征に出かけたが、谷に落ちてしまう。時子から知らせを受けた幸次は浅川を助ける為吹雪の中へ…十ヵ月後、白骨化した浅川の死体が見付かったが、頭には銃創が残っており、浅川が見付かる数日前に拾われた幸次の水筒には銃創と血痕が付いていた…

・蒼魂:特種を追って、緑川一族四人と機関士が乗った旅客機へ向った操縦士の私と写真班の最上、そして緑川の甥でもある記者の遠矢。しかし追いついた旅客機は無人であった…
→マリー・セレスト号事件の飛行機版。

[随筆篇]
『発狂』について/書けざるの弁/急がば廻れ/大衆文芸と探偵小説/処女作の思ひ出/ルブランと髷物/時代小説の新分野/抱負

つのだ・きくお(1906-1994)
神奈川県生まれ。別名・奥田野月。
小学生の頃から俳句や短歌の投稿を始める。東京府立三中在学中の1921年、スポーツ小説の懸賞に応募して二等となる。22年、『新趣味』に「毛皮の外套を着た男」を発表しデビュー。
その後は伝奇小説、時代小説など幅広いジャンルの作品を書き、47年、『小説』に『高木家の惨劇』を発表。54年から60年まで日本探偵作家クラブ副会長を務める。
66年、還暦の記念として『角田喜久雄氏華甲記念文集』が出版されるが75年頃には創作から手を引く。94年死去。
骨董品蒐集家のペンローズが失踪した。子どもが居ない彼の遺産相続人となっている従弟のホリッジに、ペンローズの居場所を突き止めるよう依頼された事務弁護士のブロッドリブは、友人のソーンダイクとジャーヴィスに相談する。ペンローズの父親は相当な資産家で、最近風邪をこじらせ死ぬのは時間の問題だった。ペンローズが父親より先に死んでいると十五万ポンドも損失するホリッジは、是が非でも叔父が生きていなければならないのだ。ソーンダイクとジャーヴィスがペンローズが失踪した日の足取りを調査すると、彼が立ち寄った先で老婦人轢逃げ事件があった事が判明した。事故を起こしたペンローズは、罪の発覚を恐れ姿を消したと思われたのだが…

やっぱソーンダイクシリーズ面白いなぁ…!
ペンローズさんちの執事がいい味だしてる。また出てこないかな無理か。
そして有能で博識でプライベートは謎に包まれているポルトンが!出番多い!その上ペンローズと知り合いだった事が発覚したり(第一章ロックハートの独白で語られてたけど、ポルトンがソーンダイクの友人という事を忘れていた)アレやコレやで大活躍だ…
[創作篇]

・火の女神(セ・カカムイ):考古学者と助手は、アイヌの偶像・火の女神を譲り受ける為、ある集落を訪れる。しかし、火の女神は何者かに盗まれ…
→1871年以来、アイヌの風俗習慣を禁ずる布達があり、1923年にアイヌ出身の知里幸恵がまとめた『アイヌ神謡集』の序文からすると、「火の女神」が書かれた1939年にはアイヌの和人化政策がかなりすすんでいたと考えられるので、この作品に描かれたアイヌは存在しなかった可能性が高いらしい。

・馬鹿為の復讐:北星漁業の蟹工船に乗る馬鹿為は、難破した水産講習所の練習生が漁業監督のリンチに合い海に捨てられるのを目撃する。その後、無電が破壊され技師が遺書を残して失踪してしまう。更に事務長が不審死を遂げ…
→ご都合主義な流れだけど大団円で良い。

・旅行蜘蛛:苦行の為、廟堂に閉じ籠もっていた将軍が怪死する。更に貴陽都督とその第七夫人までもが謎の死を遂げ…
→こんな上手くいくのかしら。標的だってじっこしてる訳じゃあなかろうに。

・鴟梟(しきょう)の家:中国人家庭で起きた連続不審死。長男、次男、そして妹の家庭教師が命を落とした怪事は殺人なのではないかと疑う三男の孔令愷(コウレイガイ)。彼に大陸探偵として売り出し中の牧原一郎を紹介した西崎は、令愷と共に孔家へ訪れた…
→海野十三みあるトリックだ。牧原&西崎でシリーズ書けば良かったのにナァ。それにしてもあの二人に寛大な処置は出来んのではなかろうか…あの一件は絶対子どもごと抹殺する為積極的に協力してたと思うぞ…

・聖汗山(ウルゲ)の悲歌:私の甥・香坂淳一から送られた手紙――天山北路の偏狭での任務を終えた彼は、途中で知り合ったモンゴル人青年に勧められてラマ教大本山である聖汗山で行われる競馬に参加する事になった。道中親しくなったモンゴル人の娘は、生き別れた父である聖汗山の活仏に会う為に来たと言う…
→代表作とされる一遍。意外な人物の意外な正体(ややご都合主義か)や恋の意外な結末でちょっとほろ苦い終わり方。しかしマァ世相的に賛美される日本男児像って感じだな。

・彗星:日本人を母に持つ洪潔明(ホンチェンミン)は、抗日戦を忌避する為に空軍少壮士官から雑軍の一兵士に零落していた。米英を倒す時機を窺っていた洪だが、米空軍のアラン大尉からスパイの疑いをかけられ窮地に陥る…
→指紋からその人の性格を診断するやつ、面白いなー(科学的根拠の無い、当時の最先端科学の話は面白い。論とか)

・ブラーマの暁:反英運動を撲滅する為、英軍警備隊と警察が包囲する中、インド人のラウラ氏が時価二千ポンドの青色ダイヤと共に失踪してしまった。その後、菩提樹の梢に死体が発見される。地上五十フィート余りの高所に担ぎ上げられた死体の頭は七色の光が輝いていた…
→いやいや、死体の移動手間かけ過ぎじゃない??マァ、動機を考えるとそれ位しちゃうんかなぁ、撓田村事件のアレと同じ動機だよね。

・ヒマラヤを越えて
→ちょっと何書いてあるのか判らなかった。冒険小説とあるけどマァ時代的に間諜小説とかそうゆうやつ。

・阿頼度(あらいと)の漁夫:アライト島で鰊漁に従事する雄吉は、かつて漁業主として顔を利かせていた宗馬家の長男だった。家運挽回の為、一漁夫として出発したが…
→こうゆうニッポンダンジが求められてたんだろうなァってゆう話だわな。時代めぇ…

・真夏の犯罪:赤沢は仕事の邪魔をする片上審査課長を抹殺すべく、殺し屋を雇った…
→死体確認にのこのこ出掛けるとか、目撃されたらドウすんだ、アリバイ作ってろよォって思ったけど、意外な展開。どーりで手間のかかる殺害方法にした訳だ…

・サブの女難
・サブとハリケン
→「地下鉄サム」を元ネタにした、地下鉄専門のスリ・サブを主人公にした作品。隼お秀の方が面白いかな…

[付録篇]
以下は中村美与子と同一人物と思われる中村美与の作品。

・獅子の爪:サーカスの猛獣使いが高額の生命保険をかけた後に突然死してしまう…
→1927年発表。



・火祭:連続放火事件の四件目が起きた現場に現れた民謡歌手。不審に思った刑事は職務質問をするが、五件目の犯行予告が来た事で中断を余儀なくされる。果たして、彼が放火犯なのか…
→1935年発表。科学知識がないから発火装置についてはちんぷんかんぷん(死語)だが、火と異常性欲なら判る(臨床心理学部卒)。犯人は自殺したのかと思ったけど、なかなかタフだな…

・都市の錯覚
→1936年発表のエッセイ。というかメモのような。


なかむら・みよこ(?-?)
経歴不詳。
1939年、『新青年』に短篇懸賞当選作として「火の女神」が掲載される。戦後は「真夏の犯罪」「サブの女難」「サブとハリケン」を発表したが、その後沈黙。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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