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国名シリーズ5作目は凄い。
まず地理的に凄い移動する。地図が掲載されているが私には何の事やらサッパリ。地図は読みものではありません。
そいから解決までの時間が7ヶ月もかかっている(最初の殺人と二番目の殺人の間隔が半年空いている為)。
更に犯行手口が残忍。斬首して磔にして「T」の字に見立てている。エラリーの作品にはあんまり残酷描写ないから珍しい。
最後にもう一つ、もっとも気になる点がある。登場人物なのだが・・・

アンドリュー・ヴァン・・・小学校校長

これは至って普通。

ヴェリャ・クロサック・・・復讐者

・・・うん、この人は仕方ない、他に情報がないので。

ヴィクター・テンプル医師・・・隣人

名前に職業名ついちゃってるもんね、誰の隣人か位は明記して欲しい。

ハラーフト・・・太陽神

・・・あれ・・・

ポール・ロメーン・・・裸体主義者

可笑しな人が多い。収拾つかん。
さて本編。
首を斬ってその首が見付からないっつったらミステリマニアは被害者の入れ替わりを直ぐに想像します。これ条件反射。なので話は(また)忘れていたけど2番目の犠牲者が出てだらだらしているあたりで犯人判っただよ。しかしよく体格似た人調達出来たな、運が良いつうか御都合主義??
まぁそのへん御都合主義らんと話は進まないので。運が悪魔に味方したという事で。
クイーン家に大借金が!と思ったらタダでは転ばぬエラリーであった。
しかし刊行されたのってそうとう経ってからという事になっている筈なので印税入って借金返せたのはいつなんだろう。

あー!借金といえば奨学金返済の事で電話しようとしてたけどすっかり忘れてたッ
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前作までとは違い、エラリーが大学を卒業して間もない頃の、まだまだ探偵として未完成だった頃の事件の話。
初期のエラリーは自惚れの大分強い性格で、真犯人が偽装した証拠に喰らいついてどうだといわんばかりに犯人の書いたシナリオ通りに間違った推理をしてしまう。でもそれが間違った推理である事がすぐに判明したのでエラリーはプライドをずたずたに傷付けられ、その結果後期にみられる真相が明りするまで完全秘密主義になってしまうのである。
初期のエラリーのいけ好かなさもさることながら、ヘンリ・サンプスンの気の短さも前作までとは大分違う!
そして忘れた頃にやってくるセオリー法第3番、しろうと探偵または見慣れない警察関係者犯人説がここで適応されました。うぬぬ、4作中2作にこれをだすとは・・・私の記憶はノックス犯人説で幕を閉じていた。
最後の横溝正史風にいうところの「大団円」ではカーの『皇帝のかぎ煙草入れ』のラストを思い出させるようなロマンスの始まる気配といか始まった感じの終わりでなんか良い。陰惨な事件のあとはやっぱこうゆうオチが救われる感じして良い。
そういえば前作の章題は全て語尾が「-tion」で終わっていたのだけど、今回はもっとひねって章題の頭文字を繋げると「THE GREEK COFFIN MYSTERY ELLERY QUEEN」になるという洒落っ気たっぷりのリーとダネイなのであった。
090327.gif
採用されれば去年のはちがつ以来の金になるイラストレイタとしての仕事・・・!
栄方面に行きたくて上前津から歩いていった。
気付いたら大須観音にいた。
090319.jpg
ふしぎだなぁ。
相変わらず中身全然覚えていなかった。
解説読んだら戦後横溝正史がこの話を日本の推理小説家に広めたのだと書かれていた。
そういや横溝正史読本でも横溝さんはヴァン・ダインよりクイーン派だって書いてあったなァ。
あと海野十三の批評みたいなのも収録されてた!ノーマークの頃に読んだから記憶にさっぱりなかった。

本編の事。
手術直前に大富豪の老女が病院内で殺害される話。容疑者がおおすぎる。
改めて読んでみるとタイトルで凄いヒント出してんだなー・・・靴一足であれだけの事を論理的に割り出すんだもんなー、普段見慣れてるものをいかに見逃してるかが判る。
おお、何かチェスタトン的だな!見えない男みたいな!
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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