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1950年発表。

ムーミン展見て、この作品面白そうだなーと思ったので読んだ。
夏風邪をひいてこのまま死んだら自分の青春時代が誰も知らないまま消滅してしまうと感じたパパに、ママが自伝をお書きよって勧め、一章書き上げる毎に子どもたちに読み聞かせるという作中作入れ子構造のお話。
パパは捨て子だったんだねー。ヘムレンさんの経営する捨て子ホームで無為な一生を過ごすなんて駄目だ!と確信した子どもだったパパは家出をする。外の世界で初めて出来た友人フレドリクソンが作った船で彼の甥ロッドユールと勝手に船に居候していたヨクサルと共に冒険に出る。嵐にあって辿り着いた王国で様々な出会いがあって…
ロッドユールはスニフのパパで、ヨクサルはスナフキンのパパ。
パパの「思い出の記」の完成発表会が終わった後で起きたサプライズにちょっと涙・・・

良い童話ってのは、何歳になっても読むのに遅過ぎるって事はないんだな…
最後のことばがほんと、沁みる…
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先月、数年ぶりに映画館に行ってきた。
エッシャーのドキュメンタリー?映画。エッシャーの絵にCGでアニメーションつけたりご子息やエッシャーに傾倒していた人のインタビューで構成されていた。
知らんかったけど、エッシャーはめちゃくちゃたくさん作品作ってたんだね…!しかも版画!!ものすごい体力と根気がいるやつだよ…凄いなー…

なんかもう、圧倒された記憶しか残ってないよ…
鮎川哲也少年小説コレクション下

[創作篇]
・悪魔博士/少年探偵の森冬彦は、突然現れた男に誘拐されてしまう。冒険好きの冬彦が連れていかれた先には怪しい医者がおり、病院の一室に幽閉されてしまう。そこには全身を包帯で巻かれた原田栄助と名乗る男がいた。原田は、医者の手先・三平と顔や声、十指の指紋にいたるまで同じに整形手術されていた。病院を逃げ出した冬彦は警視庁の畑(はた)警部を訪ね、原田と三平の指紋を調べてもらう。二つの指紋は同じであった。悪魔博士は一体何を企んでいるのだろうか…
→1957年発表。博士の整形手術を聞きつけてアメリカから殺人犯が来ちゃったり銀行強盗があったり原田のおじさんの行方を探したり大忙しの展開。
・あなたは名探偵になれるか→1959年発表。〈猿丸君の推理・その一〉幽霊塔の怪、〈猿丸君の推理・その二〉七面鳥事件、〈猿丸君の推理・その三〉青色ダイヤ紛失事件 の推理クイズ三編。ダイヤ以外は判ったぜ…置き時計がゼンマイ式だなんて知らんかったから…当時の置き時計は全部ゼンマイ式だったて事??
・白鳥号の悲劇/山田一郎君が乗船した白鳥号で知り合いになった林刑事によると、宝石泥棒が客に化けて乗っているらしい。無線で犯人の特徴が連絡される手筈であったが、犯人によって無線機が破壊されてしまう。乗客は、片腕のない井の頭、会社員の南、銀行員の牛島、タイピストの原の四人だが、彼らの誰が宝石泥棒なのだろうか…
→1959年発表。
・虫原博士の死→1960年発表。虫原博士の研究所が爆発して博士が死んだ。博士は他殺の疑いがあり、容疑者は保険金が欲しい甥か研究を盗まれた若い研究者のどちらか…
・一夫と豪助の事件簿→1960~63年に連載されたシリーズ。推理が得意な一夫君と柔道部副主将の豪助君が、吉田刑事(甘党で全国のお菓子を取り寄せている)から不思議な事件の話を聞いたり休暇を利用して事件解決のお手伝いをしたり友達が事件に巻き込まれたりするのを救ったりする。お金がないからアズキアイス(井村屋?)を我慢するところはこどもらしくて微笑ましいけど、犯人追跡の為にはホイホイタクシーを拾うぜ!金の使いどころがこどもじゃない。
ビーナスの涙/暗号の手紙/怪盗Q/黒い暗号/南海荘事件/和歌の秘密/消えた足跡/祭りの夜の事件/黒い十字架/呪いの家/ダイヤルのなぞ/風さわやかに/矢助のたましい/空気人間/水仙の秘密/時計塔/茶色の壁/クシャミ円空
・黄色い切手→1968年発表。挿絵が写真になっていて、本文と写真を手掛かりにして犯人を推理しようという趣向。切手収集家の家に雨宿りさせてもらう一郎とミナ子。そこには先客が二人いて、能勢と野坂と名乗った。その後ピアニストの園山がやって来た。雨は酷くなる一方で、五人は泊めてもらう事になったが、翌朝家の主が殺されていて…
・冷凍人間・補遺(第六回)→Ⅱに収録された「冷凍人間」の収録漏れだったもの。確かに最終話の前半やけにアッサリしとるなァと思いながら読んだけど、抜けてたのかァ…
鮎川哲也少年小説コレクション上

[創作篇]
・冷凍人間/悪い仲間から足を洗おうとした青年が水産加工所の冷凍庫に閉じ込められるのを目撃した三吉。助けようとするが穴に落ちて気絶してしまう。目覚めたときには青年は逃げ出した後だった。その後、青年を閉じ込めたイカリ組の男達が「冷凍人間」に殺される事件が起こり…
→1960年発表。靴磨きの三吉(さんきち)君が活躍する。手の込んだ事をするなァ…ところで、最初に出てきたお獅子そっくりのしわがれた声の男は途中から出てこなくなったけど(殺される描写もない)ドウなったの??
・透明人間/刺身にジャムを付けて食べる伯父さんを追跡した三吉。おじさんは家に帰ると怪しい薬を飲み干した。すると、おじさんは透明になってしまった。透明人間になったおじさんは、戦争中に兄を殺した男達に復讐を始める…
→1960年発表。途中で殺された名もなきギャングは何だったんだ…
・鳥羽ひろし君の推理ノート→1959~61年に連載された、中学生探偵鳥羽ひろし君が活躍する、暗号あり、誘拐あり、スパイありのシリーズ。旅行先でも事件に首を突っ込むので全国にお友達を作っている。名古屋が舞台の作品も!
テープの秘密/灰色の壁/真夏の犯罪/幻の射手/クリスマス事件/冬来たりなば/油絵の秘密/鯉のぼりの歌/幽霊塔/黒木ビルの秘密/ろう人形の謎/斑鳩(いかるが)の仏像
・悪魔の手→1956年発表。藤巻探偵と少年助手アキラ君のシリーズ。強盗の話。
・片目の道化師→1957年発表。市川教授が所有するプラチナのマリアの像を盗もうとする「片目のピエロ」と藤巻探偵&アキラ君。警部がマジ使えん(少年探偵もののお約束)
・魔人鋼鉄仮面→1955年。中川透名義の未完。原子力潜水艇の設計図を盗む予告をする為にアキラ君の前に現れた鉄仮面をつけた男。サソリの入った小箱をアキラ君に渡すとかなかなかクレイジー。その箱をアッサリ開けちゃうアキラ君も割とクレイジーだな。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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