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[創作篇]
・鉄の処女→1937年発表。元スペイン義勇軍にいた三人が乗る船に同乗を申し出た美女。女性を乗せるのは船乗のタブーだが、船長であるミキは好奇心の為に乗る事を許した。船長室へ戻ると、忍び込んでいた見知らぬ兄妹を発見する。兄の方は瀕死であった。薬を取りに出ていくと、美女と先程見付けた妹が二月の海に飛び込み騒ぎとなる。船室の兄は刺殺されていた…
・燃えろモロッコ→1938年発表。スペイン義勇軍で名を馳せた牧。今は解散させられたが密命を帯びてモロッコに戻ってきた。そこで土人の部族抗争に巻き込まれ…
・髑髏笛(どくろぶえ)→1939年発表。部落外の男とは結婚できないという掟により恋を諦めろと迫られる木下とミチリナ。しかし木下は攫われたミチリナを救う為、余所者は全て排除する掟の新月部落へ命懸けの冒険へ向かう…
・めくら蜘蛛→1940年発表。パリにいた頃に知り合った悪党ジャンに連れられ密林の洞窟へやってきたサトウ。しかし、その洞窟へ行った者は、ジャンの下男以外皆行方知れずとなっていた…
・女面蛇身魔(ラミア)→1940年発表。研究所を訪れた青年に兄殺しの濡れ衣を着せられた牧。言い争いの後、去って行った青年と連れの女性は危険な部落である深青(レルダ)蕃社の方へ向かったとの報告を受けた牧は、二人を助けに向かったが…
・呪教十字章→1940年発表。正宗の名刀を所有する山田は、コレクターのホワードに呼び出された。ホワードに騙された山田は、命を狙われる事になり…
・砂漠の旋風→1941年発表。ルル姫の弟を誘拐し、姫に結婚を迫った旋風(マジール)ササキに決闘を申し込んだアリフェヨだが、決闘の場に現れたのはササキを匿う部落の者達だった。敵に囲まれたアリフェヨが逃げ込んだのは男子禁制のルル姫の女部屋(ハレム)だった…
・五時間の生命(いのち)→1941年発表。女に騙され五時間後に死ぬという毒薬を飲まされた岩田。毒の丸薬九粒、解毒剤一粒を持って逃げた追う岩田の元へ、同僚のカマルが博士が秘密書類と共に誘拐されたと知らせに来た。カマルは、岩田が助けた夜盗のイムシの仕業ではないかと言う…
・蛇頸龍(プレジオサウラス)の寝床→1941年発表。世間で気違い博士と呼ばれるチャンド博士が発見した蛇神の卵を蛇谷に運ぶ二百人の印度人の中に紛れ込んだ英国秘密情報部のグラハム。彼の狙いは、お尋ね者の日本人・佐久良散太郎の逮捕であった。博士の配下となった佐久良が一足先に蛇谷に向かったという情報を得ていたグラハムは、暗黒街の顔役アリ・シンと屈強な男五十人と共に危険な地へ向かうのだった…
・屍室(ししつ)の怪盗→1941年発表。ベルリンのメリケ病理学研究所で働く今井。心中死した若いドイツ人青年の解剖を終え、情死の相手の顔を見ていると幽かに女の 欷(すすりなき)が聞こえた。解剖室での怪事に怯えた事を恥じた今井は、屍室で一夜を明かす事にした。そこへ何者かが忍び込んできて…
・悪霊(バディ)の眼→1942年発表。馬来(マレイ)の猛虎(ハリマウ)と呼ばれる戸倉が逃げ込んだのは梟団(ジャムボ)の首領ハジイ邸だった。英国官憲に拉致された馬来の王を奪還する為、二人は手を組んだが…
・啞の雄叫び→1942年発表。支那人の夫を裏切り秘密結社に情報を流しているビルマ人のバーマ。結社で啞の首領から監視を命ぜられた船に夫が秘密英国情報部員、米国秘密警察官と共に乗ると知り、不吉な予感に取り乱すバーマだった。しかし彼女の目の前で船は爆発し沈没していった…
・魔女の木像→1942年発表。グレース嬢の招待を受けスワン号の客となった九人の紳士。話題は何故か発狂と狂気についてで持ち切りだった。その理由を知らないポルトガル人貴族と印度の元王様に、研究資料に買い取った不吉な言い伝えのある魔女の木像の所為で彼らの友人二人が発狂し狂い死にしたためだとグレースは語った。好奇心からその木像を見たいという二人だったが、それを見た途端元王は狂笑し始め第三の犠牲者となってしまった…
・落陽の岩窟→1943年発表。カフェを切り盛りする青年ピオは、運悪くジプシーの掟に巻き込まれ頭目の姪との結婚を強要された。結婚する気のないピオは断ったが、逆恨みしたジプシー達に復讐される事になり…
・恐怖の水牢→1944年発表。親日家のトルコ人パシャから突然絶宣告を受けた山村。ドイツ人青年と立ち上げた会社も、相方のドイツ人青年が行方不明となって以来経営不振となっていた。彼を窮地に陥れたのは英国秘密情報部だと知り、山村は復讐を誓うが…



・青龍白虎の争闘→1933年発表。桜田名義の「わが武勇伝」というテーマで書かれた実話。伝統的に犬猿の仲な柔道部と野球部。その両主将同士が一騎打ちの喧嘩をしていると子供の泣き声が聞こえてきて…
・哀恋佃桜話 佃島心中→1933年発表。浮世夢平名義。「心中風土記」がテーマの実話。
・幇間(たいこ)の退京→1935年発表。浮世夢介名義。一応カタルシスあるんだけどあんまり…何かしんどい…
・夏宵痴人夢→1935年発表。芸者を嫁に貰えと叔母から強要される文学青年の話。


さくらだ・とくろう(1895-1980)
愛知県生まれ。本名・福井穣(ゆたか)。別名・浮世夢平、浮世夢介。
第一高等学校卒業。東京帝国大学中退。
1933年、『サンデー毎日』に「青龍白虎の争闘」が入選、35年『大衆文芸』に「幇間の退京」が入選して創作のデビュー作となる。37年『モダン日本』に「鉄の処女」が入選し、以降は国際冒険小説を発表していく。
『新青年』編集長だった水谷隼に新人発掘され39年「髑髏笛」が『新青年』に掲載される。以降43年の「落陽の岩窟」まで同誌に短編を発表。43年に生地の塩津村に疎開、44年の「恐怖の水牢」を最後に筆を断つ。
塩津村議会議長、宝飯(ほい)郡町村議会議長、名古屋家庭裁判所調停委員を歴任し、塩津村最後の村長を務めた。1980年死去。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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