忍者ブログ
* admin *
[745]  [744]  [743]  [742]  [741]  [740]  [739]  [738]  [737]  [736]  [735
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

[創作篇]
・痴人の宴→1951年発表。『宝石』に「犯人当て探偵小説」として掲載されデビュー。イキナリ神津恭介の名が出てきたから動揺して犯当てどころじゃなかった…何故恭介が??と思ったら、高木彬光の犯人当てに二年連続で正解したからっぽい。その実績を買われて翌年の犯人当て出題者にも選ばれたので、縁を感じたのかもしれない。知らんけど。
・ヴィナスの丘→1951年発表。スケッチ旅行に出ている間に妻を殺された画家の話。「痴人の宴」とは作風がすごく違う。こうゆう、逸脱した心理描写も面白い。
・遊園地の事件→1951年発表。NHKラジオドラマ用に書き下ろされた作品。ジュブナイル作品かと思った。遊園地で子どもが迷子になる話。迷子の二郎ちゃんは一体どこにいるのか…!?
・肌の一夜→1952年発表。「痴人の宴」で探偵役を務めた園牧雄が再登場。自分が引き合わせてしまったが為に、女にだらしのない男と令嬢が婚約してしまった事に後悔している画家が、激高してクソ男を殴りつける。クソ男はその後死亡し、動揺した画家は犯行を目撃したと思われる女を探し出して…
・死は恋のごとく→1952年発表。父から猛反対を受けた恋の行方…マァ、反対理由はすぐに判っちゃうよね。
・ダイヤの指輪→1952年発表。これもNHKラジオドラマ。人物表にある「直木勝子」って誰。本編には登場せず、最後に視聴者に犯人は誰かと問いかけてるから、アナウンサーなのかな?
・エロスの悲歌→1952年発表。自称フランス人とのハーフ男とその生徒姉弟との三角関係やら未亡人と亡夫の友人との怪しい関係やら弟妹間の近親相姦やらがてんこ盛りな中、弟が殺され園が登場。意外な犯人の、意外な正体。
・宝石殺人事件→1952年発表。園牧雄シリーズ。ダイヤ紛失事件と殺人事件。ダイヤ紛失トリックは簡単に判るけど、殺人の方の犯人…この衝動性は現代にも通用するというか…「そんな事で殺しちゃうの?!」感が、何か現代的。
・美悪の果→1954年発表。園の無職時代の話。列車への飛び込み自殺現場に遭遇した園。しかも自殺者は園の見知った娘だった…女を騙して生活してる男が、こんな簡単に自殺に追い込まれるものかしら…?というかこんな男が死者を怖れ恐怖に苛まれたりするもんだろうか…
・死人の座/献金疑獄の渦中にある代議士が失踪し、数日後腐乱死体となって発見された。彼の死に疑問を持った園は、ある男の足取りを辿る…
→1954年発表。園、デート中に腐乱死体を見付けるの巻。死体の隠し場所は、マァ判りやすいよ。
・白骨塔→1954年発表。SF作品。老いらくの恋の果て。

[評論・随筆篇]
探偵小説第三芸術論/知性と情熱/マンスリー・ガヴェル――月々の新刊・新作紹介――/二十世紀英米文学と探偵小説/文学のエロティシズム/犯人当て解答を選んで/とりとめもない読書/スリラーの浪漫性/「文芸」特集推理小説を推理する/作者からの挨拶/悟性と感応の天才/ヴァン・ダインの妙味/アンケート

ちよ・ゆうぞう(1912-1986)
大阪府生まれ。本名・鈴木幸夫。
早稲田大学文学部英文科卒業。旧制大学院修了。1939年早稲田大学理工学部講師就任。
47年、探偵作家クラブの正会員となる。新年恒例イベントとして行われた犯人当てゲームで二年連続して正解した事から、51年の犯人当てゲーム用に「痴人の宴」を書き下ろす。それが『宝石』に掲載されデビューする。ラジオ番組の原作者としても活躍し、55年以降は海外ミステリの翻訳紹介やミステリ関係の評論やエッセイをまとめた『英米の推理作家たち』を鈴木名義で刊行。
57年に結成されたワセダ・ミステリ・クラブの初代会長に就任し、定年退職する82年まで務めた。86年死去。87年、遺稿集『道草ばなし』刊行。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧可     
BACK HOME NEXT
calendar
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
profile
HN:
エグチマサヤ
趣味:
寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
忍者ブログ // [PR]

template ゆきぱんだ  //  Copyright: All Rights Reserved