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[創作篇]
・紅い頸巻(マフラー)/ここに述べようとする物語は、今年の正月に起きた「狼峠の惨劇」として報じられた、元公爵・中御門家に属する三人の男女が互いに殺し殺されたという殺人事件の真相である。私はこの事件の為に命を失わねばならなかった中御門紅子の遺言によって7事件の真相を発表する事にしたのだ――彼女が、被害者にさえ「殺された」と気附かれないような方法で命を狙われていると気附いたのは昨年六月の事だった…
→1950年発表。作中でヴァン・ダインの『グリーン家殺人事件』について、アンフェアだと指摘している。確かにアレがアレだったって事を後出しされたらフェアじゃないよなァ…私は何も考えてなかったから読み流した気がする…モウ十年以上前の事だから読後感も覚えていない…(とんでもねえな、と思ったので犯人と動機は覚えている)


鯱先生物盗り帳
 クレオパトラの眼/不可能犯罪/密室の殺人/光頭連盟/生不動(いきふどう)ズボン/羅生門の鬼/雪達磨と殺人/死の脅迫状/犯罪の足跡/獺(かわうそ)の女
→1950~55年にかけて発表された、和製ルパン物の「鯱先生」シリーズ。長身でハンサムな三十代半ばの義賊「鯱先生」。時には自分の名を騙る偽物が犯した犯罪や、窮地に陥った美女を救う為に探偵となり事件を解決する。口調や弟子である「山猫」の存在によって、ルパンというより銭形平次っぽい。



・天の邪鬼→1949年発表。デビュー作のユーモア小説。
・地獄の一瞥/私が大学生の頃に鳴沢の風穴で起きた殺人事件――一人の美しい少女をめぐって、私の友人が殺された事件の話…
→1950年発表。(以下ネタバレ反転)瀕死のふり!!何故誰も気付かない?!名役者か!そして自殺する前に結構悠長に手記を残す…犯罪犯すより小説家になれば良かったのに…あと、「私」は富士子と結婚しましたってオチ、すごくありきたり過ぎてつまらない作品になってしまったと思う。私の嗜好の問題かも知らんが。(反転終わり)
・獺峠の殺人→1950年発表。一人の美しい少女をめぐって以下略。

+++++

おかだ・しゃちひこ(1907-1993)
東京都生まれ。本名・藤吉。
東京帝国大学国文科卒。名古屋陸軍幼年学校教官を経て東京学芸大学教授に就任。定年後は聖徳学園短期大学教授を務める。
1949年「天の邪鬼」が懸賞に当選してデビュー。50年『薫大将と匂の宮』発表。62年創作が途絶えるが、73年に活動を再開。76年再び沈黙。
93年死去。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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