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キングスクレッセットの当主サー・オーガスティン・テンプラーの屋敷に、その息子マシューと妻のヘレン、二人の子どもであるペトロネルとトム、オーガスティンの甥モンタギューとフェリックスが集まった。ある日、フェリックスが夜中に物音で目覚め、様子を見に行くと黒ずくめの男が図書室に忍び込んで書類を読んでいた。男は逃げたが、その後オーガスティンの命の恩人である植物学者が事故死した。六週間後、次期当主となるマシューが頭を撃たれ死亡した…

1923年発表。「類例のない傑作」と評されていたのでほーどれどれって読んでみた。
結論は、面白いっちゃ面白いけど、類例ないか?というのが正直なところ。
フェリックスが神父なので、随所で宗教的な事を言ってるし、オーガスティンはメナンドロスとゆうギリシャの喜劇作家の本の引用を用いまくりで、人によっては読み難いと思う。でもマァ私はシェークスピア引用しまくりのイネスで鍛えてるからそれ程苦ではなかった。犯行の直接的な描写はないし、関係者同士の会話(宗教についてとか継承される階級についてとか)が大半を占めるので、殺人描写がなきゃ厭だ!という人じゃなければ読んでみて欲しい。面白いから。
以下ネタバレ感想



+ + + + + + + + + +


「類例のない」と「一族の崩壊」という点で『グリーン家殺人事件』が浮かんだので早い段階でフェリックスが怪しいと思ってた。マァ、腕千切れかけるような自傷行為にはびびったけど、それは偶然というか「神の導き」なんだろう。
犯行が上手くいった背景はご都合主義な気もするけど、フェリックスが神に導かれたってんならそうなんだろう。終わらせ方も因果応報というか、これもまた神の導きだったんかな。
トリックらしいトリックはないし、例の隠れ場所も昔から「偶々」自分だけが知っていたとか、フィクションだからこそありえる(事が許される)設定なので読者を選ぶ作品かと。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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