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・月光の曲
→『少女画報』1931年1月号~9月号に連載された未完作品。父親と二人暮らしの少女が主人公。父から託された秘密の書類をめぐって、父親が誘拐?されて生死不明になっちゃうし自身も誘拐されたり危険に晒されたりするけど、「少年第十三号」と名乗る謎の美少年(恐らく彼女の生き別れた兄か)に助けられたり。しかし彼は列車のボーイ殺しの容疑者として警察や少女の協力者である探偵兄妹に追われる身なのだ!スリルとサスペンスと冒険色溢れるお話だよ!
…という感じか。
当時の少女達が憧れたであろう要素ぶち盛りした感じです。登場する少年少女みんな美少年美少女で全く区別付かない。何で少年少女向けの少女って「か弱いけど悪に立ち向かう勇気と正義感を持つ美少女」ばっかなんだろ。足手纏いだし事件ややこしくなるだけだからじっとしてろよ!
というかジュブナイルな小説は全部怪人二十面相シリーズを読んでいる気持ちになっちゃうのは私だけなのだろうか??



・梅由兵衛捕物噺 巻の一
 ぬすみぎき/遺品(かたみ)の文束/奥州なまり/おっかさん/怪盗の約束/ぬれつばめ
・梅由兵衛捕物噺 巻の二
 異説野崎村/与太郎の恋/河豚喰はぬ/盗人に追銭(おひせん)/怪談枇杷瀧(かいだんびわのたき)
・梅由兵衛捕物噺 巻の三
 霜枯与太郎/けむり小僧/ほたる供養/茶番に一役/羽織の片袖
→それぞれB5ノートに清書された形で残された梅由兵衛シリーズもの。「怪盗の約束」は『久山秀子探偵小説選Ⅱ』収録の「由兵衛黒星」。なんだか梅吉姐さんがお秀っぽくなってるぞ…!

・風流落語調
・死出の股旅
→印刷はされていないが原稿用紙に清書されていた作品

・箱根みやげ
・妾宅の盗難
・実話牡丹灯

・付録

『久山秀子探偵小説選Ⅰ・Ⅱ』を発行後、久山の同僚だった人から連絡があり、久山の経歴や未発表作品を提供された為、『Ⅲ・Ⅳ』が発行されたそうな。すっげーこうやって埋もれていた作品が世に出回るのね…かんどう…

ひさやま・ひでこ(1896-1976)
東京都生まれ。本名・片山襄(のぼる)、のちに芳村升(のぼる)と改名。別名・久山千代子。
1922年東京帝国大学文学部国科卒業。25~28年、立正大学講師を務める。
25年、『新青年』に「浮かれてゐる「隼」」が掲載される。28年から海軍の教授職に就き、45年鹿児島海軍航空隊で終戦を迎え失職。
48年天理教校修養科卒業、52~57年ラ・サール高校の講師を務めるかたわら、「梅由兵衛捕物噺」で文壇に再登場。76年死去。
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エグチマサヤ
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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